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オーバードライブスイッチについて

【はじめに】

オーバードライブってややこしいんですよ。

スイッチONでランプONで使うギアの範囲がカットで機能としてはONのくせにオーバードライブギアとしてはOFFです。

こう書くと、とてもややこしいですね。

このややこしい機能を易しく説明しようと思います。

前の方に概略とどんな使い方をすれば良いかを書きます。

もっと詳しく知りたい方はさらに読み進めて貰えば良いです。


【そもそもオーバードライブって何?】

オーバードライブっていうのは変速機の中の減速比(ギア比)が1以下のギアのことをオーバードライブギアと言います。

機械を作るメーカー側の勝手な理屈でついた名前なので実感とは合いません。

ある程度スピード乗ってて巡航する時に使われるギア比と思っておけばOKです。


【オーバードライブスイッチとランプ】

正確にはオーバドライブオフスイッチです。

オフというのが曲者で、使わないようにするという意味になります。

ランプは使ってないことを示すランプです。

普段は点いていないことを確認して下さい。

普通に走っていてランプ点いていると燃費が悪くなります。

オーバードライブスイッチを使っているときは使っているときは意識しなくて良いです。


【どう使うのか?】

巡航している時に使うものです。

エンジンブレーキを少し強く効かせようとするときに使います。

前方車両との距離が近くなったり、坂道で速度が出すぎたときに使います。

もっとエンジンブレーキを効かせたかったら、2とかLとかを使います。
(スイッチではなくレバー操作です)


【類似のもの】

近年はオーバードライブスイッチと呼ばずにスポーツモードスイッチやBレンジと呼ばれることが多いです。

これは前述したように、オーバードライブの名前が分かりづらいのと、ギアではないトランスミッションやハイブリッドでエンジン以外での駆動力を持った車もあるので実態と離れてきているので別の名前を付けています。

スポーモードはさらに分かりづらい名前を付けたなあ、と思います。

スポーツカーなどの動力性能の高い車の中には、これとは別の機能のスポーツモードを持った車もあります。

アクセルペダルに対してのスロットル開度のマップやパワーステアリングのアシスト量を減らして、路面からのキックバックを強く感じるようにしたもの、サスペンションの減衰力を強くしたものだったりします。


【減速比って?】

ギア比のことです。

自動車でよく言われるギア比のことを言い、速度比のことを指します。

自転車の前のギアと後ろのギアで考えるといいかもしれない。

前のギアの大きさと後ろのギアの大きさの比です。

減速比は以下の式で表現されます。

減速比 = 駆動歯車(前のギア)速度 ÷ 従動歯(後ろのギア)速度
= 従歯車(後ろのギア)歯数 ÷ 駆動歯車(前のギア)歯数
※一般的な歯車速比の逆数です

これは後ろのギアを1回転させるのには前のギアを何回回せば良いのか?を表します。


自転車の場合は前のギアが大きくて、後ろのギアが小さいことが多いのですが、自動車の場合は前のギアが小さくて後ろのギアが大きいことが多いです。

減速比にすると、1よりも大きくなります。

これは自動車のエンジンに力がなく、そのままタイヤに繋いでも1.5トンもある車重には負けてしまうからです。

トランスミッションはこのギアの大きさを切り替える装置です。

スピードが乗ってくるほどそれほど力がなくても進むためどんどんと減速比を1に近づけて行きますが、スピードが上がってくると選択される減速比は1以下になります。

この1以下の減速比を持つギアのことをオーバードライブギアと呼びます。


いかがでしたでしょうか?

ノートも文字だけの情報になるので誤解を生みやすいと思いますが、なるべく分かりやすく書いたつもりです。

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