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古民家とコーアクティブ

このnoteにお越しいただきありがとうございます。逆張りで生きる男、内田です。

新卒3年で会社を辞めて世界一周に行ったり、今年の春に子どもが生まれてすぐに知り合いもいない仙台の古民家に移住したり。

でも、そんな逆張りの決断が人生のターニングポイントになっているような気がしています。
安定よりも大事にしたいものがある、ということなのかもしれません。


前置きがかったるい、という効率重視の方はどうぞ目次からサクッとお進みください。



前置き

毎週土曜にアップしているnoteですが、今回は”Co-Active Advent Calendar 2023”という企画に乗っかって書いていきたいと思います。

タイトルにもなっているCo-Activeというのは、僕が学んできたCTIというコーチングスクールがコーチングにおいて大切にしていること。(平たく言うと)

アドベントカレンダーというのは、12月1日からクリスマスまで毎日お菓子をもらえる、みたいなやつですね。これはそのnote版なので、バトンを繋いで色々な人がnoteを書いていく、的な企画です。

アドベントカレンダーのイメージ

”Co-Active Advent Calendar 2023”という企画なので、Co-Activeをテーマに含み、且つ個性が出て面白そうなnoteに出来ればと思い、”古民家とコーアクティブ”というタイトルにしました。

▼こんな感じで、CTIに関わったことのあるコーチたちが日替わりでnoteを書いてます▼



コーアクティブ

この言葉には色々な意味がありますが、僕が特に好きで大事だと思っているのは、”Coは在り方”、”Activeは行動”を意味しているというもの。

僕らはコーチとしてコーアクティブ・コーチングをお届けしている訳ですが、この”在り方”にも重きを置いているのが、例えば目標達成型などの他のコーチングとの大きな違いだと思っています。

ちゃんとした意味合いは、公式HPをご覧ください。
CTIのHP

もう少し踏み込んで考えてみると、コーアクティブというのはコーチングの手法に留まらず、生き方のようなものだと感じています。

僕の感覚で言うと、「とにかく生産的に前に進むんだ!」という質感ではなく、その人だからこそ持っている価値観や感性や感情を大切にし、味わうような質感。

目標が達成されればOK!というのではなく、"その人にとって本当に豊かな人生を生きる"ことに焦点を当てていきたいから、僕はコーアクティブ・コーチングがとても好きだし、こうしたコーチの存在が今の時代にとても大切だと思っています。

そんな文脈を前提に、古民家に移住して感じたことを書いていきますね。


古民家

今年の6月21日に、元々祖父母が住んでいた仙台市の外れにある空き家に、当時生後2ヶ月の娘と妻との3人で移住してきました。

ここに移り住む前は、一人暮らしの時は横浜と目黒区、妻と同棲を始めてからは移住先で人気のある流山おおたかの森と、(自分で言うのもあれですが)なかなかイケてる住みやすい場所に住んでいました。

どこもとても満足していますが、今この地で古民家・地方都市だからこその魅力をたくさん感じています。

そして、その魅力こそが、コーアクティブに繋がる、味わいの質感があります。


古さ

この家は、古民家と呼んで差し支えない程度には古く、築50年強です。
懐かしの砂壁もあるし、床が抜け落ちそうな箇所もあります。一部は補強し、残りはちょっとベコベコしてます。

防寒対策はほぼされておらず、強い風が吹くと窓を閉めているのにカーテンが揺れます。隙間風です。昨日気づいてびっくりしました。

部屋には元々書道の先生だった祖母の作品が飾られ、古い家具が今も使われています。

そんな古さに、僕は味わいを感じます。

新しいものは快適だけど、どこか存在としての距離を感じるような気がします。
古いものは、こちらの方に馴染んでくれるというか。


話は変わりますが、カンボジアを旅した時、もちろん定番のアンコール・ワットにも行きました。
遺跡はあちこちに点在しているので、まとめてアンコール遺跡群と呼ばれるのですが、その中で特に魅力を感じたのは、タ・プロームという遺跡でした。

遺跡と大きな木が、長い時間をかけて一体となっているその光景には、人と自然の調和を感じるようでした。


タ・プローム
タ・プローム


おまけ。そこで撮影させてくれた現地の女の子。


もちろんタ・プローム程ではありませんが、この古民家にもどこかそんな調和を感じるし、それがコーアクティブと通じている感覚が僕にはあります。

古さが生活に味わいをもたらしてくれています。


手作り

手間暇かけて愛情を注ぐことが、愛着を湧かせるための大事な要素だ。
そんなことを僕は思っているのですが、古民家はそれにうってつけです。

少し手を加えれば格段に快適になる。というか、手を加えざる得を得ない。
失敗したって気にする必要はない。どうせいつかは潰す家です。

物持ちが良すぎた祖母のあれこれを片付け、掃除し、壁に漆喰を塗り、床はクッションフロアを敷く。
庭の雑草を取り払い、人工芝を敷く。
窓際にハンモックを取り付け、子どもが過ごす空間はできるだけ広々とさせておく。

はじめから整っていて快適な環境も良いけど、自らの手が加わることで、この場所がもっと大切な空間になっていきます。

簡単に手に入り、簡単に捨ててしまえるものには、あまり気持ちは動かない気がします。

人生を豊かにするのは、何を得たかとか、何が起こったかという事象そのものではありません。
(そうした事象を通して)自分自身が何を感じているのか、ということの方が究極的には大事だと思っています。

手作りには、そんな風に人生をより豊かにしていく要素が含まれているのかもしれません。


自然

リビング(と言うより居間と呼んだ方が間違いなくしっくり来ますね)には南向きの大きな窓があり、日中は部屋の中を明るくしてくれます。

古民家から少し外に目を向けることになりますが、うちにはちょっとした畑ができるくらいの庭があり、5分も歩けば川や田んぼがあります。

言うまでもなく、人は生き物であり、元々は自然の中で暮らし進化してきたので、自然に対して美しいとか、気持ちいいと感じる感覚を誰しもが感じる心理があるみたいです。メンタリストのDaiGoが言ってました。
でも、本当にそう感じます。

朝日を浴びれば元気が湧いてくるし、自然に囲まれていれば穏やかで透き通った気持ちになります。

部屋に閉じこもって賢い頭で小難しいことを考えていても、そんな元気も穏やかさも得られないかもしれません。

自然に触れることが、感性や感覚の感度を高めてくれるのだと思います。
そして、それが人生の豊かさに繋がると思っています。


終わり

親として、個人として、コーチとして、古民家に移住したことは正解だったと思います。
自分が豊かになり、人生が豊かになっていく手触りを今感じています。

今回は古民家という切り口で3つの項目を挙げていきましたが、この移住では他にも”東京とは違う質感の、人との繋がり”とか、”子育て”とか、”独立に向けて”とか、そんなこともプラスの影響があったように感じています。

自分が何を大事にしたいかに自覚的になり、それを選び取っていく人生をこれからも歩んでいきたいです。

もちろん十人十色なので結論は人それぞれですが、多くの人がそんな風に自分が本当に選びたい選択をしていけたらいいなと思い、コーチングを届けています。

Co-Active Advent Calendar 2023”では、他の方々が書いたnoteも載っているので、気になるものがあれば読んでみてください。


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