ハイペリオン

読んだら血統に興味を持って、もっと競馬が好きになるような、そんな予想を書きたいです。

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最近の記事

ディープ産駒の2強に挑む、3歳で凱旋門を制した父の血脈/桜花賞(GⅠ)予想

今年のクラシック戦線の始まりを告げる桜花賞。牡馬のクラシックで一番格があるレースを挙げるとすれば間違いなくダービーだが、牝馬のクラシックならオークスではなく桜花賞を挙げる人も多い。阪神1600mという舞台は、絶対的なスピードだけなく総合力が求められる舞台だ。 ここ5年の勝ち馬と1番人気の馬を並べてみると、 ●優勝 アーモンドアイ(父ロードカナロア) レーヌミノル(父ダイワメジャー) ジュエラー(父ヴィクトワールピサ) レッツゴードンキ(父キングカメハメハ) ハープスター(

    • 中京1200mの大舞台で光り輝くナスルーラの血脈/高松宮記念(GⅠ)予想

      2010年から2012年1月にかけて、中京競馬場では大規模な改修工事が行われた。改修前はザ・ローカル競馬場とも言える平坦小回りコースだったが、改修後は周回距離が1600mから1705mに伸び、直線距離も412mとなった。この直線距離は京都外回りの直線(403m)を超えて西日本では最長となったらしい。 また、その改修で直線に2mの急坂が作られた。中山競馬場に次ぐ急勾配、しかもその坂は直線に入ってすぐに設定されており、坂を超えてなお200m以上を走らなければならない。日本でも屈

      • 3歳春、能力と適性の狭間で。適性がもっとも高い馬は・・・/スプリングステークス(GⅡ)予想&買い目

        競走馬には、それぞれの得意な距離、得意なコース、得意な馬場など走りやすい条件がある。夏の北海道でやたら走る馬、砂の深いダートで走る馬、長い直線があれば唸りを上げて追い込んでくる馬。それぞれが自分のレーススタイルを持っている。 しかし、2歳戦となると、まだレーススタイルは確立されていない。競走馬として完成される途上であり、馬体も未完成で、レーススタイルを確立するほど、それぞれの馬の作りは分化していない。だから2歳戦はダート血統の馬が芝の新馬戦で勝ち上がるし、長距離血統の馬がマ

        • 「ステップ」では、本格化したエアウインザーの勢いに勝てない/金鯱賞(GⅡ)予想

          先々週の中山記念に続き、春の大きいレースに向けてのステップレースとして位置付けられている金鯱賞。今年も、大阪杯を目指す国内有力馬や、香港のクイーンエリザベス2世カップを目指すリスグラシューなどがここをステップレースとして選んでいる。そういう馬はステップであるから、次を見据えている。次を見据えても勝てる力があるかどうか、見極めなくてはいけない。 今年は、勢いのある挑戦者がいる。◎はエアウインザー。3歳から期待されていたが、クラシック路線には乗らず、力をつけながら条件戦を駆け上

        ディープ産駒の2強に挑む、3歳で凱旋門を制した父の血脈/桜花賞(GⅠ)予想

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          中山1200mでキラリと光る主流血統のアウトロー ペイシャフェリシタ/オーシャンS(GⅢ)予想

          現在、日本の競馬の主流は芝の中距離。3歳クラシックや天皇賞・秋、ジャパンカップなどを勝った馬がたくさん種牡馬になり、その中で選りすぐりの血が残っていく。その結晶がディープインパクトであり、キングカメハメハである。 一方、短距離路線はどうだろうか。ロードカナロアなど一握りの怪物を除けば、スプリンターズSや高松宮記念を勝ったとしても種牡馬として沢山の産駒を残せるわけではない。芝の短距離に強い血統を脈々と残していけるほどは、まだ日本の競馬界も懐が広くない。 2018年の芝100

          中山1200mでキラリと光る主流血統のアウトロー ペイシャフェリシタ/オーシャンS(GⅢ)予想

          今の阪神の馬場にハマるのは、リョーノテソーロの底力/阪急杯(GⅢ)予想

          阪急杯は、同コースで行われる阪神カップと合わせてリピーターが活躍することで有名。この二つのレースをあわせると、過去10年ではサンカルロが3勝2着1回、リアルインパクト2勝、ダイアナヘイロー2勝、他にも、ミッキーアイル、マジンプロスパー、コパノリチャード、イスラボニータが1勝2着1回と、複数回にわたって好成績を収めている。 今回も、去年の阪急杯と阪神カップを勝って、阪神1400mシリーズ3連勝を狙うダイアナヘイローと、阪神カップで2番人気2着のミスターメロディが人気になってい

