腹鳴恐怖症に完全敗北した社不大学生の話

初めまして。内田といいます。タイトル通りの者です。7000字かけて盛大な自分語りをしている記事です。文字が詰まっていて読みにくい文章になっていますが、少しでも読んでいただけると嬉しいです。

自己紹介

・地方の大学に通う男子大学生(4年、卒業できないことが確定済み、就活1ミリもしてない)
・スクールカースト最底辺のドがつく陰キャ
・友達0でもちろん恋人もなし
・身長175cm体重85kgのクソデブ
・過食症(おそらく)※後半で触れてます
・趣味はYouTube、アニメ、映画、ドラマ鑑賞
です。完全に社不ですね。

腹鳴恐怖症とは

突然ですが、皆さんは「腹鳴恐怖症」をご存知でしょうか。まあこの記事に辿り着いた人なら知ってるんだろうな、とは思いますが、念の為説明をしておこうと思います。
腹鳴恐怖症とは読んで字の如く「お腹が鳴るのが怖い」症状です。普段は鳴らないが、静かな空間や人が多い空間でのみ何故かお腹がめちゃくちゃ鳴るんです。タチが悪いのはお腹の空き具合はほとんど関係ないところ。3日何も食べてないの?ってくらいの爆音です。原因としては過敏性腸症候群だったり精神的なものだったりらしいです。私は医学知識を持ち合わせていないので詳しくはわかりません。

そんな人がいるのかわかりませんが、ここで初めて腹鳴恐怖症というものを知った、という方に向けて質問をします。「は?お腹が鳴るなんて生理現象なんだから当たり前だろ」って思いませんでしたか?その通りです。お腹が鳴るなんて当たり前です。当たり前なんです。そんな当たり前のことでここまで悩んでいる自分が滑稽で仕方がありません。しかし、今は一旦、その固定観念を捨ててください。お腹が鳴るのは当たり前だと思ってこの記事を読んでも時間の無駄でしかありませんので。

腹鳴恐怖症を抱えながら過ごした学生時代(中学1年〜大学4年)


次は、私がいつから腹鳴恐怖症になり、どのように過ごしてきたかお話ししたいと思います。めちゃくちゃ長いので読まなくてもいいです。大学編くらいは読んでみてもいいかも。

中学1年:出席番号順の席で一番前になる。腹鳴恐怖症ではないので問題なし。終わり。

中学2年:仲の良かった友達とクラスが別れ、完全にぼっちになる。休み時間は同じ本を読んで過ごす。まだ腹鳴恐怖症ではない。終わり。

中学3年:いつのまにか腹鳴恐怖症になっていた。おそらく4月か5月。先生が教える授業は完全に終わり、購入させられた問題集や過去問を解く授業に変わる。めちゃくちゃ静かで地獄。模試も増えてくる。静かで地獄。部活を引退した後親に塾にぶち込まれる。静かで地獄。高校受験をする。試験本番の緊張感と腹鳴恐怖症が悪い意味で噛み合い、いつもの点数-30点を叩き出すがなんとか偏差値60台の自称進学校に合格。地獄の始まり。終わり。

高校1年:中学の頃とは違い、入学した時から腹鳴恐怖症を抱えての学校生活。地獄。中学では禁止だった間食ができるようになり、休み時間にいつも何か食べる生活を始める。恥ずかしかった。適度に友達もでき、腹鳴恐怖症が辛いこと以外はまあ楽しい1年間ではあった。終わり。

高校2年:仲の良かった友達と文理が分かれ、完全にぼっちに。出席番号順の席で一番前になる。試験の時は毎回一番前。地獄。陰キャ友達が数人でき陰キャグループが形成される。相変わらず腹鳴恐怖症に苦しみ、少しずつメンタルが削られていくのを感じた。終わり。

高校3年:2年の時の陰キャ友達とクラスが同じになる。めちゃくちゃ嬉しかった。中学3年の時と同様に授業は黙って問題を解く形式に変わる。本当の地獄の襲来。塾だけは行きたくないと思い親に嘆願する。塾回避に成功。腹鳴を堪えながら勉強の日々。模試も増えてくる。10月頃、腹鳴によって削られていたメンタルがついに決壊したらしく、メンタルが体調に直結するようになる。学校に着いた瞬間にとんでもない腹痛がやってきて、1日耐える、というのが1ヶ月以上続く。センター試験を乗り越えると、推薦組は仮卒となり学校に来なくてよくなる。羨ましい、と思いながら引き続き腹鳴に耐えながら授業を受ける。二次試験を乗り越え受験終了。最後の砦だと思っていた卒業式がコロナの流行により超短縮される。終わり。

