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小学生の娘に「私はママしか知らないから大丈夫」と言われハッとさせれられた時のこと

娘の言葉に助けられたことは数知れない。
自分が彼女を育ててると思っていたのに、私が育てられている。

私が子育てをしながら大学院生だった時

娘が小5の時に私は大学院に行き、仕事をしていた。
夫が単身赴任中だったため、家事も一人でやっていた。
家事、仕事、大学の課題、その年はおまけにPTAの役にあったってしまった。
毎日余裕がなく疲れ果て、娘のことをしっかり面倒をみれていなかった。
そこで娘に言った
私:「ママ、ちゃんとできなくてごめんね」
娘:「私はママはママしか知らないから大丈夫」
  「他のお母さんがどんなんかしらんし」
私:「他のお母さんは大学院行ってないよ」
娘:「へえ~そうなんや」

大学院に行って頑張ってると思い込んでいたのは私で、娘にとってはそれが特別なことではなかった。
他のお母さんのことは話には聞いたりしても
実際に知っているのは目の前のママ(私)だけなので違和感を持っていなかったみたいである。

高校受験の日に海外出張に行かないといけないことが分かり娘に相談した時

その後私は無事に大学に就職し、大学から何名かが選ばれアメリカの大学で2週間視察のような研修に行かなければならなかった。
その期間は、娘の本命の公立高校受験の日とかぶっていた。
せっかく就職できた大学の研修を断るのは難しいでも大事な受験の日にいないのは。
またまた夫は単身赴任中、私の母親に泊まりで来てもらい娘をみてもらうしかない。
とにかく娘にきいてみることにした。
私:「ママは大学の研修で、○○の受験の時にアメリカにいかなあかんねん。」
娘:「それって大学がお金だしてくれるん?」
私:「そうやで」
娘:「じゃあ行かな損やん。お土産買ってきて」
私:「でも受験の日やで」
娘:「ママが日本にいても、私の点数あがらへんし」

なるほど。頼もしいというか、そこ?大事なことは。
思い込みが変わった瞬間である。
私はアメリカに行き、娘も志望校に合格した。
このようなことはどこの家にでもあることだと思う

今、娘は社会人になり実家をでて、某企業の広報をしている。
まだまだ娘に育てられ、新しい価値観を教えてもらう日々が続いている。



#思い込みが変わったこと

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