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アドアーズから見下ろす明け方の中央通り。

「アドアーズ秋葉原店」が11月8日をもって閉店。

僕にとってのアドアーズ秋葉原店といえば「ワンカラ(カラオケ)」でお世話になったお店。昔は錦糸町に住んでいたこともあって、秋葉原で一人飲みをしては泥酔し、最後にたどり着くのがこのアドアーズのワンカラだった。入店する頃にはとっくに電車もなくなっているわけで、ナイトパックで朝6時まで滞在できたのはかなり助かっていた。

このビルの最上階である10Fが「ワンカラ」のフロアであり、フロア全部が一人客なので、カラオケにボッチで来ている。という居心地の悪さみたいな雰囲気も感じず、オタクにやさしいお気に入りの店の1つだった。

特にお気に入りだったのが、そのフロアの”喫煙所”。

当時の喫煙所は10Fの外に出たスペースにあり、さらに中央通りに面しているため秋葉原の街を見下ろしながらタバコを吸うことができた。

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※過去の写真を探してみたら、そこから撮影した写真が1枚だけ出てきた(ボケボケ)。日付は2013年5月。

明け方の秋葉原の人通りはまばらだけども、何かの待機列が形成されていたり、コンカフェと思われる仕事終わりの若い女性が足早に駅に向かっていたり、カメラ片手に秋葉原の路地裏を撮影する人がいたりと、秋葉原の人間模様を眺めているのが大好きだった。

酔いが冷めてきた気怠い頭で吸うタバコを片手に、そんな明け方の秋葉原を見ていると、渋谷や新宿では味わうことのできない不思議な安堵感を味わえていた。

途中から喫煙所の場所が変わり、タバコも辞めてしまったので、10Fから見下ろすこと出来なくなってしまったけども、僕にとって秋葉原を代表する思い出のスポットであったのは確か。

こうして秋葉原に通う理由がまた1つ無くなってしまった。

コロナの影響。アドアーズ以外にも秋葉原で多くの店舗が閉店している。奇しくもそれが秋葉原の過渡期に繋がり、オタクの街としての終焉を迎えるのかもしれない。

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