執筆独学
最初から文章を書けたわけではありません。だれにも習わず、文章の書き方をまったく知らずに書いていたんです。ブログを7年くらい書いていて、偶然の産物で作家に出会い、書き方を教えてもらいました。
書き方といっても細かい文章テクニックじゃないんです。構成に近いかな。「文章とは何か?」の精神論のようなものも教えてもらいました。
「そうだ。文章を書いて人を楽しませよう」と思ったきっかけは友だちなんです。ネットゲームをやっていたころに出会ったゲーム内の友だち。
それまでは何も書いていませんでした。けど、本はめちゃくちゃ読んでいたんです。森博嗣さんのエッセイをくりかえし読んでいたのもこの時です。プロ作家の文章を読んでも「よし、私も書いてみるか」とはなりません。でも似たような歳の友だちがおもしろい文章を書いていたので、「よし、私も書こう!」と思えたのです。
友だちの書く文は何かメッセージや哲学が込められていた、わけではないんです。ただおもしろかった。ユーモアセンスですね。中身は覚えてないけど、おもしろかったことだけ今も覚えているんです。
だから私はマネをしました。
内容をマネするのではなく、書き方や文章の展開、ボケた言葉、言い回しを真似たのです。
他のゲーム友だちからは「ヤスの書く文章はあの人に似ている」とバレバレでしたけどね。
それでも友だちが書く文に惚れていたから懲りずにマネていたのです。その人に聞きました。「どうやって書けばそんなおもしろい文を書けるの?」
あっさり教えてくれたのです。
「余計な言葉を省くんだよ。たとえば主語とか」
これが私が最初に習った文章テクニックです。省く。主語はなるべく書かない。
教えてもらったことを取り入れて、さらに書き続けました。もともと森博嗣さんの文を読みまくっていたので、友だちの文と森博嗣さんの文がかけ合わさってきたんです。
こうして私のオリジナルな文体が出来上がったのでした。
今日も読みにきてくれてありがとうございます。「この人みたいになりたい!」が原動力。
[画像協力:さちわ]
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