大学1年:一人暮らしを始める。コロナの影響で講義は全てオンライン。腹鳴を気にしなくていいのってこんなに楽なんだ、と幸せな気持ちになる。部活にも入りコロナに気をつけながら少しスポーツもする。腹鳴を気にしなくてよかったおかげでしっかり単位取得。かなり平和な1年だった。終わり。

大学2年:引き続きオンライン講義が続く。1、2科目だけ対面。腹鳴恐怖症及びそれに伴うメンタルが原因の腹痛でしっかり苦しみ、出席はギリギリだが単位はなんとか取得。対面が少し始まったものの1年を通して単位はしっかり回収。終わり。

大学3年:突然の対面講義の襲来。半分以上が対面となる。2年の時同様に腹鳴恐怖症と腹痛にしっかり苦しみ、ほとんどの講義で出席が足りず、出席が足りた科目でも講義に行けていないため知らない内容が多く出題され不可をゲット。単位は半分くらいしか取得できなかった。4年で単位をちゃんと回収しないと、と焦る。終わり。

大学4年:3年で落とした分の単位を回収しなければならないため、かなり気合を入れて講義に臨む。相変わらず腹鳴に苦しみ何度か休むが、なんとか試験を受ける権利は得る。かなり試験勉強をして臨むが、休んで習っていない内容が多いため取得できた単位は登録した科目の2/3。秋学期までもつれ込むことになる。秋学期は講義も就活も頑張ろうと意気込むが、講義1周目から腹鳴が大活躍。1周目で完全にトラウマになり、講義に行けなくなる。今は特に何もせずにぼーっと毎日を過ごしている。

って感じですかね。腹鳴恐怖症になってから本当に学校が辛かったんですよね。静かに授業を受けるという普通のことがこんなに苦しいものになるとは。

腹鳴恐怖症と空腹の関係

後程触れる内容でもありますが、先程大学での腹鳴について話したので今ここでも触れておきます。
お腹が鳴る=お腹が減っている、というのは合ってるようで間違ってる気がするんですよね。お腹が減っている→お腹が鳴る、ならいいと思うんですが。まあこれは屁理屈な気もしますがお腹が減っているときにしかお腹は鳴らない、というわけじゃないと知るのが腹鳴恐怖症を理解するために必要なことだと思っています。

実例を出そうと思います。私が今学期の1周目の講義にてトラウマを抱えた、という話は先程話しましたが、詳しく言うと講義が始まって20分でお腹がぐーぐーぐるぐる鳴りまくり、冷や汗が止まらず大講義室に集まっている200人ほどの学生の注目を浴びながら教室から逃げたんですよ。もう4にたかったです。なんでこいつ教室出ようとしてんだ?と首を捻ってまで見る人、女3人仲良く座って私を見てクスクス笑ってる奴ら、見たらダメだ、と無理に視線を逸らす一周回って冷たい人、歩きながらもぐーぐーぐるぐる鳴る私のお腹。もう見てられないですよこんな状況。

しかも恐ろしいのが、お腹が減っていたわけではないってことです。私はその講義の前に海苔弁当とカツ丼を食べました。なかなかの量でしたよ。2つも弁当を食べて講義に臨んだのに、教室に入って着席した瞬間にお腹がぐるぐる鳴り始める。始まって20分とは言いましたが、始まって0分〜19分のうちは全く鳴っていなかったというわけではないんです。でもこの気持ちって腹鳴恐怖症にならないと分からないんだろうなとは思います。悲しい。

かなり長くなってしまっていますが、まだまだ書きたいことがあるんですよね。何千字になってしまうのでしょう????

Yahoo知恵袋に投げられてる質問と回答を見て


気を取り直して、続いてはYahoo知恵袋のお話です。皆さんYahoo知恵袋はもちろんご存知ですね。知らない人は自分で調べてください。

同じ症状の人が質問してないかな〜って思ってYahoo知恵袋を調べてみるんですよ。まあ質問はいくつかありましたね。感動しました、誰一人として腹鳴恐怖症を理解していないことに。的外れな回答をする人、突然上から目線で説教垂らす人、本当に見ていて悲しくなりました。お前らの回答は求めてねえよって。知恵袋を憂さ晴らしに使うなって。部外者の私がここまで嫌な気持ちになったのだから質問者さんはどれだけショックだったのだろう、と考えてしまいます。

それではここで知恵袋に生息する人生の先輩方のありがたいお言葉をご紹介します。
内容が被っている部分もありますがご容赦を。


・少し太ったから朝ご飯抜いて学校行ってるとかじゃないの?ちゃんと食べれば?

・そんなの他人は気にしてないよ?

