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甲子園の土って誰のもの?

全国高校野球選手権大会、いわゆる夏の甲子園が絶賛開催中です。
日本の夏の風物詩としてなくてはならないものになっているっていうのはすごいことだなぁと感心します。

昨年までの3年間は、選手の入れ替えの時の接触を最小限にするために、砂を持ち帰ることを控えろと高野連が通達を出していたんだそうです。それは砂集めにやたら時間がかかっていたからなんでしょう。

以前も今年も、負けたチームが”甲子園の砂”を持ち帰るシーンを見ていると、グラウンドにひざまずいて手で砂をかき集め、大きな袋にどっさりと入れています。
土嚢を作ってるのか? 家で家庭菜園でも始めるつもりか? と思うくらいどっさりと。
あれだけたくさんの砂を持って帰ろうと思ったら、そりゃあ時間かかるだろうよ、と思います。

自分の青春の思い出を、何らかの形で残したいという選手の気持ちはよく分かりますよ。私も同じように考えると思います。
ただ、もし、それを誰かに分けてあげようとか思っているとしたら、それって勘違いなんじゃないのと思うのです。
当人以外にとっては、ただの砂ですからね。
甲子園出場が決まった時、クラスの仲のいい友達が「俺にも砂、持って帰ってくれよ」なんて言ったとしても、その友達にとっても1ヶ月後にはただの砂です。
家族だって、その選手自身が持っていてくれればいい話であって、おじいちゃんおばあちゃんが瓶に入れた砂をもらっても・・・

私にはあんなにも大量に砂を持っていく意味が分からないのです。

まあ、「甲子園の砂は泣きながら大量に集めるもの」とか、「眉毛の型から砂の集め方まで高野連が管理するもの」というコンサバティブな「踏襲主義」「べき論」こそが高校野球でもあるんですが・・・



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