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他人の感想でアニメを見る。そしてそれを、自分の感想だと思い込む。

つい先日の話。

「○○○は今季アニメの覇権だね。」なんてうれしそうに話す友人がいたから、何々…そんなにオススメするならどれ聞いてみようじゃないのと、あらすじや良かったところを聞いてみた。するとアニメは見てないとのこと。「脚本や作画が良い。」「今季の覇権!」みたいなツイートをTLで多く見かけたために、そういう結論に達したみたいだった。

その時はふ〜んくらいにしか思わず違和感も感じなかったんだけども、改めて思い出すと、最近は他人の意見を聞いて(あるいはツイートを見て)アニメを見たつもりになる、もしくは、その感想ありきでアニメを見始めるパターンが増えてきているな、と思ったわけです。

「ラーメンを食っているんでなくて、情報を食っているんだ。」

なんて有名な漫画のセリフがあるけど、誰かが発信した「ここのラーメンは独創的で美味しい!」という情報を見てラーメン屋に並ぶ、そして自分も「ここのラーメンは独創的だよね!」なんて、あたかも自分の感想みたいに話す。

「鬼滅の刃」のヒットなんかもそうで、誰かが「この作品の作画すごいし、煉獄さんで泣ける!」ってツイートしてTwitterで広まって、じゃぁアニメを見てみるか、映画に行ってみるかとなっていく。それが”見るキッカケ” だから大体の感想は同じだよね。作画がいい、ufotableさすが、煉獄さん泣けるとか。もちろん、自分なりの切り口で考察したり感想をまとめてる人もいるけど、大体数は他人の感想を自分の感想風に言ってるだけ。

アニメがヒットする理由の1つなら大いに歓迎したいんだけども、自分がなぜそのアニメが良かった(もしくは悪かった)と思えるのか、自分の意見・感想や判断基準をもつという意識は重要だなと思うわけでした。

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