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中京1200mの大舞台で光り輝くナスルーラの血脈/高松宮記念(GⅠ)予想

2010年から2012年1月にかけて、中京競馬場では大規模な改修工事が行われた。改修前はザ・ローカル競馬場とも言える平坦小回りコースだったが、改修後は周回距離が1600mから1705mに伸び、直線距離も412mとなった。この直線距離は京都外回りの直線(403m)を超えて西日本では最長となったらしい。

また、その改修で直線に2mの急坂が作られた。中山競馬場に次ぐ急勾配、しかもその坂は直線に入ってすぐに設定されており、坂を超えてなお200m以上を走らなければならない。日本でも屈指の直線が長くタフなコースに生まれ変わったのだ。

その改修後に行われた高松宮記念で、鍵になっているのがナスルーラの血だ。ナスルーラは1940年に生まれ、プリンスリーギフトやトニービンを通じて日本に桁違いのスピードをもたらした。しかしその後、サンデーサイレンス系やキングマンボ系の躍進に押され、最近では日本で父系の存続が危ぶまれている。

しかし、ナスルーラが伝える卓越したスピード能力、特にスピードの持続力が直線が長いタフなコースで行われる高松宮記念での勝利をもたらす。中京競馬場の改修があった2012年以降に行われた高松宮記念の優勝馬7頭のうち実に5頭が、父または母父にナスルーラ系の種牡馬を持つ。

2012年 カレンチャン 母の父トニービン
2014年 コパノリチャード 母の父トニービン
2016年 ビッグアーサー 父サクラバクシンオー
2017年 セイウンコウセイ 母の父カポウティ
2018年 ファインニードル 母の父マークオブエスティーム

本命は6番アレスバローズ。父ディープインパクト で母の父にトニービンを持つ本馬は、おそらく当初の期待とは異なる短距離の舞台で地道に力をつけて勝ち上がってきた。最近は成績が振るわなかったが、前走のシルクロードSを57.5kgのハンデで5着に入り、成績は少しずつ上向いている。ナスルーラの血が求められる中京の舞台で、良血馬がプライドを見せる。

買い目

単勝6 1000円
馬単6⇄13 各500円
馬単6⇄15 各500円
合計3000円

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