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単位の呼ばれかた

【はじめに】

単位の呼ばれ方が乱れているので、そう言った単位を集めてみました。

単位にはSI単位系という国際標準があります。

日本ではかなり浸透していますが、その弊害か接頭辞だけで省略して呼ばれてしまっているものが多々あります。


【距離】

接頭辞の方で呼ばれる代名詞です。

ナノ/マイクロ/ミリ/センチ/キロなど下にメートルを付けなくても通じることが多いです。

センチはともかくキロは使われ方が様々なので文脈から読めないと、どの単位を言ってるか分かりません。

キロでよく使われるのは距離のほか、重さや速度が多いです。

ミリは距離のほか、時間でも使われます。
ミリ秒など。

ナノやマイクロも同じです。

ネット上ではお金で使うこともあります。

ちなみにオングストロームは距離の単位なのでそのままで良いです。
10の-10乗メートルの事です。


【データ量の呼び方】

何故か接頭辞の方を呼ばれることが多いです。

特にスマホの月額通信量のことを「ギガ」と呼ぶ人が多いです。

ギガというのは10の12乗という意味です。
1000,000,000,000

本来はギガの後ろにデータ量を表す言葉があります。

通常はバイトが付きます。

略して「GB」です。

バイトというのはデータのひとかたまりの単位で、通常は8ビットを1バイトと言います。
1ビットがデータの最小単位で0か1を表す物です。

ギガは携帯電話キャリア各社がCMで使っていたので普及しましたが、本来はなんの単位が分からないので使うのは恥ずかしいです。

同じデータ量でもデータの転送速度のことを指したり、ストレージやメモリの容量を指す事もあるので例えば「iPhoneって何ギガが普通なんですか?」なんて書かれた日にゃあどれのことを指してるか分かりません。

コンピュータの世界では最小1ビットからペタ(10の15乗)くらいまで普通に使われます。


【体積】

今までの例と違って「デシ」とは呼ばれませんね。

デシリットルという風に単位を付けて呼ばれます。

デシだけだと、他には「ベル」を付けてデシベルと呼ぶことがあります。

デシベルは増幅率の事ですが、転じて音量の単位で使われます。

音量は基準となる音量からの増幅率で使われます。

ちなみにccは体積の単位なのでそのまま使えます。


【周波数】

電波や音波などの波の周波数を言う時にはヘルツを付けますね。

低い方は音の可聴域が100Hz〜20kHz
高い方は可視光線が400〜750THz

日常的にはこれくらいですが、X線になると10の17乗くらいの周波数になるので幅が広いです。

幅が広すぎて接頭辞だけで呼ばれることは無いです。

光の場合は周波数よりも波長で呼ばれることの方が多いです。


【気圧】

ヘクトは100倍の意味で、ヘクトパスカルの他はヘクタール(面積)くらいでしか使われないですね。

ヘクトだけで使われることはないです。


【お金】

お金に関する接頭辞はミリオンがよく使われます。

これはSI単位系とは違いますが。

ミリオンダラー(100万ドル)の事を指すことが多いです。
ミリオネアとか言いますね。

日本語で言うと億万長者が意味的には近いです。

ミリオンセラーは販売個数の事ですけどね。
よくミリオンヒットとか言います。


【あとがき】

単位は省略せずに言わないと、文脈によっては通じません。

省略は頭を使わないと出来ませんが、通じない省略は頭が悪く見えます。

通じない事が分からずイライラする(させるもある)前に正しく使えるようになりましょう。


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