煽られたらどうしたらいいのか?
はじめに
公道には様々な人が居ます。
中にはとても危険な運転をする人が居ます。
煽り運転はその代表でしょう。
煽り運転とその対処法について説明します。
煽り運転とは
後方から接近し、車間距離を詰める行為です。
その時、パッシング(ヘッドライトのハイビーム⇔ロービームを頻繁に変化させること)や警笛を鳴らしたり、右ウインカーを出したりすることもあります。
前方の車に対して「どいて欲しい」という意思表示です。
これはマナー違反であるとともに道交法違反です。
煽り運転のリスク
道交法上は車間距離不保持違反という法で定められた反則行為にあたり、1点が付き6,000円の反則金を払うことになります。
また、煽り運転で事故を起こした場合は、危険運転致死傷罪が適応され以下のようなペナルティーが課せられます。
致傷:45~55点・欠格期間5~7年、懲役1月以上15年以下。
致死:62点・欠格期間8〜10年、懲役1年以上20年以下。
出典:反則行為の種別及び反則金一覧表 警視庁
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/menkyo/torishimari/tetsuzuki/hansoku.html
出典:交通違反の点数一覧表 警視庁
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/menkyo/torishimari/gyosei/seido/tensu.html
対処法
〈やってはいけないこと〉
くれぐれも引き離そうとスピードを出したりしないでください。
スピードを出す方が危険です。
反対に急ブレーキで威嚇することもやめて下さい。
故意の急ブレーキが原因で接触事故になった時には、前方の車両にも一定の過失が認められてしまいます。
〈どうしたら良いか?〉
複数車線ある場合は左側の車線に移動して追い越させて下さい。
しかし、左側から強引に追い抜いて行く(道交法違反です)可能性もありますので、ウィンカーを出してゆっくり移動して下さい。
細い一本道では気のせいだと思って放っておけばいいです。
路肩が十分広ければハザードを出して路肩に止めても良いでしょう。
処罰感情が働いてとてもそんな気にはなれないと思いますが、安全を第一に考えるならば最善の方法です。
ロードレイジ(Road rage)に対して
近年何度かニュースになっている煽り運転が暴行や死傷事故にまで発展する例です。
2017年には高速道路上でせ方を塞がれて停止を余儀なくされ、後ろからトラックに追突されて死亡するという悲惨な事故がありました。
高速道路での停車はとても危険です。
出来うる限り停車は避けてください。
警察庁のHPでは迷わず110番することと書いてありますが、それだけでは不十分だと思います。
相手が歩いて近寄ってきてもドアロックをして窓は開けないでください。
その場で出来るわけではないですがドライブレコーダーに映像を収めましょう。
(SDカード寿命と上書きに注意)
同乗者が居るなど複数のスマホがある場合は、その時の状況を撮影して証拠映像を取っているというポーズを見せ、もう片方のスマホで110番して下さい。
煽る側の言い分
「煽られるような運転をするからいけないんだ。」
「道交法にも追いつかれた車両の義務がある。」
とか言う人が居ますが、それは安全を軽視して良いほどの理由には全く当てはまりません。
2014年の事故では、激昂した男性が手や顔を入れてきたため、危険を察した運転手が発進し、後輪で頭を轢くことで死亡させる事件がありましたが、正当防衛が認められて無罪になっています。(2016年)
それほどの危険だと判断されるということです。
季節性
4月から10月上旬にかけてはモラルの低下している若者が路上に多くいます。
人は急に得た特権があるとモラルを低下させる特性があります。
普通の自動車から高級車に乗り換えると
信号無視が12%上昇する。
割り込みが18%上昇する。
という調査結果があるそうです。
免許を得て間もない人や、車を持って間もない人が多いこの時期はモラルの低下しているドライバーも多いと思われます。
あとがき
煽る人は単に気が短い人とか暴力的な人とかだけではありません。
人の事情は車の外からは見えません。
ひょっとしたら肉親の危篤を聞き、急いで駆けつけているのかも知れませんし、ウ○コが漏れそうなのかもしれません。
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