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愛の不時着の、ピアノのある桟橋へ

この小さな桟橋にピアノを置いて演奏する、という発想が私には思いも寄らぬことでした。それもこのエメラルド色に輝くブリエンツ湖の桟橋にです。

場所はスイスのインターラーケンからバスで30分足らず、フェリーでも40分程度で着く、湖畔の小さな村イゼルトヴァルトのフェリー乗り場のすぐ近くにあるこの桟橋に、よく注目したものです。おそらくドラマ制作者の方々はロケハンを入念に行なったことでしょう。

私は2023年5月にインターラーケン・オスト駅の北側にある乗り場からフェリーで、桟橋のあるイゼルトヴァルト(Iseltwald)に向かいました。

今年の4〜5月のフェリーの時刻表を載せておきます。


私が訪れた日は天気も素晴らしく、エメラルドグリーともターコイズブルーとも言われる神秘的なブリエンツ湖と、周囲の山々の緑と空の青に、白く細長い雲の筋がたなびいていて、言葉では言い表せないほどの美しさでした。

ブリエンツ湖の真珠と呼ばれるイゼルトヴァルトでフェリーを降りると、すぐに観光客が集まっている小さいな桟橋が見えました。

ドラマの中で、主人公のリ・ジョンヒョクが兄のことを思いながら、ピアノを弾いていたシーンが少なくとも3回ぐらいは登場したと思います。

桟橋で写真を撮っている人たちを観察していると、順番にグループ毎に十分に時間をかけて写真を撮っていて、譲り合いの精神が感じられました。憧れのロケ地に来たので、お互い満足いくまで写真を撮りましょう、という雰囲気でした。

「愛の不時着」で有名になってしまってからは、主にアジアからの観光客が大勢集まってしまったので、回転式の改札口が桟橋の入口に設置されて有料化されています。これは地元住民にとってみれば当然のことと思います。

おそらく観光客はバスかフェリーでこの人口400人余りの小さな村に来て、写真を撮って、それからホテルに宿泊や食事もすることなく次の観光地へ行ってしまうとなると、観光税をお支払いするのは当然だと思います。23年5月は5スイスフランでした。

インバウンドによるオーバーツーリズムに苦しんでいる観光地は日本にもありますが、私は地元住民が困ってしまうほど観光客が押し寄せている観光地は、もっと観光税を徴収してもいいと思います。その税収入を観光地の維持管理費などに充てるべきです。

私は、おのださんがYou Tube「スイスまったり滞在記」で紹介されていた、すぐ近くの小さなレストランで食事をして帰りました。Dorfpintli(Hubel, 3807, Iseltwald)です。魚、肉料理、サラダの種類も豊富でした。

帰りは103番のバスでインターラーケンに戻りました。

インターラーケンは、歴史のあるアルペンリゾート地だということがすぐに分かるような街の雰囲気でした。ユングフラウの山々が遠くに見える街をセレブや王侯貴族が有名ホテルなどでくつろいでいる、光景が目に浮かぶような街でした。

下の写真のヴィクトリア・ユングフラウのホテル前のテラス席では、着飾った男女によるガーデンパーティが行われていて、映画の1シーンを見ているようでした。


スイスだから当然ですが、有名時計店が目立ちましたので、最後にその看板を紹介して終わります。

このような大きな時計をお店の看板にするというのは、日本ではあまり見かけないような気がします。ショーウィンドウに高級時計が陳列されていて、ここは時計屋だいうことが分かるのが日本ですね。

横に突き出ているこのような時計の看板は、時計店がここにあるよということ主張しているようで面白いと感じました。











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