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あれこれ文とか書いてます 絵はかけません

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マガジン

  • 昭和な家族の物語

    昭和に生まれた父と母 新しい時代の今 子供の目から振り返ってみました

  • 夢彩色~Short Story~

    思いつくまま書き上げた短い物語 ちょっと不思議な世界へようこそ

  • ヲタヲタ草紙

    マニアックな性質ながらも、その性質を生かして、なんとか人生の半分ぐらい生きてきました。 けっこう貴重な体験もあるので、せっかくなのでボケる前に書き留めておこうと思い立ちました。 ウソは書いてませんが、寄る年波による記憶違いはあるかもしれません。 お暇な時にでも読んでもらえたら嬉しいです。

  • Listen to their Story

  • ヲタヲタ草紙-資料編

最近の記事

三匹のインコ日記(チロとキウイとキーちゃんと)

家の整理をしていたら、また日記が見つかりました。 主に母が書いていたルーちゃんのあとの3匹のインコの日記です。 改めて読んで驚いた事に、私はその中の一匹-キウイ、またはキューちゃんーの事をすっかり忘れ去っていたのです。 読んでもあまり思い出せず。1年は飼っていたのに、です。 もしかしたらその記憶が少し悲しくて、自分の記憶からいつの間にか消去していたのかもしれません。 そしてもう一つ辛いのは、これを書いている母の文字がだんだんと読めないようになっていってる事・・・。 実は母はこ

    • ルーちゃんノート④(ブラブラとともに)

      ルーちゃんノート① ルーちゃんノート② ルーちゃんノート③ に続く第4弾、最終編。 特に芸もなく、それでも一生懸命最後まで生きたインコと家族の日記。 主に母が書いていた日記をそのままのせています。 よければ読んで下さい。 ☆印はY子(私)が書いたものです。 〇平成10年(1998) ・1月1日 ルウちゃんも元気にお正月を迎える事が出来て3人(※ルウちゃん、母、Y子)でお正月を迎えております。 ブラブラはありますが、時々見ております。 ・2月1日 箱根ゆきでルウちゃん、一

      • ルーちゃんノート③(卵産まず)

        ルーちゃんノート① ルーちゃんノート② に続く第三弾 我が家の人しか知らないインコの話、よければ読んで下さいね。 ☆印はY子(私)が書いたものです。 〇平成8年(1996) ・平成8年になり あけましておめでとうございます ・1月1日  ルウちゃんも大分大人になって来て私共の声を聴いてもなかなかカゴから出て来ません 鈴だけは口でツンツンついています。 ・2月26日(くもり) 今日、クリーム色したやわらかい卵(チーズのようです)を 朝見たらコロリンと産んでいましたが固い

        • ルーちゃんノート②(18~62個)

          ルーちゃんノート①に引き続き どうでもいいインコの日記をあげます。 ほとんどは母の手によるものですが、☆印はY子(私)が書いたものです。 平成6年(1994) ・1月1日 縁起が良く1月1日卵を産みました。 前途に光がある様な気がします。 S家にも今年はよい年になりますよう祈らずにはいられません。 (卵2個目)18 ・1月3日 今日は留守の間に産んでいました。 私たちは2日より渋谷のマンションに泊まりこみで行きました。 1人淋しく産んだのでせう。 (卵3個目)19 ・

        三匹のインコ日記(チロとキウイとキーちゃんと)

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        • 昭和な家族の物語
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        記事

          ルーちゃんノート①(1~17個目)

          まインコの思い出を書いている時に見つけた「ルーちゃんノート」 誰に見せるでもなく、20世紀末に母と私が書きなぐっていたものです。 公開するほどのものかとも思いましたが、ルーだけでなく母の思い出もとどおめておきたくて、こちらにまとめてみました。 今ならルーの病気も直してあげられたかな、などと書きながら思いました。 インコを愛する方々の参考に少しでもなれば幸いです。 ルーちゃん以外の我が家のインコたちについてはこちら ・インコと我が家の物語①(ルーのお話はこちらに) ・インコと

          ルーちゃんノート①(1~17個目)

          インコと我が家の物語②

          昭和の家族が飼い続けてきたインコたち そのインコたちと家族のあれこれをなんとなく語っています・・・ 前編はこちら→ インコと我が家の物語①  第六章 鬱なインコ、チロちゃん ルーがなくなったあと、母の体調がおかしくなった。 下腹部が痛い、と訴え続けるがその原因はわからず、いくつもの病院をまわり、様々な検査もした・・・結局、最終的に母に下された病名は”うつ病”だった。 明るさだけが取り柄のような母だったが、当時は何をするのもつらそうだった。 本当の原因はわからないが、

          インコと我が家の物語②

          インコと我が家の物語①

          イヌやネコが嫌いなわけじゃないけれど、我が家はずっとセキセイインコばかり飼い続けてきた。 ちょっとズボラでいいかげんな我が家の気風にあっていたからかもしれないなあ・・・ 第一章 最初のインコ チッチ 小学校低学年の頃、母の知人宅で生まれたセキセイインコ一羽ををいただいた。 黄色と緑の原種に近い色のその子は"チッチ"と名付けられた、ほぼ我が家初の(ヒヨコとカメも飼ったことはあったが)ペットであるインコは、かなりでざっくりと育てられた。 兄は「飛ぶ特訓」と称し、インコを手で持

