見出し画像

2023年1月5日の米国株市場

民間の雇用統計では雇用者数が予想を上回り、新規失業保険申請件数も予想外に減少したことから、S&P500・NASDAQともに1%以上下落し、FRBの利上げ期待から短期名目金利ほど上昇しました。

今日発表された注目度の高い経済指標は以下のとおりでした。 市場予想を超えて、雇用増・失業者減という結果になり、FRBの引締め余地がまだあることから株式市場開場後、下げから始まる展開となりました。

ADP雇用者数・失業保険申請件数の内訳については以下のマガジンで詳しく解説していますが、市場の期待ほど落ち込むことはなく、堅調に推移していることが分かります

またS&P社が発表したサービスPMIは市場予想ほど悪化していませんでした コンポジットPMIから考えると、米国の第4四半期GDP成長率はあまりよい結果を期待出来ないでしょう

シルバーゲート $SI がFTX破綻で取り付け騒ぎとなりました。約1兆円の顧客資金引き出しに見舞われ、人員の4割に当たる約200人を削減し、事業を縮小する方針を打ち出しています。 株価は一時前日比で▲45%超の下落となりました。

FRB高官で最もタカ派と知られるブラード総裁は、次の会合で25bpsか50bpsどちらの利上げ幅が望ましいか明言しませんでした
一時は政策金利7%論を唱えていた彼のタカ派姿勢の弱まりは、利上げの最終局面にあると考えられます

インフレ目標2%に落ち着かせるためには、労働力の不均衡を解消することが求められます。

しかし、昨年8月にパウエル議長が懸念したとおり、不足した雇用を補うために賃金が上昇し続け、結果としてインフレは長期化する悪循環が生まれています。

明日の雇用統計に注目が集まります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?