見出し画像

スパイシーなカレーとスパイシーなビールの怪しい胸騒ぎ

こんばんは。ビール飲みたいですね。ビールと言えば麦芽ですが、幼少の頃、麦芽になりたいと思っていた時期が私にはありませんでした。
皆さんは、社会で発芽できましたか?🌱

私が別に書いております山と酒と音と飯の方でも軽く触れておりますが、カレーとIPAだけにメーターを振り切ったお店があるのでご紹介をさせて頂きます。

「そもそもIPAって何?」って言う方もいらっしゃると思うので、簡単に説明させて頂きます。
超臭くて超苦いビールの事です。はい、これでだいたい補完できていると思います。

「地ビールのお店!」
「クラフトビールの飲めるお店!」
なんて触れ書きの飲食店で、割高なビールを期待して頼んでみたら、色が濃くてヌルくて苦くてニオイがキツくて
「想像してたのと違う!もう頼まない!( *`ω´)≡3 」
なんて経験をお持ちの方も中にはいらっしゃるかもしれません。

はい、だいたいそのビールの事です。

細かく定義したり、成り立ちを話せば、

大航海時代にイギリスからインドまでの長い長い航路上で、水は勿論、ビールも腐敗してしまうので、アルコール度数を高めると同時に抗菌作用のあるホップをガッツリ加えて保存性を向上させ、飲料水の代わりに使用したのがそもそもの起源である。その結果、度数高めで苦味の強いビールが出来上がった。

なんて説明も出来ますが、割愛させて頂きます。
と言いながらだいたい喋ってしまいました。

そんなビールの事です。国産でポピュラーなものですと、ヤッホーブルーイングが出しているインドの青鬼がそれに該当しますね。最近はローソンでも置かれているので、見かけた方も多いかと思います。

他のメーカーに比べて値段が安いのに、しっかりIPAらしさがあって且つ旨いので、とても好きなIPAの1つです。

さて、そんな香りの強いビールとカレーの組み合わせと言う発想は今まで全く思いもしなかった訳なのですが、それに気付かせてくれたお店が桜新町のカフェ・バー ANAGURAで御座います。

こちら、普段はハートランドの樽生を始めとしてカクテル、和酒、洋酒を幅広く取り揃えつつ、フードもしっかり用意しておいてくれている隠れ家的ナイスバーなのですが、定休日と定めている木曜日は、店長さんと別の方がバーカウンターに立っていて、メニューをカレー(数種類)とビール(主にIPA)だけに振り切った防御力完全無視の超攻撃型経営になるのです。

凄いですね。カレーとビールが苦手な人が入ったら煉獄と化しますね。絶叫マシン乗れない人が来てしまった富士急ハイランドのような。

週1の展開なので、流石に樽では取り扱っていないものの、スタンダードなものから、いったい何処で仕入れたのですか?と言うレベルの、かなり貴重なものまで、結構な種類のIPAを用意してくれています。

と言う事でこの日のビールのラインナップがこちら

IPAを中心に10数種類。さらに、メニューに載っていないものも数種類。

日本酒も置いてくれています。勿論カレーに合う仕様のものをチョイス。

この日のフードのラインナップがこちら

キーマーカレーがレギュラーメニューで、週替わりでゲストカレーを用意。加えておつまみを数種類。こちらもビールに合う仕様となっております。

本日私が飲んだビールの一部抜粋はこちら

ALE SMITH SUBLIME
SUBLIMEの1st 40oz to freedomのリリース25周年を記念して作られたラガー。90's 西海岸PUNKSとしてはこのデザインだけで込み上げて来るものがあります(☍﹏⁰)味はラガーとしてはボディがやや強めで後味に良い意味での甘味が残ります。缶のデザインがあまりにもカッコ良いので、持ち帰らせて頂きました🥫

アメリカの老舗ブリュワリー、アンカー社のリバティーエール。アンカーならではの上品さと余韻の華麗さが肝です。

MAZAMA BREWINGのTILIKUM PALE ALE。PALE ALEと言っておきながら、下手なIPAよりもドぎつくホップが香ります。その辺り、BALAST POINTのGRUNIONに近いかもしれません。

そしてカレーは、今夜はレギュラーのキーマカレーを注文。岩下の新生姜を使用していて、爽やかに香ります。

がっつりスパイスが効いた酒飲み仕様です。IPAとの相性はバッチリ。

IPAのホップ香も、言ってみればスパイス香なのかもしれません。カレーとIPAの強烈なスパイス香が意外にも喧嘩をせず、スッ...!と鼻腔から胃の腑に収まり、組み合わせの妙を楽しむ事が出来ます。

そしてバーテンのbe@tさん、ビール、日本酒、ワイン、ウィスキーと各酒類に精通していらっしゃいます。フードも全てbe@tさんのお手製。

(※掲載についてはご本人に許可を頂いています)

一言でIPAと言っても、苦味の弱いものから強いものまで結構な振れ幅があるので、自分の好みをオーダーしてみましょう。お気に入りの1本が見つかるはずです。

ちなみに店名は、木曜日だけbe@tさんのbを乗せて、“B”ANAGURAとなっております。

カレーを食べたくなったら木曜夜の“B”ANAGURAへ。IPAを片手に、酒噺に花を咲かせると言うのも、平日夜の小粋な過ごし方かもしれません🍺

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?