國學院が箱根優勝するには

タイトル通りなんですが、1ファンの怪文書になります。他大ファンの方の気に障る可能性が多分にありますので、読む際はご注意ください。

①はじめに


國學院大學。大学令によって認可された旧制私立八大学の1校であり、早慶なんかと大学としての歴史は同格だったりします。
日大は妹。異論は認めない。(しっかり者姉とワガママ妹CP)

そんな國學院ですが、駅伝界隈では新興校の一角であり最近SNSでもファンを名乗る方が増えてきたなあという程度。
高校大学くらいの方であれば黄金世代(浦野,土方,青木選手達)の活躍で認知した方が多いかと思います。

自分は三島慎吾選手が走った頃に知りましたが、チームとして推し始めたのはみなさんご存じ寺田交差点後。
現在の前田監督体制になってから10年余。ついに「総合優勝」を目標に掲げられる所まで来ました。しかし、これまでの最高順位は黄金世代の3位🥉。超えなくてはいけない壁がまだまだあります。その壁を乗り越えるには何が必要なのか。

ぶっちゃけ”青学を倒すにはどうしたらいいか”を考えていきます。
青学倒せるチーム作らない事には箱根優勝はないので…


②國學院の強み、弱み

まず、組織としての國學院を考察していく必要があります。
青学が強くなった理由はもちろん原監督の手腕が一番ですが、大学側のサポートや体制、触れたくはないですが大学のネームバリューも要素としてあります。親御さんとしてはMARCH行ってくれるなら文句つけようがないですからね。

●強み

はじめに述べた通り、大学の歴史がとても長く神道系大学としての確固とした立ち位置があるため金銭面で困る事はありません。
ここ数年の実績もありまして、設備面での投資にも前向きです。
運動部共用ではありますが、低酸素トレーニングルーム等を含むトレーニング施設が2020年に稼働開始しています。

また、人材面でも前監督である鈴木氏を招聘してスカウトに当たってもらっているとの事。福島出身の石川コーチが主にスカウトを担当していましたが、全国各地にスカウト網が必要な時代。パイプはどれだけあっても困りません。
ここ数年の実績とそのおかげもあってが、ここ2年のスカウトはそれまでの10年とは別の学校のスカウトになっています。
原監督もスカウトが7割と言ってるくらいですから、優勝するにはスカウトの強化は絶対条件なわけですね。

上で駅伝としては新興校と言いましたが、そのおかげで所謂”老害”はいません。いい年の方がみんな笑顔で応援してくれます。
今年は伝統校2校で心が痛くなる話題がありましたが、親御さんがその点において心配する必要がない所は長所と言えるでしょう。

一般の方からすると國學院ってどこにあんのって人多いと思いますが、本キャンパスは渋谷の丘の上にあります。校歌にも「渋谷の丘に大學建てり」とあるように渋谷駅から歩いていくとめっちゃ坂登ります。(結構疲れる)
陸上部員の多い”人間開発学部”に関しては渋谷駅から田園都市線で30分程のたまプラーザキャンパスがメイン。渋谷での講義も多いです。
寮が両キャンパス間の二子新地にある為、都心志向の高校生には魅力的に映るでしょう。認知されてなければ意味ないけどね…(渋谷と言えば青学ですけど、陸上部は相模原ですし)

他には前田監督のキャラが好きで國學院を推してくれている方、多いですよね。そこも魅力の1つでしょうが、学生がそれを好きになるかは好みなので長所と言い切る事は出来ないかな…
前田監督が著書の中で”若い人に色んな事をやってもらっている”とおっしゃっていたように、新しいトレーニングや指導を試しているというのは日進月歩のスポーツ界においては長所かと思います。

●弱み

ポジポジしても現実からは逃れられない為、弱みも考察しなくてはいけません。

まず、大学としての知名度が低い事。「箱根出てるんだからあるだろ」という声が聞こえてくる気がしますが、どういう大学でどこにあるのか、学力レベルはどれくらいなのかまではお茶の間で箱根見て知ってる程度の方は知らないと思います。私の周囲でも渋谷にある事知ってる人とかほぼ見たことないです。
高校生の進路決定においては親御さんや部活の指導者の意向も大きく影響してきますから、知名度認知度が高いというのは重要ではあるわけです。

