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ハッピーバレンタイン。

今年は何も言わないで夫の反応を見よう。と毎年、毎年心に誓うのだけれど、その日が近づくとワクワクしちゃってどうしても話題に出してしまう。ていうか、口に出さないと夫はその日を忘れるだけで終わると気づいた。だから積極的に言っていくのが大事だ。
そんなイベントな日。バレンタインデー💓
フランスはお花屋さんに行列ができる日。店先に真っ赤なバラが並んでいる。

そんな今日は夫とランチデートにこぎつけた。
わーい!嬉しすぎる。

うちの夫はバレンタインに興味がないので、私が毎年盛り上げている。
強引に盛り上げてイベント感を出す。そうでもしないと、ちっとも楽しくない。
夫はバレンタインに興味はないけどチョコレートは大好きだから、私といるおかげで年にチョコレートを食べれる日が増えている。
彼はとっても幸せ者じゃないか。
ホワイトデーは100%しらばっくれているけど。

日本はいいなぁ。ホワイトデーがあって。



今日はカカオ65%のチョコレートでフォンダンショコラを作っておいた。ちゃんとガナッシュも入れる。
フォンダンショコラはガナッシュを入れるレシピが気に入っている。ガナッシュのとろけ具合が好き。
ついでに道場の子にもあげてと、いくつか用意したのだが、それを提案したらとても怪訝な顔をした。頭が傾いている。
あなたは僕の妻だよね。と。
そうだった。フランスのバレンタインは日本と趣が違うことを忘れていた。
友チョコなんて存在しないのだ。

夫の行きつけのご飯屋さんに行き、その時にそこのマダムを紹介してくれた。
いつもお世話になっております。的な挨拶をする。
めちゃくちゃ元気で明るいマダムはさすが商売上手って感じで、私をべた褒めしてくれた。

大抵、こんな場面では夫は謙遜して、そんなことないですよ的な発言をすると思ってたのだが(むしろして欲しかった。)夫はそのマダムと一緒になって、私をさらに持ち上げてべた褒めしてくれた。
あまりにも褒めすぎなのでちょっと引いたほどだ。
うん、カルチャーショック。

そんなホメホメカルチャー私にはないから、もうどうしたら良いのかわからない。

自分の嫁を人にそこまで褒めないのよ、普通は。と夫に説明するが、わかってくれない。

フランス人ってみんなこうなの?

もう6年もフランスにいるけど、未だにこれには慣れない。
みんなあなたのことが好きなんだよ。と夫は平気でのたまう。
ただただ困る。自分が認識している自分自身と夫が思う自分はこんなに違うのか・・・


とりあえず今日はバレンタインのプレゼントとしてその優しい言葉を頂いておくけど。

私もそんなに夫を褒めなくてはいけないのだろうか。


そこのマダムが、こないだ東京に2週間旅行で行ったけど、日本人女性はめちゃくちゃ優しかったけど、日本人男性は全然優しくなかった!って言ってた。
日本に優しい男性はたくさんいるけど、フランスでの優しいと、日本での優しいって違うよなぁとしみじみ思う。
レディーファーストの文化がなくて、亭主関白主義が一般的な日本で生まれ育った日本人男性は、欧米の女性から見ると優しくないと一蹴されてしまいがちだ。
それが日本人男性は欧米の女性にモテないって言われる一因になっている。

日本はまだまだ男性社会で、モラハラやセクハラも横行しているし・・・

東京オリンピックに向けてそんな意識も変わってくれるといいな。




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