・そんなの気にしなければいい、君がガキな証拠だぞ

・受け入れて普通に過ごせばいいだろ

・(腹鳴恐怖症でもできる仕事はありますか?という質問に対して)単に怖がってるだけでしょ?逃げてるだけ。お前がただ逃げたいだけなんだから別にどの仕事でもできるでしょ

・腹持ちのいい〇〇とかを食べてみるといいと思います

・もっと苦しい症状で悩んでる人がたくさんいるのにそんなことで悩んでんの?そんなの大したことじゃないでしょ

これら全て何の参考にもなりません。最後の綺麗事は論外ですね。強いて言うなら、腹持ちのいい〇〇の話はまだマシではあります。既に説明したように腹鳴恐怖症に腹持ち云々の理論は通用しませんが、質問者のことを考えてのアドバイスだということはわかります。

他は本当に何の意味もないですね。序盤で触れましたが、お腹が鳴るなんて当たり前なんです。だからこそこういう認識になってしまうんですね。お腹が鳴る=お腹が減っていると思うのは自然ではありますが、質問者の意図を文章から汲み取れないものかと悲しくなります。

基本的に回答者の言っていることは意味不明なんですよね。お腹が鳴るって悩んでるのに朝ご飯抜いてるわけない。むしろ多く食べてる。お腹が鳴るだけならどんな仕事でもできるとか、そんなことを気にするのはガキの証拠とか。そりゃ腹鳴恐怖症だって静かなオフィスでデスクワークできますよ。でもそれは極論なんです。脚を骨折して松葉杖の人に「動けはするんだからフルマラソン完走できるでしょ」って言ってるようなもんです。無理ゲーです。「恐怖症」って見えないのか?と言いたくなります。先程紹介した回答者の皆さん、文盲すぎるので見る専になった方がいいかと思います。

腹鳴恐怖症をなんとかしたくて心療内科に行ってみた

1周目の講義でトラウマを獲得してから、自分としても何かアクションを起こさないと、と思い大学のカウンセラーさんとも相談して勇気を出して心療内科に行ってみたんですよ。結論から言うと全く意味なかったです。

そもそも予約の電話をする際に悩んでいることを全て話してと言われました。予約の電話なんて〇月〇日〇時にお願いします〜、だけで終わると思っていたのでめちゃくちゃ焦りました。焦りつつも「静かな空間でお腹が鳴るのに悩んでいまして」と話しましたよ。こんな拷問ありますか?あまりにも恥ずかしすぎる。もちろん病院側はそういった症状に理解があるので伝わらないことはなかったけど、恥ずかしいことを言わされたのがかなりショックでしたね。この時点では予約の電話を終えただけですよ。後日病院の先生にも同じ話をしないといけないのか、とめちゃくちゃ落ち込みました。

予約の日になり、病院に行き、先生に症状を話しました。そしてずっと疑問だったことを質問してみました。「腹鳴恐怖症って治るんですか?」と。先生の回答は「どちらとも言えない」でした。気づいたら治っている人もいれば、ずっと治らない人もいると。まあそりゃそうなんですよね。風邪じゃないんだから。風邪だったら薬飲んで安静にしておけば数日で治りますが、腹鳴恐怖症、というより社交不安障害って特効薬が無いんですよね。心の病気とも言われる病気だと治しようがないのは仕方ないらしいです。

そして私の腹鳴恐怖症に限った話をすると、私は一生治らないんだろうな、と確信しています。既に頭の中に「私はお腹が鳴る症状で悩んでいる」という記憶・事実が存在するからです。先程の知恵袋の回答に「気にしなければいい」というものがありましたね。これこそが罠なんです。某バレーボール漫画の某大王様が言っていましたね。「意識しないよう努めるのも意識するのと一緒」だと。まさにこれなんです。心の中で「今日は調子いい。絶対お腹鳴らない。大丈夫。気にしないようにしよう。」って思えば思うほど「お腹鳴りそう無理」となってしまうんです。つまり、現状私は「気にしない」という行動をとるのは不可能なんです。記憶喪失になれば治るのかもしれませんね。

腹鳴恐怖症だけではなく、いろいろなことに共通する話だと思います。例えば、髪にゴミついてるよ、と言われたら次の日から自然と髪にゴミがついていないか気になりませんか?痒いはずないのに腕がムズムズするな、と思うとその箇所が何故かめちゃくちゃ痒くなったりしませんか?結局、「気にしない」という行動は不可能なんです。気にしないではなく「気にならない」と訂正するべきでしょうか。
気にならなかったことを一度指摘されると、「気にならない」状態に戻すのは不可能です。なんて書いてるうちに頭がこんがらがってきました。この話はもう終わりにしましょう。まだまだ話は続きますよ。長すぎますね。私が一番そう思ってます。

自分は鬱や過食症なのか、それともただの怠惰なサボり野郎なのか


さて、2つめの本題です。見出しの通り、自分は病気なのかそれともただ怠惰なだけなのか。これほんとに難しい話なんですよね。まあ一旦私の過食症疑惑エピソードでも話しますか。