          今の阪神の馬場にハマるのは、リョーノテソーロの底力/阪急杯(GⅢ)予想

          本気の2流馬ウインブライトが、次を見据える1流馬たちに勝つ!/中山記念(GⅡ)予想

          22日土曜日の中山競馬場の気温は14度。薄めのコートでも気持ちよく過ごせるようになってきた。日本の競馬も、フェブラリーステークスで冬のダート戦線がひと段落し、春のGⅠ戦線に向けて季節が移り変わりつつある。 毎年、中山記念は冬に休息を取っていた一流馬の始動レースとしてGⅠ馬が集まる。2014年には、ジャスタウェイがこのレースをステップにドバイデュティーフリーを勝利、2017年にはネオリアリズムが中山記念を勝った勢いで香港で行われるクイーンエリザベス2世カップを制している。

          本気の2流馬ウインブライトが、次を見据える1流馬たちに勝つ!/中山記念(GⅡ)予想

          冬のローカル決戦で良血の証明を/小倉大賞典(GⅢ)予想

          冬の小倉芝1800mを舞台とするGⅢ、小倉大賞典。決して一流馬が集まるレースではない。過去10年を見ると、サンデーサイレンス系が6勝、ノーザンダンサー系が3勝、ミスプロ系(キングカメハメハ)が1勝となっている。サンデーサイレンス系ではディープインパクトとアドマイヤベガがそれぞれ2勝ずつあげている。 サンデーサイレンス系、特に種付け料が4000万円のディープインパクト産駒には質の良い繁殖牝馬が集まり、生まれた産駒は当然クラシックを意識される。しかし、もちろん全ての馬がクラシッ

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          チャンピオン血統に挑むインティ/フェブラリーステークス(GⅠ)予想

          秋から始まったダートGⅠ戦線も、いよいよこのフェブラリーステークスでクライマックスを迎える。地方競馬も含めたGⅠ戦線で活躍してきた馬と、夏から冬にかけて勢いよく勝ち名乗りを上げてきた馬が、スピードとスタミナの両方が問われる東京ダート1600mでぶつかる頂上決戦。 過去10年のフェブラリーステークスの実績を見ると、サンデーサイレンス系が5勝で圧倒的に抜けていて、ダートに強いミスプロ系、ノーザンダンサー系は1勝ずつと、いまいち成績は伸びていない。なぜダートに特化した血統が、ダー

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          東京の上がり勝負を制するのはやっぱりディープ クイーンカップ(GⅢ)予想

          雪の影響で日程変更になったものの日曜日に行われた共同通信杯と並んで出世レースとして有名なクイーンカップ。過去には、このレースをステップにメジャーエンブレムがNHKマイルカップ、レーヌミノルが桜花賞を制するなど、クラシックに直結するレースになっている。 となるとディープインパクト産駒が活躍しそうなものだが、ディープインパクト産駒が勝ったのは過去に一回だけ、2012年のヴィルシーナまで遡る。とはいえ2012年〜2017年まではサンデーサイレンス系の種牡馬が6連勝している。サンデ

          東京の上がり勝負を制するのはやっぱりディープ クイーンカップ(GⅢ)予想

          共同通信杯(GⅢ)血統予想「ナリタトップロード!」 /2019年2月10日(日)

          ダービー2着で、菊花賞を制したナリタトップロード1999年、サンデーサイレンスの子供たちが日本競馬の歴史を塗り替えつつある中、クラシックは「3強」で争われていた。 後のスーパーホース、テイエムオペラオー、サンデーサイレンス産駒のエース、アドマイヤベガ、そして父サッカーボーイ、当時でも時代遅れになっていた血統を持つナリタトップロード。 ナリタトップロードは鞍上も当時のリーディングとは縁遠かった渡辺薫彦。私は、こうなったらナリタトップロードを応援せずにはいられなかった。最後の

          共同通信杯(GⅢ)血統予想「ナリタトップロード!」 /2019年2月10日(日)