カミングアウト・デー

10月11日・12日はアメリカのカミングアウト・デーでした。さまざまなセクシャリティやジェンダーの人たちが初めて、または何百回目かのカムアウトをソーシャルメディアでしているのを見ました。その中で、「ワイノナ・アープ」ポッドキャストTales of Black Badgeのホストの1人、ボニーがこんなツイート(スレッド)をしていたので紹介します。

「今日は #NationalComingOutDay アメリカカミングアウトの日。だからみんなにカムアウトします。このファンダムで学んだことがあるとすれば、どの声も価値があって、どのストーリーも希望をもたらすものであって、そしてレプリゼンテーションは大事だということだから。
 もうずいぶん長くカムアウトしたいと思っていたけど、適切な言葉が見つかりませんでした。生活もいろいろありました。とても重く窒息しそうに感じて、その重荷から崩れてしまいそうな日もありました。屋上から『私もみんなの仲間なのよ!』と叫びたい日もありました。でもカムアウトする準備ができていなかったし、それはそれで問題なかったんです。人の話を聴いたり、読んだり、多くのEarperがカムアウトしたり本当の自分を受け止めているのを見たりしていました。このファンダムから力を得て、刺激をもらって、私は内なる声を見つけました。その声は私のすべて。その過程で、自分を愛することを学びました。私のすべてを愛することをです。バイセクシャルというラベルがしっくり来る日もあれば、こない日もありますし、それでいいんだ(it's absolutely ok.)と学びました。それが私だから。そして本当の自分でいることでもっと幸せになれると気付きました。自分で感じられると思っていた以上の幸せです。
 正直に生きるということは勇敢でありつつ恐れもあり、幸せでありつつ悲しみも、全部が同時に感じられるんだと学びました。大事な人が沈黙していれば辛いということです。大事な人がまだ完全に心を開いてくれていなかったから。でもカムアウトすることで計り知れない喜びも感じました。娘が「ママの娘で誇りに思う」と抱きしめながら言ってくれたからです。私は震えながら泣いていました。
 ここまでの道のりで、私にはもっと幸せになる価値があると気づき、そして幸せを見つけました。愛する人に出会いました。素晴らしい女性です。私に相応しいと思っていなかったような。でも、私は幸せになれるんです。それはみんなも同じ。自分に正直に生きることは、時には怖いけれど、価値があることです。これまでの道のり、1人ひとり、みんなに励まされ、本人には分からないかもしれないけれど、影響を受けてきました。そのことに感謝しています。この道はまだまだ続きます。まだまだ多くの障害や壁があります。受け入れてくれているとは言いがたい家族がいますし、この中西部の保守的な街では手を繋ぐことも怖いです。でも、がんばって、毎日小さな歩みを進めています。明るく人生を歩めるように。レインボーカラーと愛とサポートであふれるこの頼もしいファンダムがあるから。
 ということで…刺激をくれて、支えてくれて、勇気づけてくれて、この旅に関わってくれて、みんなありがとう。何より、ありのままの私でいられることにありがとう。」

 バイセクシャルとは、男女両性が恋愛対象の人のことです。パンセクシャル(全性愛者、どんなひとでも対象)とも浮気性(セクシャリティは関係なし)とも違います。番組ホストの人物像として補足しますが、2人へのインタビュー回によると、ボニーはお子さんが何人かいらっしゃり、最近はご主人とは別居していたようでした。もう1人のホスト、ケヴィンには彼がソウルメイトと呼ぶ愛妻がいらっしゃり、成人した娘さん2人とそのお子さん(お孫さん)もいます。(ボニーの仕事はコピーライトを扱っている会社経営、ケヴィンは技術系です。)

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