そもそも私は太りやすい体質です。人と同じ量でも人より太ることはよくわかっていました。そのため高校3年で部活を引退してからは、太らないように本当に気をつけていました。学校でおにぎりやゼリー飲料をかなり食べていたので夜ご飯はかなり控えめにしていました。親から痩せた?と聞かれるくらいには気をつけていましたよ。そしてなんとか体型を維持したまま高校を卒業し大学に入りました。もちろん大学生になってからも太らないようにめちゃくちゃ気をつけました。部活の後にみんなでご飯いこう!となることが多く、疲れた後だったので吉野家だったらスタミナ超特盛丼を、CoCo壱だったらご飯700gとか頼んでました。でも帰宅したら必ず食べすぎた分運動をしてました。絶対に太りたくない、という気持ちがあったから続いていました。

でもそのルーティンが崩れたのが大学3年です。部活から抜け(引退)、部活仲間と一気に疎遠になり、さらにそこに対面講義再開による腹鳴がやってきた結果ストレスが溜まります。そこで友達や恋人のいない私ができる唯一のストレス解消方法が「ドカ食い」でした。ここで恋人がいれば、通話なりして解消ができるのでしょうけど、私にはそんな相手がいなかったのでとにかく食べることでしかストレス発散ができませんでした。コンビニで3000円分のおにぎりやパン、ラーメンにジュースを買ってきて30分で完食する、という生活を毎日続けていました。当然太りますし、お金もなくなります。今日でドカ食いはやめよう、と思っても我慢できずに深夜にコンビニに行き同じく3000円分の食料を買ってきてドカ食いの繰り返しです。大学2年の頃は体重63kgくらいでしたが、今では85kgほどになってしまいました。でも、これって過食症なのかただの食い過ぎ野郎なのかわからないんですよね。過食嘔吐という言葉も聞いたことありますが私は無理矢理吐こうともしないしただの食べ過ぎなのかも、とも思うし。

これと同じく鬱もわからないんですよね。体がめちゃくちゃだるいし、過眠(鬱に多く見られるのは不眠らしいが)もあり、でも毎日こんなに気分が落ち込んでるんだから鬱に決まってるだろ、とは言い切れない。集中できなくなったのもただ怠惰なだけな気がして。以前高校の同級生にいろいろあって辛い、もしかしたら鬱かもみたいな相談をしたら、「自分で鬱って言えるならファッション鬱だろ」と言われました。あ、こいつに相談しても無駄だと思ったのと同時に、それも一理あると思ったのを鮮明に覚えています。

ちなみに、以前ネットで腹鳴恐怖症の人の半分以上が鬱になる、という話を見た気がするんですが、今調べてもそんなページは出てこないんですよね。あれ何だったんだろう。話がごちゃごちゃになりましたが、鬱の診断って難しいよねって話(?)

私の今後と腹鳴恐怖症持ちからのアドバイス

ここ最近ずっと大学の相談施設に行って今後どうするか話し合っているんですよ。毎回結論は出ないですけどね。私が「来年度で必ず卒業します」と言うか、「中退します」と言わない限り話は進みません。中退しますなんて言えるわけないでしょうが。まあ来年度に伸ばしたってどうせ腹鳴で悩んで単位取れないし中退一択なんですけどね。難しい話。

最後に腹鳴恐怖症持ちからアドバイスをします。高校生、特に来年度大学受験するか就職するか悩んでいる腹鳴恐怖症のあなた!絶対に大学に行くな!これだけは間違いないです。私みたいに自称進学校に進学してしまい、工業や商業系の資格もないからまあ進学でしょ、と考えていては私のように地獄を見ます。無駄な4年間を過ごすのは本当にもったいないです。まあ腹鳴恐怖症を抱えているなら就職がそもそも難題なんですけどね。腹鳴恐怖症でもできる仕事なんて一握りですから就職するも進学するも地獄ですね。もうどうしようもない。ただ1つ言えることとしては、腹鳴恐怖症を理解してくれる人なんてほとんど存在しない、ってことですかね。大学の教務課の人に話したことがあるんですが、「で?それはまあいいんだけど来週の講義は行きますか?」とか言われたんで。大学に行くよりは高卒でうるさい職場で働くほうがいいのではないかと思います。

辛いなあ。人より苦しんでるんだからちょっとくらい優遇されてもいいのになあ。腹鳴恐怖症支援金とか。あるわけないですね。何言ってんだか。
全国の腹鳴恐怖症で悩んでいる皆さん。一緒にがんばろうね。

この記事が誰かに届いていることを願って、ここまで読んでくださってありがとうございました、と言っておきます。気が向いたら好きなアニメの話でもしようと思うのでよければ。


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