Excel の「名前の定義」機能は便利というお話
普段結構Excel使います。まわりの人も結構使っています。表計算ソフトなので、何かしら関数入れていたりするExcelファイルをもらうことも多いです。
そんな時に「名前の定義」機能を使うと便利なんですが、僕の周りで使っている人をほとんど見ません。「もったいない。。」と思ったので簡単にまとめてみたいと思います。
「名前の定義」とは
単一のセルや複数のセル(セル範囲)に対して任意で名前を付けられる機能の名称です。たとえば、 シート「Sheet1」 の A1 に今日の日付が入っていたとして、他のセルから参照する場合には
=Sheet1!A1
と書くのが普通です。
「名前の定義」を利用して 「cellToday」という名前を付けた場合、他のセルから参照する場合には
=cellToday
と書く感じになります。
単一セルだと対して打つ文字数は変わりませんが、セル範囲だと結構変わってきますし、 自分で付けた名前のほうが覚えやすい ので再利用もしやすいです。
使うことこんな点が便利!
上で書いたように 自分で付けた名前のほうが覚えやすい ので、関数書く時にも使いやすいですし、複雑な関数を書く時には 何のデータが格納されたセル範囲なのかが明確なので記述ミスが減る ようになります。また、挿入 > テーブル で定義したセル範囲にも名前の定義ができる のですが、テーブルの列や行を追加/削除した時、自動的に「名前の定義」に紐づいたセル範囲が変更されます。 $A$1:$Z$100 みたいなセル範囲指定で作った関数と違い、セル範囲を変更した時の関数修正が不要になります。あと、データ > 入力規則 で リスト を選んだ際の 元の値: にも利用できます。
「名前の定義」のやりかた
やりかたは大きく分けて3種類
1. 名前ボックス に直接記述して登録
2. 数式 > 名前の定義 で開く専用ダイアログから登録
3. 挿入 > テーブル でテーブル設定後、テーブル > テーブル名: で登録
基本的には 1 で設定します。
2 は名前や範囲を修正したい時に使う感じです。
3 は表データを扱う時にやるやりかたです。
定義した名前の使いかた
セルに関数入力する際に設定した名前を入力するだけです。サジェストもききます。たとえば表データが シート「Sheet2」の A1:N52 に入っていて、名前の定義 で dataSample という名前にしたとします。
例1:そのデータ範囲に 2行目、2列目 のセルを指定する
=INDEX(dataSample, 2, 2)
例2:そのデータ範囲に Vlookup を指定する
=VLOOKUP("hoge", dataSample, 5, false)
また、プルダウンリストの対象データが シート「Sheet3」の A1:A11 に入っていて、名前の定義 で pulldownList という名前にしたとします。
例3:そのデータ範囲を 入力規則 で使用する
データ > 入力規則 で 許可: を リスト に設定し、 元の値: に以下を入力
=pulldownList
セル範囲を指定できる箇所ではどこでも利用できるので色々試してみてください。
注意点
名前の規則が少々あります。
・1文字目は 英文字、ひらがな、カタカナ、漢字、アンダースコア(_)
・空白または他の無効な文字は含められない
・ブック内の既存の名前と競合していない
まとめ
使い方はもっともっと色々ありますが、ひとまず基礎的はことをまとめました。
・自分で付けた名前のほうが覚えやすい
・何のデータが格納されたセル範囲なのかが明確になる
・セル範囲指定した関数の修正が不要になる
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