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【詩】Logicalist

君はとても頭がいいので、正しい論理で僕を諭す
僕もそれに納得し、それを受け入れる
そんな生活も10年を超え、11年目
君は変わらずロジカリストで、僕は夢見がちなロマンチスト
幻想の方がロジカルだなんて、間抜けな話
君はどこにもいないのに
その声だって聞こえやしない 見えもしない
はじめからどこにも存在しなかった
だから君に宛てたケーキも僕が食べる
君に宛てたチョコレートも僕が食べる
それでも手紙は書いてしまう まるで君がどこかにいるかのように
それは、愛した罰だ
下らなく美しい君に出会ってしまった僕に課せられた、きっと一生涯の罰
「辞めればいいのに」と、君が言う
辞められないことを誰よりも知っている君が、美しく微笑んで言う
それだけはどうしても、納得できても受け入れられないから、今日も僕は間違い続ける
僕が間違わないと君は生きられないのに、正しい論理で君は僕を諭す

嗚呼、今日も幻想が狡くて、惨くて、優しい

作家修行中。第二十九回文学フリマ東京で「宇宙ラジオ」を出していた人。