Uchan

映画、旅行、絵画、散歩、温泉が趣味の呑気オヤジ。気ままなシニアライフを送っています。

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最近の記事

越後の豪農 目黒邸にて

JR只見線越後須原駅から徒歩5分、小出駅から車で25分の所に、目黒家の住宅はあります。江戸時代後期の寛政9年(1797)に建てられてた豪農の居宅兼庄屋の役所です。現在は国の重要文化財に指定されています。 豪雪地帯だけあって、重厚な造りで威厳を備えています。茅葺屋根で正面玄関に「千鳥破風」(ちどりはふ)を備えています。大きなお城によく付いているのが千鳥破風ですね。これを造れるのは身分の高い人に限られます。 玄関入ると、広い土間があり囲炉裏では火が焚かれていました。囲炉裏には

    • 弘前公園の桜ザンマイ

      去年2023年は4月20日が、弘前の桜が満開だと予想して来てみたが、見事失敗でした。来るのが1週間は遅かった。今年は開花が全国的に遅れていると、早々と言われていたので、弘前詣は遅らせるつもりだったが、それほど遅らせるのも危険だと判断し、4月22日を決行日と判断し、フライトも予約した。 そして、ギリギリ満開桜に間に合った。21日の日曜日を避けて22日にして大正解だった。人出は多かったが、鮨詰め状態ほどではなかった。 どうぞ、陽光に一段と輝く、美の乱舞を存分に堪能してください

      • 津軽、金木町へ小旅行

        福島に用事があったので、足を伸ばして津軽と弘前に出かけました。狙いは、津軽では太宰治の生家・斜陽館、弘前ではもちろん弘前公園の観桜です。 新青森駅から奥羽本線に乗り換えました。車内は満員電車状態です。おそらく弘前に行く観光客でしょう。外国人観光客も目立ちました。 川辺駅で五能線に乗り換えて、五所川原へ。五能線は空いているだろうと思ったら、さにあらず。これまたほぼ満員。みんなどこへ行くのだろうと思いつつ、五所川原駅で降りて、津軽鉄道に乗ります。 津軽鉄道もほぼ満員です。皆

        • サウンドオブミュージックのロケ地巡り

          映画「サウンドオブミュージック」(1965年 ロバート・ワイズ監督 ジュリー・アンドリューズ主演)は多くの人に愛されていますが、オーストリアのザルツブルクに行けば、何ヶ所もそのロケ地を訪れることができます。街全体がロケ地と言ってもいいでしょう。 これまで西欧を中心に16カ国を訪れていますが、その中で私が気に入っている街の一つが、ザルツブルクです。でも音楽関係で留学している人に言わせると、観光や音楽祭で来るのは楽しいけれど、音楽で留学している人にとっては、音楽以外にはやること

        越後の豪農 目黒邸にて

          グリンデルワルトのシャレー滞在記

          スイスなどを中心に、シャレー(challet)と呼ばれる長期滞在型の宿(日本のペンション風)があるのをご存知でしょうか。 食事は自分で用意しなくてはならないが、現地のスーパーで買い物をして、地元住民のような体験ができます。 昨今、円安もありヨーロッパで外食をすると、かなり料金が跳ね上がります。どうしても行動範囲は限られてきますが、ノンビリと1週間ぐらい同じ場所にとどまる旅もいいと思います。 スイスのグリンデルワルトには、切妻屋根のシャレーが点在しています。Web上で、A

          グリンデルワルトのシャレー滞在記

          自由の女神像の足はどうなっている?

          アメリカ合衆国の独立100周年記念と米仏両国の友好を祝うため、フランスからアメリカに贈られたのが、この自由の女神像です。知らない人はまずいないと思いますが、彼女の足がどうなっているか知っている人は、ほとんどいないのではないでしょうか。 数々の映画に登場する自由の女神像ですが、私は「ゴッドファーザーPARTⅡ」に出てくる自由の女神がもっとも印象に残っていますが、映画の話題は置いておきましょう。 ❶ 自由の女神の足元には、何かがあった 自由の女神の両足は、揃えて直立不動で立

          自由の女神像の足はどうなっている?

          古代ギリシャの兜と孫基禎(ソン・ギジョン)

          この青銅製の兜(かぶと)は、韓国ソウルの国立中央博物館の一画に大切に展示されています。韓国の国宝904号です。国宝の中で当時は西欧由来として唯一のものです。 紀元前5世紀の古代ギリシャのこの兜が、なぜ韓国の国宝になったのか、その数奇な運命をたどってみましょう。 この兜は、古代ギリシャのマラトンの戦いの勝利をアテナイ(アテネの古名)の市民に報告するために走った兵士が被っていたとされるもので、1875年オリンピアゼウス神殿から発掘されました。 これを寄贈したのが孫基禎(ソン

          古代ギリシャの兜と孫基禎(ソン・ギジョン)

          北ドイツの真珠 ツェレ訪問記

          ガイドブックには載って入るけれど、知名度は日本ではそれほど高くはない、そんな町や小都市が、ドイツにはいくつかあります。その代表がツェレ(Celle)でしょう。 ツェレは木組みの街です。どこを向いても木組みの家々です。「木組みの家」という表現は、より正確には「木骨(もっこつ)造りの家」と言うそうです。でも木骨造りの知名度は低いですね。 でも木組みに軍配が上がる理由の一つに、「ドイツ木組みの家街道」というキャッチコピーがあるのです。その街道沿いの代表的な町「ツェレ」をレポート