学力レベルなんですが、いわゆるMARCH,日東駒専の間くらいに位置しています。私は國學院2日受けて片方落ちてますが、MARCHも2校受かってます。その程度の学力レベル自体はあるわけです。知られてなきゃ意味ないけどな!(n回目)
学歴フィルターという単語がありますが、運動部はその辺り割とひっくり返るのでこの点は考慮する必要がほぼないです。

なので、親御さんたちは心配せず國大にお子さんを入れてくださいね!(ダイマ)

正直組織面での弱みは身内びいきのせいか、それくらいしか見つからない為戦力面での話になります。

選手層がいつも薄い
ここは前述したスカウトに関わる点です。ここ2,3年のチームはシード権を取るには安心出来る選手層を作れていましたが、優勝を目指せるかというと「まあ無理だな…」と言わざるを得ない選手層となっていました。
これは指導がどうの本人たちがどうのという否定ではなく、3,4年前まではプロ野球でいえばドラフト1,2巡目剥奪されていたようなもんなので、ペナント勝てるわけがないんです。

新4年生である中西大翔キャプテンが来るまでは約10年間で14分1桁は0人、10秒台が2人。20秒台が13人。
シード落ちを繰り返していたのも頷けます。3位取った時のメンバーが例外なんです。卒業した4年生達も例外なんです。あんなに育つのが当たり前ではありません。
更に言うなら最近の世代No.1選手はみんな13分台or14分1桁です。

ここを強みである”育成”でカバーしてきましたが、スカウトブランド育成トレーニング支援全てが揃っている青学に勝とう!となると一筋縄ではいかないでしょう。それも箱根を常に見据えて慢心せずトレーニングをしている彼らに、です。

③じゃあどうするのか

●世代No.1選手を育てる

今年の新入生No.1選手、佐藤圭太くん。彼は田澤選手に影響されて駒澤への入学を決めました。他にも、シード最長記録を続ける東洋大学は未だに柏原選手の影響で入学する選手がいます。早稲田であれば大迫選手といったように入学に代表的なOB選手が決め手となる例は多々あります。

青学みたいなブランド力を作る事は早々には出来ない以上、世代No.1選手がいた,育てたという実績をこれから作っていく事が出来れば新入生の質は更に上がる事でしょう。
幸い、新2年生には世代No.1を目指せる逸材が複数人います。この代で優勝を目指すのはもちろんなんですが、彼らの中から世代No.1を輩出する事が出来れば、前田監督の技量に疑問を持つ人はいなくなるでしょうし、エースを預けようと思う指導者も増える事でしょう。
そのサイクルが出来てくれば箱根の10人ではなく16人全員走らせても問題ないという選手層を作り出せるようになるのだと考えます。

●大学の魅力度を上げる

財政面、スカウト面に直結する話となります。
色んな部活を強化している大学でしばしば起きている事ですが、TA枠の取り合いであったり強化費の取り合いといった内部事情。”大人の事情”による足止めが現実問題として存在します。

そういった解消が難しい問題は國學院には今の所ほぼ存在しない為、純粋に大学の魅力を上げる取り組みが可能です。親御さんの意向が進路に反映されやすいという現実がありますので、魅力度アップは陸上長距離に限らずスポーツ強化、受験生の増加(収支の良化)という観点では重要なわけです。

今年度より弊學では”観光まちづくり学部”が始動しました。昨今専門性が高い学部が重宝されている中、史学や民芸に強い弊學においてマッチした学部と言えるでしょう。駅伝等のスポーツで入学する学生は弊學であれば人間開発学部、他大であればスポーツ科学等の学部に入学する子が多いですが、そうではない子もいます。
入学出来る学部の幅を広げる事、学校の特色を強める事で大学そのものの知名度、魅力を上げる事は高校生のスカウトにも間接的ながら繋がると言えるかと思います。

④まとめ

自分は陸上未経験者のため、指導とか陸上の深い話が出来ない為、組織だったり一般論としての部強化をするというシナリオで考えました。
スカウト言いまくるやんって思われるかもしれませんが、数字が示しているのでこればかりは言及しないわけにもいきませんでした。

チームメイクとかトレーニングとかそういうものは門外漢ですし、そもそも内部情報になりますからインターネットで書くわけにもいかないです笑

書いてるうちに年度が替わりましたが、HPに石川コーチの名前がなくなっています。もしかしたら鈴木前監督が正式に載るのでしょうか。
部員数を考えると、もしかすると誰か新しい人を雇っているかもしれないですね。
新年度の新入生は17名との事。一般入部もいるでしょうし、彼らがどう育つかにも期待です!

長々とご覧いただきありがとうございました。

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