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異修羅(6)六合上覧トーナメント 第一回戦を振り返る(前)

感想戦である以上、若干のネタバレを含みます。
「異修羅」は勝敗結果だけでは読み切れないポイントが多いので、未読の方もご安心ください(欺瞞)

ガーデン引水(古代中国の故事成語で他所から自分の庭に水を引いてガーデンをにぎやかにすること、転じて他社の意見を引き写しにして自分の意見のように見せかけること)で #異修羅ミリしらT のタグに寄せられた感想戦から一部引用させていただきます。

感想戦

全員が最強。全員が無双。全員が英雄。全員がチート。一人だけが、勇者。


第一試合
無尽無流のサイアノプ VS おぞましきトロア(二代目)

総評
「最初からベストバウト!!」という意見も多く、爽やかさすら感じる決着はフルコースにデザートまでついた満足感と例えられる。武人であり真逆ながら通ずるものがある「拳で語る」闘いの中、能力の出し惜しみのなさや紙一重の決着が高評価につながったか。


個人的な感想
十六修羅編で遭遇した時点で、死んでほしくない修羅筆頭の二人が第一試合でぶつかってしまった。作者は読者を殺す気か!!と思ったら逆に殺すよりひどい目にあった。尊い。ありがとう。

見応え:★★★
観戦危険度:★☆☆
チケット欲しさ:★★★
味:☆☆☆

第二試合
星馳せアルス VS 冬のルクノカ

総評
「事実上の決勝戦」「政治的配慮のぶつかり合い」「お互いを殺せるのはお互いしかいない」等の評価を得た試合であり想像以上の大規模破壊と接戦感と圧倒感に苛まれる試合となった。勝敗を分けたのはアルスの「欲」の大きさだろうか、それともこの「欲」こそが後の試合に影響していくことになるのだろうか。


個人的な感想観に行ったら絶対死ぬ。観戦スケジュールが無理。夜行バスの旅。尻が取れる夢。こりゃ観戦しに行くだけでも死ぬのぞ。ルクノカのブレス一発でさんおくにんくらい死ぬ。ヤバイ、近づきたくない。でも、伝説と英雄を一目でも見てみたい。

見応え:★★★
観戦危険度:★★★
チケット欲しさ:★☆☆
ハルゲント:★★★

第三試合
移り気なオゾネズマ VS 柳の剣のソウジロウ

総評
読者や観客が期待していた試合は観れなかった。超絶技巧のソウジロウの魔剣は鈍り、オゾネズマによる一方的の殺戮となったからだ。一方で正体不明の謎の混獣(キメラ)がそれなりに思慮深く奥ゆかしいことが判明して好感度が急上昇。ユカちゃんとの信頼コンビも尊く接戦が予想されたが……思わぬ「禁じ手」を行使したことで観戦者は大パニック。ミリしら勢も同様が隠せない一戦となった。勝敗予想も大荒れだ。



個人的な感想
「剣の間合いの必殺の一撃」にとんでもないモノが出てきてしまったせいで冷静に読むことができず事態の把握には再読を要した。共に超絶技巧のAnatomy(解剖学)の持ち主で人生の指針を何者かに授けられた者同士であるという共通点があり、試合前の予想以上に対比の強い二人であった。運命を変えるには事故的な出会いが必要だ。

見応え:★☆☆
観戦危険度:★
☆→★★★
チケット欲しさ:★★★→☆☆☆
禁止カード:★★★

第四試合
絶対なるロスクレイ VS 灰境ジヴラート

総評
詞神の反則行為 VS 国家の反則行為。
読者の期待を裏切らないジヴラートさんの活躍が光る試合。予想以上の容赦なさで埋められていく英雄。試合場での犬神家の一族。人口英雄の死。死んでも失われることのない威光。あまりの容赦のなさにドン引きする読者。あまりの観客席の容赦なさにドン引きする読者。その熱さはどうなの……こわいよ。

個人的な感想
かなり予想が的中したものの後味の悪さが残る。カリスマは呪い。JTKさんの予言した通りだった。庇護者を失った世界詞のキアはどこへ行くのか。このままフェードアウトするということはないのだろうけど、逃亡しきることはできるのだろうか。


見応え:★☆☆
観戦危険度:☆☆☆
チケット欲しさ:★★☆
ドン引き:★★★


トーナメントの感想は後編へ続く!!

異修羅目次

(1)十六修羅登場編
柳の剣のソウジロウ。
星馳せアルス。
世界詞のキア。
無尽無流のサイアノプ。

(2)十六修羅登場編
静かに歌うナスティーク。
地平咆、メレ。
音斬りシャルク。
絶対なるロスクレイ。

(3)十六修羅登場編
不言のウハク。
魔法のツー。
冬のルクノカ。
黒曜、リナリス。

(4)十六修羅登場編
窮知の箱のメステルエクシル。
おぞましきトロア。
逆理のヒロト。
????。

(5)トーナメント予想編
一回戦展開予想

(6)トーナメント予想(結果)編
一回戦結果(前) 

(7)トーナメント予想(結果)編
一回戦結果(後)

(8)第二部終盤から第三部以降編
未来へ


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