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映画館の現状

Twitterで若者の映画離れについての記事が回ってきて、内容を見たら驚くことが多く書いてあったのでそれについて少し書きます。

映画中にスマホ操作

その記事を見ていて驚いたのは”上映中にスマホを見る”人が増えたということ。

なぜそんなにスマホが気になるのでしょうか?

何故かと聞かれると、何となくスマホが気になるというのが正直なところ。
2時間も耐えられない。映画は見なくても分かるシーンがあるから、そういう時間はLINEやTwitterをチェックした方が合理的
一言で言うと”不安”です。自分が見ていない2時間の間に何か起こっているのではないか。

言い方が悪いかもしれませんが、ここまで来ると依存性を疑いたくなります。確かに、映画は長い時間同じ姿勢を強いられますので、腰が痛くなったりするかもしれません。ですがそれでスマホを見るというのはマナー違反もいいところです。

ある映画館ではこんなことがあったようです。

ス「お客様、上映中のスマートフォンの使用はお控え下さい」
客『金払ってるのに何で文句言われなきゃならないんだ』

支離滅裂な発言です。
お金を払っていれば何をしても良いのでしょうか?
他の人も同じように料金を支払っています。その人達の邪魔をする権利は無いはずです。

ここまで集中出来ないのはなぜなのでしょうか。。

YouTubeの発達

2時間も拘束される映画に比べ、YouTubeは長くても20分という隙間時間でも楽しめるコンテンツになっています。

最近ではYouTuberという人達が現れ、若者から絶大な人気を誇っています。

YouTubeを見ることに慣れた若者はいつしか集中力が20分までしか保てなくなってしまったのです。

ここで注意してほしいのは、YouTubeを悪者にしたいわけではありません。私も毎日見ています。

集中出来ないのも映画離れのひとつでしょうが、他にも要因はあると思います。

充実した映画配信

今ではNetflixやhulu、Amazonプライムなど、多くの映像配信サービスが存在します。新作映画に拘らなければ、自宅で手軽に映画を楽しめてしまうのです。

映画館に来ない理由として、こんな理由もあります。

途中で止めてトイレに行ったり、食べ物や飲み物を取りに行ったり、自由に見たい。

確かに、映画館では自由に映画を止めることは出来ません。少しの時間でも見逃してしまうと話が分からなくなることもあります。

自由を求める人からすれば映画館は苦行でしかない場所になっています。

今の人々は拘束されることをとにかく嫌うのでしょうか。

料金の高いフード%ドリンク

映画館に言ったらポップコーンでしょ!!

となる方もいるかと思います。
しかし、売店を利用したことがある人なら必ず思ったことがあるはず。

【高くね?】

そうなんです。映画館の飲食って高いんですよ。
それに値上がりしたりするし。

これが映画離れの要因とは言えないかもしれませんが、映画館スタッフとして伝えておきたいことがあるので書いておきます。

映画館の収入源ってなんだと思いますか?

こう聞くと、
「映画のチケット」
「グッズ」
「売店」

という答えをよく聞きますが、正解は…
『売店』のみです。
※働いている人に話を聞いたり、調べたりした程度ですが。

驚きですよね。
あれだけ人が入っている映画館ならさぞ儲かっていることだろうとお思いの方が多くいらっしゃいますが、そんなことはないのです。

チケットやグッズの売上は興行収入として全て持っていかれるらしいのです。

若者の映画離れを阻止する方法の一つとして、映画館への飲食物持ち込みを可能にした方が良い。と、ある方が仰っていましたが、そんなことをしては映画館自体が無くなってしまいます。

他飲食店と比べても料金は高いですが、映画館側としては売店を少しでも利用して頂けないと辛い現状なのです。

上映時間の固定

これは映画好きの私でも不満なところ(不満に思っても仕方ない)ですが、映画というのは上映時間が各劇場で決まっています。

時間空いたから映画でも見ようかな!

と思っても、
丁度いい時間が無くて諦めたり。
上映回数少なすぎてどうしても行けない。

ということがあるのです。

見れないならレンタル出るまで待とう。。
と思いますよね…

応援上映やフリーな鑑賞

映画離れを解消するにはどうすればいいのか。

応援上映
スマホ操作も会話も自由な上映
映画ではない使い道

パッと思いつくのはこのくらいです。

”応援上映”というのは、
歓声を上げても、コンサートライトを使っても、手を叩いてもOKという上映方法です。
※スマホ操作や立ち上がる等の迷惑行為は禁止

応援上映の需要は高まってきていると思っています。
例えば、ミュージカル映画やボヘミアンラプソディのような音楽映画、ラブライブ等のアニメでも大いに活躍すると思います。

ただの映画であることに変わりはないので、機材を変更する必要もありません。

そして、二つ目の『スマホ操作も会話も自由な上映』について。

映画に集中出来ないのであれば、もう全て自由にさせてしまえばいいのです。

子育てしているお母さん向けのほっとママシネマという上映方法があります。
赤ん坊がいることにより映画を見に行けないお母さんが、赤ん坊が喚こうが周りを気にすることなく映画を見ながらあやすことが出来る素晴らしい上映方法です。

これと同じことをすれば良いのです。
スマホ操作OK、会話OKとなれば、若者達も友達と楽しく会話しながら、分からないところがあればスマホで確認しながら鑑賞出来るのです。

結構需要あると思うんですよね。

最後は『映画ではない使い道』です。

映画館ではアーティストや舞台のライブビューイングが行われています。

この様に、なにかゲームのイベントを行ったり、シアターを一般人や法人向けにレンタルしたりすれば使い道は広がるはずです。

実際にイオンシネマではシアターのレンタルを行っています。
料金は安くはありませんが、上映会やなにかのイベントを開くにはうってつけですよね。

映画はマナーを守って鑑賞しましょう

最終的に言いたいのはこれです。
通常の映画は会話をしてもスマホ操作をしてもマナー違反なのです。

前にも記述しましたが、料金を払おうが他人の邪魔をする権利までは与えられません。

映画館に来た全員が快く見れるようにしていきましょう。


(海の子@U3NOkoo


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