映画「星の子」は私の懺悔と後悔だった
日々馬車馬のように働き、
何とか金曜までを乗り越え、
土曜の朝には「後2日休んだらまだ仕事ダァふ…」と辟易している皆様。
どうですか
無気力かつ出不精、ただ時間を無駄にしたくない気持ちだけはあるのではないでしょうか。
そう、私はあります。
休みの日ぐらいは感情を起伏させたくないとYoutubeを垂れ流し、
相変わらずVtuberの切り抜きや可愛い女の子が飲み歩きする動画が延々と部屋にこだまする。
これは流石に段々腐ってしまうわ。と、
寝っ転がったままリモコンに手を伸ばし、YoutubeからAmazon primeに変更した。
映画を見れば自分の堕落が少し薄まると思ったのだ、勘違い甚だしい。
さて、ピーナッツくんよろしく、
わたくしもAmazonプライマーであるからして
先配信開始された
「星の子」
を観た。
今村夏子さん好きで本買ってよく読むし、
芦田愛菜ちゃん可愛いし、
大森立嗣監督好きだし何なら大森南朋大好き(出てない)
ただ、私はこの作品だけ意識的に避けてきたのだった。
原作も読まず、映画も行けなかった。
まぁ、女々しい理由なのだが
結果的には一歩踏み出して今回観れて良かった。
彼女らの普遍をどこまでも描いていて、匂いまで香ってくるような作品だった。芦田愛菜ちゃんこういう演技抜群にうまいよなあ。
以前付き合っていた彼女が、所謂二世だった。
3年くらいお付き合いしたが
私はずーっと気づかなかった。
最後の半年くらいは、ドタバタしてていまいち覚えていない。
お互いが嫌いになった訳でもなく、
何も悪いことをしていない彼女はただただ普通に生きて居ただけなのに
勝手に将来に絶望した私は「2人の将来が見えない」などと尤もらしいセリフを吐いてお別れをしたのだった。
20代前半の貴重な数年間を、将来一緒になる覚悟もない人間と過ごさせてしまって本当に申し訳なく思うし
3年もの間、気づかなかった いや、何度かそんな気がしていたのに言わなかった、言えなかった自分にもほとほと嫌気が差す。
きっとこんなふうに思うのは
特定の宗教に属している彼女ら、特に二世の君は
生まれてからきっとただ普通に過ごしてきただけだからだ。
そもそもこんなことを言う時点でおかしい。
これがあたりまえ。
部活によく来るちょっとだけ過保護な親の元に生まれた僕たちと何ら変わらなく、同じなのだ。
現に私も3年間一緒に過ごして、その活動や理念信念云々で一度も迷惑したことはない。
映画では家族の親族と衝突してしまって、そうなると理念や信じていることの違いで軋轢が生まれてしまうのだけれど
別にそれも誰が、何が悪いとかでは無いのだ。
この「星の子」という作品は
私が彼女と別れてからずっと抱えてきた後悔と懺悔の記憶であった。
何か偉そうに聞こえてしまったら申し訳ない。
全くそういうつもりはないのだが、一般的なステレオタイプがどうしても私にもあって
3年お付き合いをした彼女と暮らし、別れ、その後今に至るまでずっと私は申し訳なくやりきれない想いを抱えて生きてきた。きっとこれからもそうだ。
お別れを切り出してからも、「当たり前」がすれ違うことに理解ができていなくて
何でかなあ。と言っていた声がずっとこびり付いている。
前述の通り、誰も悪いことはしていないし、
みんな自分の人生を歩んでいる。
ただ、それを選択することもなく普遍的に日常になってしまっている彼女と、主人公が重なって、しんどかった。
自分の理解が及ばず、受け止めきれないが為に最終的に手を放した部分はこの映画の中に満ち満ちと充満していた。
映画の内容はそんなにネガティブな方向に向かわず、
結果的には各々の道に自分から進んだり、誘導したり、心配したり、一歩踏み出そうともがいたり。
あくまでも今の彼女ら目線で映した現状とこれからがそこにはあった。
おすすめです。
私がもう一回観るにはもう少し時間がかかりそうだけど。
また選挙の時期になると、
11桁の番号から電話がかかってくる。
登録はしていないけれど、大体察しがつく。
「お久しぶりです。お元気ですか?実は今回の選挙の件でまたお電話させてもらったのですが、是非公明党第○区の…。」
迷惑だなんて思ったことはない。
「…わざわざお電話ありがとうございます。私が言えたことではございませんが、おかあさんもお身体にお気をつけて。失礼します。」
毎回律儀にかけてくる電話の依頼に、一度も明確なお返事をしたことはなく、
こうやって僕の日々は続いている。
心の拠り所にしている「それ」のほんの一部であるように、
あなたによって私も、信仰(頼る)する対象なのだろうか。
#nowplaying
今更 赤い公園
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?