          北ドイツの真珠 ツェレ訪問記

          チューリッヒで ル・コルビュジエに出会う

          見出しの写真は、スイスのチューリッヒにあるパビリオン・ル・コルビュジエです。日本では国立西洋美術館(東京上野)を設計した建築家として知られていますが、生まれ故郷のスイスにある彼の最後の作品(1967年完成)のレポートです。 チューリッヒ中央駅からトラムで約20分のところにある、チューヒッヒ湖畔の緑の公園(チューリッヒホルン公園)の中にあります。ひときわカラフルなパステル色が周囲の自然と対比的だけと違和感なく溶け込んでいるようにも見えました。 ル・コルビュジエの家具などを商

          チューリッヒで ル・コルビュジエに出会う

          一生に一度は行きたいレストラン

          一生に一度くらいは、訪れてみたいレストランやカフェを紹介します。でもそんなに度々は行くことができないお店です。全面的に私の好みと独断から選びました。 1.シャダウ城のレストラン(スイス) 見出しの写真は、1860年に建てられたシャダウ城(Schloss Schadau)です。ホテルとして営業していますが、レストランがありカフェとしても一休みすることができます。スイスのトゥーン市の郊外にある公園です。トゥーン湖に面しており、ユングフラウの山々の美しい景色をレストランから眺め

          一生に一度は行きたいレストラン

          ニューヨークが舞台の映画

          ヤンキー・スタジアム  1942年「打撃王」 監督:サム・ウッド  主演:ゲーリー・クーパー 中学生の頃、なんとなくテレビを見ていたら、面白そうな野球映画が始まった。見始めるうちに、どんどん引き込まれていったことを覚えている。その時初めて、ルー・ゲーリックという名選手がMLBのヤンキースにいたということを知った。 ヤンキー・スタジアムが舞台であるが、野球そのものよりエレノア夫人との関わりや、最後の彼のスピーチ、闘病中の少年へのホームランの約束などにウエイトが置かれ、感動的

          ニューヨークが舞台の映画

          ロンドンの旅行代理店で、失意のどん底に

          友人と英国旅行をした時、ロンドンの旅行代理店で「だまされた、どうしよう」と絶望し途方にくれて自分の愚かさに呆れたことがありました。 まだバブルが弾ける前の1980年代の後半、友人と2人で英国旅行を計画しました。航空券は日本の旅行代理店で手に入れました。まだHISのような代理店の存在は知らなくて、海外旅行慣れした人からの口コミで、航空券を扱う小さいな代理店を訪ねて、格安航空券を手に入れていた時代です。 その時は旅行出発まであまり日数がなかったためか、安い航空券がなかなか見つ

          ロンドンの旅行代理店で、失意のどん底に

          ソウル旅の雑感

          3泊4日のソウル旅をしてきました。そのレポートです。 30年振り2度目のソウル訪問でしたが、街も人々も大きく変わっているように見えました。ほんの短期の滞在の個人的な雑感です。 NY、東京と遜色なく経済的に発展している都市という印象ですね。でも道を尋ねても皆さん、とても親切で英語や日本語をある程度以上話せる方がほとんどでした。日本人に対する関心が高い人が多いなと感じました。 30年前には、ほとんど日本語表記が街中で見かけなかったのですが、かなり増えたという印象です。でも博

          ソウル旅の雑感

          美しい中庭、コルティーレ、パティオ

          ヨーロッパの教会や修道院には、植栽がきれいに整えられた中庭があり、その周囲に回廊があって、柱の間から庭を眺めながら歩くことができる造りの建物が多く見受けられます。 見出しの中庭は、オランダのユトレヒトのドム教会の中庭です。 1.イタリア ミラノ ブレラ絵画館(ブレラ美術館) ここの中庭(イタリア語でコルティーレ:cortile)の回廊は2階もあって、眺める角度によっても時間帯によっても、コルティーレの様子がかなり変化することに気づいたのです。 ミラノのブレラ絵画館はブ

          美しい中庭、コルティーレ、パティオ

          美しいステンドグラスを求めて

          ヨーロッパの旅で出会った、美しいステンドグラスをレポートします。 1.エギスハイムの「聖レオン9世の礼拝堂」(フランス アルザス地方) 見出しのこのステンドグラスは、フランス、アルザス地方の小さい街エギスハイムの教会チャペル 聖レオン9世(Chapelle Saint-Léon IX)のものです。 フランスで最も美しい村に認定されているエギスハイムの街の中心に建つ、小さなチャペルです。 2.ミラノの大聖堂 ドゥオーモ (北イタリア) イタリア第2の大都市ミラノを代表

          美しいステンドグラスを求めて

          トラムの走る街で

          1.トラムの似合う街、チューリッヒ 見出しの写真は、チューリッヒのリマト川にかかるクヴァイ橋を渡るトラムです。聳え立つ青緑色の屋根はフラウミュンスター(聖母聖堂)で、右の塔は聖ペーター教会です。トラムの白と青の車体は街の風景にしっかり溶け込んでいますね。 トラムが似合う街がヨーロッパには多いですね。日本でも高度経済成長期以前は多くの都市で路面電車、チンチン電車、東京なら都電、市電などと呼ばれるものが走っていました。 1975年、私が京都へ修学旅行に行った時に、自由外出で

          トラムの走る街で