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年の瀬の寿司 第23話

 本記事は以下の記事の続きとなっております。こちらを読んでから本記事を読むことをおすすめ致します。

第9章

お急ぎ片付け

 なんやかんや雑談をしていると、「カラオケ行こうぜ!」みたいな話になっていた。Project.H企画では恒例の2次会枠が今回も生まれようとしていた。2次会は私というよりかはゲスト陣が能動的にやりだす場合が多い。今回もそのパターンだ。ちなみに2次会は私の企画ではないのでProject.Hの管轄外という扱いでお金は各々自腹で払うのが常だ。
 ほぼ全員前向きな様子だった。私ももちろんその一員である。ただ私には片付けが残っている。洗い物を放って置いてカラオケに行き夜の11時に帰ってくるというのは流石に失礼だ。ということで速攻で洗い物をしてくることにした。量的に1人では時間がかかりそうだったので運営側であるS.N君に協力してもらった。余っていた食材はS.N君に外に持っていってもらいT.I君に食べさせた。(切り身、天ぷらetc)
基本的には洗い物と食材の片付け、机は帰って来てからにすることにした。大量に残った米も翌日のご飯にでもすることにした。
 2人で片付けをするとやっぱり早い。思ってたより早く終わった。片付けが終わりS.N君が外に出ていった。私は外出の準備に入った。

家族の帰還

 外出の準備をしていると、母親と妹が帰って来た。ここで帰って来た母親の第一声をご紹介しようう。「寿司屋の匂いがする笑笑」謎に爆笑していた。寿司を握っていたのだから当然なのだが、それにしても家で寿司なんて滅多にない話だし、しかもそれが仕事から帰って来た後というので何かツボったのだろう。私は準備をしながら2次会についての説明と余った食材に関してを伝えた。余った食材は基本的には寄付にした。せっかくあるのだからご飯に使ってもらった方がいいだろう。そして準備を終え、私は外に出た。
 ちなみに父親はカラオケ屋に行くタイミングでちょうど帰って来て車越しに2次会の件について言った。

第10章

謎の緊張

 全てのケジメをつけ(無駄にかっこいい言い回し)我々は近くのカラオケ屋(言い方合ってる?)に向かったーーちなみにそのカラオケ屋は私のバイト先の隣で、S.N君も一緒に雇われているーー。まぁ例のごとく手続きだ。手続きはT.I君が率先してやってくれていた。こういうのには慣れているんだろう。各々身分証明書を見せたり、DAMやらJOYSOUNDかは知らんが選んだりしてカラオケボックスに入った。
 最初やっぱり歌うのは緊張する。今回は大人数なので後にいけばいくほど、歌うハードルが上がる。私は胃の一番に曲を入れた。曲は『進め!ゴレンジャー!』ーー個人的には声出しに最適な曲だと思っているので初めには絶対この曲を歌うのが鉄板だーー。大人数カラオケは久々だったせいか緊張がいつもより大きかった気がする。心臓もバクバク...。 そしてなぜか2コーラス目を歌っている時に腕が少々痺れていた。エレクトーンで人前で演奏することはたまにあるがそれでも腕が痺れるなんてことはなかった。妙な体験をした気がする。
 2次会はやっぱり偶然の要素が多い。偶然によってもたらされる経験がここにはある。だから個人的には企画の後の捨てられない醍醐味の一つと捉えている。これをまた感じさせられた瞬間だった。

今回はここまで、次回もお楽しみに!
※味が薄かった記憶がある鍋(自炊)

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