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ニュージーランドプチ留学~事前準備~

「退職するんだったら、有休消化の期間で語学留学にでもおいでよ!」
…ニュージーランドに住んでいる友人の唐突な誘いに、当初の私は、鳩が豆鉄砲を食ったようにまばたきする事しかできませんでした。

私は英語が話せません。
学生時代は他の教科と比べると若干英語は得意だった、くらいのレベルですし、街中に流れる英語のアナウンスだって正確に聞き取れませんし、外国の方に突然道を聞かれてもうまく答える自信はありません。
また、留学経験も、ましてや単独で海外旅行に行った経験も全くありません。

そんな私でも、最終的には首を縦に振っていました。
なぜならこの先、自分だけのためにしっかりと長期間お休みをとれる機会はきっと限られてくるんだろうという事と、ここで大きな挑戦(まぁ転職自体も私にとって大きな挑戦だったのですが…)をしないと、恐らくきっと一生後悔するんだろうな、という思いが拭えなかったからです。

短期間で様々な手続きを一気に行いました。順を追ってまとめてみました。

事前準備①パスポートの確認

…言うまでもなく、これがないと何も始まりません。
私の場合は既に有効期間が10年間のパスポートを所持していたので、特段新規発行手続き等は行っていません。
(残存有効期間だけは必ずチェックしておきましょう。国によって異なりますが、ニュージーランドの場合は滞在日数+3カ月以上の期間が必要となります。ギリギリの場合は新しいパスポートへの切り替えをおすすめします。)

事前準備②NZeTA申請

日本のようにビザ免除国から入国する場合、物理的なビザ(査証)は必要ありませんが、事前にNZeTA(電子渡航認証)申請を行う必要があります。

事前にスマートフォンにアプリをダウンロードし、パスポートをスキャンしたり、クレジットカード情報を登録したり、顔写真を撮影したり…と手続き自体は10分程度で終わります。
画面の案内に従って操作していくので滞りなく手続きは進みました。

私の場合は昼に申請したものが夕方には承認されたため、申請~承認までに要した時間は実質6時間程度でした。(最大で72時間かかる場合もあるようです)
また、NZeTAに登録されている情報はパスポートに紐づけられているため、滞在中に空港などでスマホ画面を見せる機会は特段ありませんでした。

申請手続きに要した金額ですが、電子入国許可17NZD、IVL(観光税)35NZDで、合計52NZDが必要となりました。(2024年1月現在)
そこそこの金額なのでご留意を。

事前準備③薬の持ち込みについて

いざ渡航する際に大きな懸念点となったのは、私が服薬している薬の事です。
向精神薬系の薬は渡航先によっては持ち込みが禁止・制限されている場合があります。
特にニュージーランドは薬のみならず食べ物や植物でできた製品の持ち込みに厳しい国として知られています。
(乾燥肉や乾燥卵がNGなので、カップヌードルの持ち込みもできないレベルです。)

色々と調べた結果、
①市販薬の場合は元の箱に入っている事(未開封がベスト!)
②病院で処方された薬の場合は3か月未満の量であること,英文の処方せん又は医師の診断書が添付されている事

これらが医薬品を持ち込む際に重要なポイントとの事です。

参考サイト:(厚生労働省:医療用の麻薬や向精神薬等に関する規制・手続きの概要https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000578548.pdf

私の場合は3カ月も滞在する事はなく、渡航前の時期はある程度減薬もできていたため、病院で処方された薬は何かあった際のお守り程度の量の持ち込みでとどめることにしました。
また、病院で処方されているものでも市販薬で成分が同じものがある場合は、市販薬を持ち込むことにしました。

私の時には幸い何も聞かれる事はありませんでしたが、友人の入国の際はかなり厳しく、税関の目の前でスーツケースを開けるよう指示があったとの事です。(このあたりは税関担当者によるので何とも言えないところです…)

万が一税関で何の薬か聞かれた場合はシンプルに「for my mental health pills」と答え、もしこれは持ち込めませんよと言われたら、その時はその場で薬を捨てる覚悟で準備を進めました。

毎日大量に服薬する必要がある!という場合は、あらかじめ担当医の方に英文処方箋の発行をお願いする必要があります。発行には時間がかかる場合があるので、ここは早めの準備が必要かと思います。

