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麻雀プロにコーチング料を払うなら、あなたはいくら払いますか?

(この記事は2949字、約6分で読めます)

こんにちは、夕灘ゆうなだです。

最近打チャン数が減っていることもあり、みるみる自身の雀力が落ちていることを実感しています。

ピークは去年の今頃でしょうか?鳳凰卓で打ちながらNAGAにコーチングしてもらっていた頃から、漫画『天牌』を読み始めた5月ごろまでの自分が、有意にいちばん強かったと思います。
『天牌』というその漫画の魅力に取り憑かれた私は、その前時代的な「流れ」や「オカルト」に無意識的に強い影響を受け、正常な判断を失っていきました。

更には『奏リーグ』の相次ぐ不運でモチベーションを失った私は、天鳳を打つ機会も大幅に減り、日に日に知識と判断力を失っていきました。

そんな自分を立て直すには、ずばり他者からのコーチングを受けることが、最も効率的で効果的なトレーニング方法だと考えます。

他者というのは、今回のテーマであるプロは勿論、複数のアマチュア有識者だけでなく、AI『NAGA』も含みます。

ここで、大きく3つ、NAGA、周囲の友人たち、非常に強い「プロ」の3つに分けて考えてみます。

NAGAは月に一定額の料金を支払うことで、規定数の牌譜検討を行ってくれるサービスになります。なぜその選択をするのか、これについては自身で考える必要がありますが、結論自体にはかなりの信頼性があります。
少なくとも、そこらの強者やプロに聞くより確かなアンサーを貰うことができます。NAGAより優れた回答ができる麻雀打ちが沢山いるように思えてしまうのはインターネット社会の恐ろしいところで、そんな人は身の回りにそうそういません。

では、生きた人間にコーチングを受けるのはどうでしょう。
ネット麻雀の牌譜を複数の友人に見てもらう。これでギャランティが発生することはありませんね。加えて、多様な意見に触れたり、その理由を討論できるメリットがあります。
一方で、3つに分けたカテゴリの中では、最も情報に信頼性がありません。有象無象の麻雀ファンの意見は、その人の「個性」や「打ち方の好み」の域を出ません。

そんな中、AI『NAGA』の出す結論の信頼性と、「根拠」の提示をしてくれる対人アドバイス。その両方を兼ね備えたハイブリッドコーチが、非常に強い『プロ』の存在でしょう。

残念ながら「麻雀プロ」はその敷居の低さから、他スポーツのような「アマチュアとは一線を画す実力者」という定義を持たず、その多くが「社会人サークル的、リーグ戦参加者の名称」「麻雀を手段にfeeを得る個人事業主」という実態を持っています。

そんな皮肉はさておき、仮にNAGAクラスの信頼度と実力を誇る「プロ」が近場に存在していたら、コーチングしてもらいたいという方は少なくないでしょう。そしてそんなプロは、講師業よろしく麻雀のコーチングだけで生計を立てることができてもよいのではないでしょうか。

既にネット麻雀の牌譜添削を行っている方は沢山いらっしゃいます。

NAGAが月額1100円で月に30半荘の添削を行ってくれるのに対し、ニンゲンのコーチ料は時間的拘束から、それより高額でないとビジネスとして成立しないでしょう。

「麻雀プロ」ではありませんが、天鳳十段で有名な配信者・ライターでもあるゆうせー氏の牌譜添削塾は、月額3,980円/月で、非常に手厚い添削を行ってくれます。(詳細は下記リンクから)

ゆうせー氏ほどの有名人になると、牌譜検討をYouTubeで動画化することで二次的に収益を上げることが可能ですので(イマドキのスラングを流用すると「牌譜二毛作」と言えそうですね)、この月額費用3,980円から作業時間を割って時間単価を算出し評価するのは難しいでしょう。

別のコーチとしては、複数の講師から選択しSkypeで指導を受けることができる『タクミル』というサービスがあります。

このサービス内ですと、協会プロで第21期雀王の浅井堂岐プロは1時間4,000円、天鳳九段アマチュア・うに丸氏は1時間6,800円、最高位戦プロの鈴木聡一郎プロは1時間20分10,000円という料金形態になっています。

細かいサービス内容が異なるとはいえ、かなり幅のある料金設定ですね。

私は様々な事例における料金設定において、そのトップを走る者は、高額な料金設定を提示するべきだと主張しています。思想の発端は、とある美容師がヘアカットのみに5万円だか6万円だかという、相場の5~10倍の料金設定をしたエピソードに由来します。

ようは、トップを走る事業者が設定した料金が、その業界の上限料金になってしまうんですね。もし顧客の大量獲得を狙って低額に設定してしまうと、価格競争が発生し、業界全体の収益が減ってしまいます。最悪共倒れです。

もしこれから「麻雀プロ」のブランディングの一環として「コーチング事業」が発展していくとすれば、その黎明期である今、全国的に超トップクラスの実力を持つプロが低額設定をしてしまうと、「下」の仕事を奪いかねないんですね。

麻雀プロが麻雀で食っていける環境を構築するには、いかに「コーチング事業」の単価を高めるかが大事なのではないでしょうか?

さて、私は札幌に住む麻雀ファンなわけですが、札幌の麻雀プロの場合、コーチング料の理想的な値段設定はどれくらいなのでしょう。

『麻雀スクールアエル』さんで開催されていた北海道最高位戦伊藤聖一プロの『アエルSPレッスン』は、3時間で5,000円、定員4人での開催をしていました。

このチラシを見た時の私の第一感は「いい価格!」「5,000円出して3時間、聖一さんにコーチングしてもらうなら払いたいな」というものでした。

こんな計算をして恐縮ですが、1時間あたりの売上は単純計算で6,667円ということになります。

この例は光熱費や、(私は参加していないのでわかりませんが)他にスタッフがいれば追加の人件費コストがかかっていますので、まるまる参考にできるものではありません。

ただ、それを踏まえた上で、例えば札幌の麻雀プロをセットにお呼びして、2時間2半荘後ろ見をしてもらうとしたら、いくらギャラを払いたいかな?という問題提起に移りたいと思います。

想定しているケースは、友人4人を呼んでのセットに、プラスアルファでコーチを呼ぶ形態です。セット料金は別途かかりますが、コーチに支払うfeeは交通費を差し引いて全てコーチの収入になります。フリーの家庭教師が近い事業イメージですね。

みなさん、いくらくらいが相場になると思いますか?

浅井堂岐プロのオンラインコーチングのように、1時間で4,000円払いますか?なんとなく、ちょっと高いかなって私は思いました

家庭教師だと、1時間で2,500円~3,000円くらいのイメージでしょうか。やったことも頼んだこともないので、あまり相場を知りませんが…

家庭教師より業務はライトですから、それよりは安くてもいいかな?でも、1,000円くらいじゃ安い気もします。

そうなってくると、1,500円/時とか?あるいは2時間2半荘で2,500円とか?

逆に、プロの方はいくらなら雇われたいですか?時給1,500円なら万々歳ですか?

近いうちに、試験的に誰かに依頼してみようかな?と思ったり…
皆さんの考え、ぜひコメントなどでお聞かせください!

(了)

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