          インコと我が家の物語①

          イチゴスプーン

          仕事の帰り、なんとか飛び込んだスーパー。 そそくさと必要なものだけカゴに入れレジに向かおうとしたとき、イチゴが目に飛び込んできた。 ガランとした売り場になぜか一パックだけ。 赤いイチゴの上には、黄色い半額シールが貼られていた。 なるほど、売れ残りか。 小粒でなんか酸っぱそう。 正直、半額でもあまり手にとりたくない見た目だった。 そう、誰だって甘くてきれいなのが好きだもん。 だからスルーされちゃう・・・そう思ったら急に笑いがこみあげた。 まるで私みたい。 融通きかないし、愛想も

          イチゴスプーン

          最終兵器

          学校で宿題が出た。 最新の世界を自分の好きなように分類して色塗りしろ、といって白地図が渡された。 それは世界の国境だけが描かれている、 自分の国の何倍以上もある大きな国。 そして色塗りするのも大変な米粒のような国々も。 どう色分けすればいいんだろう? 宗教で分けるべき? キリスト教とイスラム教と仏教・・・でも一つの国でもたくさんの宗教があるし。 言語で分けるべき? でも言語も同じく、一つの国でもいろいろな言葉が使われていたりする。 じゃあ西側と東側で分ける? 音楽を聴いていた

          最終兵器

          化かし化かされ いとおかし

          袋小路でまどわされ「ここは・・・どこだ!?」 おかしい、スマホの地図の指示通りきたはずなのに・・・目的地にいつまでたってもたどりつかない? 人通りが少なくなり、気付くと狭い裏通りにいた。 もしかして化かされてる? まさか・・・ なんとかこの出口の見えないラビリンスから脱出しなくちゃと、僕は再度スマホの地図を見つつ歩き出した。すると 「イテ!」 なにかが足にぶつかり僕はその場に転がった。 誰かに襲われた? 「このソコツもんが!」 顔をあげると、白

          化かし化かされ いとおかし

          クリスマスの思い出(昭和な家族の物語)

          クリスマス前の日曜になると、幼い頃はよく父に連れられ教会に行った。 その日はクリスマス礼拝のある日で、私は父の横にちょこんと座り、牧師さんのお説教を聞き、賛美歌を歌う礼拝をじっとおとなしく聞いていた。 そうして我慢していると、クリスマス礼拝のあとにはごちそうが待っていた。 礼拝後、父と一緒に教会の奥にある集会室?に向かい、入口で会費を払う。 集会室には、教会の婦人会の方々が腕をふるったごちそうが所せましと並べられていた。 チキンやターキーの丸焼き。そのほかのいろんなごちそう

          クリスマスの思い出(昭和な家族の物語)

          Eclipse-Part4

          呼ばれたアトリエの部屋。 おれが入っていっても誰も気づかず作業を続けている。 目の前では固い銀がバーナーで赤く熱されていた。 それがある瞬間いきなり溶け、光る銀の玉に変わる! ほうっと思わず声をあげたおれに、その人はようやく振り返った。 「おお、リュウ来たか」 おれに気づいたのは俺を読んだ主、レンさんだった。 「悪い、キリのいい所までやっちゃうからさ」 「あ、はい」 おれは作業台のすみの空いてる椅子に座り作業を見守った。 ここを見て、華やかなアクセサリーを作ってる場所とわか

          Eclipse-Part4

          Eclipse-Part3

          こじ開けたられた黒い貝の中をナイフでまさぐる。 コツっという感触。 それを恐る恐るほじくり出すと、柔らかな白い光の粒が現れた。 「You are lucky!Good シンジュ!」 店の男は満面の笑顔で声をあげた。 それは、ちょっと歪んだバロックパールだった。 その日も僕はまだ旅の途中で 南の島にいた。 空を見上げると月が欠けてきていた。 久しぶりのEclipse・・・月食が僕の気分をよどませている。 満月なのに、いきなり欠けてしまう月。そんな不条理さから

          Eclipse-Part3

          ラジオステーション

          「では今日の最初のお便り・・・"こんばんは、ルナといいます。いつも楽しみにこの番組を聞いています"」 ここはガラスで囲まれた放送スタジオ。 昔風には"金魚鉢"と呼ばれていたりもするその中で、私は"お便り"を読み上げている。 「"実は私、悩んでいます。私の恋人は仕事で今、アメリカにいます。そのせいで長い事、直接会う事ができません。もちろんモニター越しで会話は出来ますが、微妙なタイムラグのせいで気持ちまでズレてしまいそうです。生活時間も違うし・・・どうすれば良いでしょうか?"

          ラジオステーション

          おぼろ月夜の魔法

          彼女が店に入ってきた時、ドアの向うに丸い、でも少しもやったクリーム色の色の月が見えた。 私は思った。 今日は"魔法"が使えるかも、と。 金曜夜、街を柔らかく照らす月のお蔭か、この小さな店もにぎわっていた。 空席を探す彼女に私は声をかける。 「カウンターでよかったら」 「あ、はい」 彼女は会釈でこたえ、着ていた上着を丁寧に畳み、大き目のカバンと一緒に 椅子下の荷物かごに入れる。 3人がやっと座れる厨房前の狭いカウンターの左に彼女は座る。右端には先客がいた。 「カ

          おぼろ月夜の魔法

          女優とネコ

          黒い木陰の中から、それは湧きあがってきたように見えた ネコ・・・クロネコだ。 目があった、と思ったら、ネコは私のすわるベンチにピョコンと飛び乗った。飼い猫なのかきれいな赤い首輪をしている。 「ごめん、お弁当ないんだけど」 スタッフの人が仕出し弁当を用意してくれてたけど、とてもじゃないけど食べる気になれなくて・・・。 やっともらったTVドラマの撮影の仕事。 セリフなんて少ししかないのに、何度同じシーンを撮りなおしたか・・・。 監督に何度も怒鳴られ、やっとOKは出た

          女優とネコ