参考までに、私が持ち込めた市販薬をご紹介します。

◎パブロンゴールドA微粒 28包(風邪薬)
◎バファリンA(解熱鎮痛薬)
◎太田胃散<分包> 16包(胃薬)
◎正露丸クイックC 16カプセル(胃腸薬)
◎matsukiyo テライザー錠ハイ 12錠(酔い止め)
◎ムヒアルファEX(15g)(虫刺され用塗り薬)
◎ペアアクネクリームW(ニキビ治療塗り薬)

ちなみにムヒアルファ、ペアアクネクリームは使用済のものを持ち込みましたが、税関で引っかかる事はありませんでした。その他の薬は未開封のものを箱ごと持ち込みました。

事前準備④Wise口座開設・デビットカード作成

Wise(ワイズ)とは、国際送金サービスです。語学学校に入学金を支払ったり、現地で友人に送金をしたり、何かと送金する機会が増えてくる際に大変便利です。送金手続きは24時間いつでもスマホアプリから可能です。

また、日本円で別途1,200円支払えばWiseデビットカードを作成する事ができるのですが、このカードは滞在中、ほぼ毎日使いました。
というのも、ニュージーランドは私が想像していた以上にカード決済が発達しており、現金(Cash)を使う機会はほとんどありませんでした。
基本的にどんなお店でもカードで支払いができると思っておけば大丈夫だと思います。(動物園の記念メダル発行の自販機ですらカード決済だったのは少し驚かされました)

クレジットカードも使えないことはありませんが、後からやってくる海外事務手数料も含めた高額な請求に怯えるよりは、あらかじめチャージしておいた口座から即時引き落とされるほうが精神衛生上良いと思いませんか?

アプリとデビットカードは情報が連携されているので、下記の画像のように、どんなお店で何ドル支払ったのか即時確認できます。
(無駄遣い抑制になりますね。そもそも物価が高い国なのであまり無駄遣いはできませんが…^^;)

物価は高いです…

また、Wise口座開設の手続きにはマイナンバーが確認できる書類が必要となります(マイナンバーカードがあればバッチリですね)。また、デビットカードの発行には2週間程度を要したので、お早目の手続きをおすすめします。

事前準備⑤学校探し

これは人によっては3ヶ月以上かけて行う手続きですが、私は前職の退職手続きが思うように進まなかったため、1週間で学校を決め、2週間で手続き…という突貫工事で進める事になりました。

・語学学校の雰囲気だけでも味わえたら良いな
・短期間でも通わせてもらえるところが良いな

こういった私の要望をヒアリングして学校を紹介してくださったのが、ラングペディアという留学の個人手配をサポートしてくれる留学サービスサイトでした。

諸手続きについては基本的にLINE上でのやりとりを行うのですが、担当の方のレスポンスの早さには非常に驚かされました。
(あまりにも返信が早いのでちゃんと寝てるのか?心配になるレベル)
私の無謀とも言えるスケジュールでも親身になって相談に乗っていただいたので本当に感謝しております。ありがとうございました。

一つだけ大変だと感じたのは、入学手続き関係の書類については全て英語で書かれているので自分で翻訳しなければいけない事でした。

前職の退職手続きで感傷に浸っている余裕はなく、昼休憩などはひたすら手続き関係の書類を読み進め、担当の方からLINEやメールで届く書類を作成し…長文の英語の書類を「読む力」「必要な情報を抜き出す力」を鍛える事ができました。

事前準備⑥航空券取得・宿泊施設探し

これは⑤と同時並行で進めていました。
渡航前は大きな不安を感じていたため、精神面でも金銭面でも負担がでないように約2週間の旅程を組む事にしました。
(後から振り返ってみれば毎日が本当に充実していたので、もう1週間くらいは滞在しても良いなと思いました。ただそうなると金銭的に少し厳しいですが…)

ホームステイも検討しましたが、とにかくシャワーのルールが厳しい(光熱費が高いので、一人当たり10分以内としているご家庭が多い印象でした)事と、学校から遠く離れたホームステイ先だと毎朝5時起きという事態にもなり得るため、時間を有効に使いたい(そしてシャワーも自由に浴びたい!)という事で学校から徒歩10分のホテル滞在を決めました。

今回、私はエアトリにて航空券とホテル宿泊料がセットになったチケットを手配しました。乗り換え便だと直通便に比べて飛行機代を若干安く抑える事ができるパターンが殆どだったので、今回は香港乗り換えの便で行く事を決めました。

様々な手続きを終え、いよいよ、初めてのひとり海外渡航に向けての一歩を踏み出す事になりました。

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