私にとってのAI革命後の社会

 こんにちは。しゅーとです。またAIです。昨今の大学は、文系でもAIに非常に強い関心を抱き、AIに関する講義も広く開かれているように思います。本講義もそのような講義の一つ、その名も「AI革命後の社会と仕事原理」です。本講義は、多摩大学大学院の特任教授をされている金野策一氏の講義で読んで字のごとく、氏の仮定する「AI革命後」の社会とキャリアプランについての講義となり、文系向けですが、現在の技術トレンドやAI関連の事例を網羅的に扱う非常に興味深い講義でした。
 今回、公開するのはそんな本講義の中間レポートとして最終レポートの準備のためのレポートです。最終レポートでは、自身の暫定的なキャリアプランを書くので、本レポートは講義の総括・まとめのような内容になっており、この授業でどのようなことをやっているのか私の眼鏡を通し分かるレポートになります。

1.はじめに

 私が、前半の8コマの授業の中で最も感銘を受けたテーマは、「テクノロジーと一見関係ない業界こそ、AI革命を活用するチャンスだ」という話だった。講義の中では、屋形船の例や発展途上国の例などが列挙されていた。私が将来、就職を目指したいと考えているアニメ業界もそのような“遅れている”業界の一つとして挙げられることが多い。産業構造そのものが、労働集約型であるためAI時代の知能集約型が主流となる時代に大きく生まれ変わる産業の一つだろう。アニメ業界に就職したいという目的意識を持ったうえで、本講義に臨んでいた私は伝統的な旧態依然とした業界のほうが、見方によってはむしろチャンスになるという逆説は大きな衝撃だった。

2.中国の例

 中国のリープフロッグの話は印象深い。固定電話の電話線が配備されていないがために、その過程を飛ばして一気に衛星通信が主流になる。クレジットカードが普及する前に、QR決済が登場した。地域の小売店が充足するより早く、インターネットが充足したためEコマースの規模がオフラインリテールより大きい。銀行は持っていないけれど、電話は持っているためモバイルマイクロローンが登場する。など、具体例は枚挙にいとまがないが、要するに中途技術の発展を待つより先に最新技術が導入された事例だ。確かに、近年の技術はインターネットを介し瞬く間に世界へ羽ばたく。オープンイノベーションやオープンプラットフォームの時代に現時点で遅れているだとか、進んでいるだとかはもはや大きな問題ではないのかもしれない。

3.どのような人材が求められる?

 フラジャイルの時代とは言い得て妙で、今まで強い・エリートとされていた存在が価値観ごとひっくり返されて、新しいパラダイムに置き換わる。不安定な時代にはなるのかもしれないが、自分自身で答えを定義し道を見つける時代だ。より人間らしい時代になるのかもしれない。
 これは授業外での話だったが、これからの時代に必要なのは丁字型の人間ではなくΠ型の人間だといわれた。丁字型というのはつまり、浅く広い教養と一つの専門性だ。それに対しΠ型は、浅く広い教養と複数の専門性だ。堀江貴文氏の著書『多動力』にも「一つの仕事をコツコツとやる時代は終わった」とし、「何足ものワラジを履ける人が強い」と述べていた。私も、自身の学科である新聞学科の専門、コミュニケーション論やメディア論を究めつつ、自身の趣味で将来の目標であるアニメに関する見識を深め、さらに今後無視することはできないAIなどのテクノロジーに対する見識を獲得するすることで、他人にとって代わられない人材を目指したいと考えた。

4.最終課題に向けて

 今後の講義ではさらに強い目的意識を持ち、AI革命後の仕事原理を理解し自身のキャリアに反映できるようより一層精進したい。ファイナルペーパーでは、より具体的にキャリアプランを掲げ、Ani-Techともいえるような一つの構想を練り上げることを目標とする。

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