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自作ベース音源をリリースしました『FuruBass-JB1965』

ベーシスト、作編曲家、サウンドプロデューサーである自分が普段のレコーディングで使用される楽器、機材をそのまま使い収録したベース音源を制作しました。これまでのノウハウを詰め込み難解な設定やつまみ、キースイッチなどを一切排除し立ち上げたらすぐ使える、ベタ打ちでもそれっぽくなるという制作のインスピレーションを逃さない事を第一に考えた仕様になっています。

FuruBass-JB1965販売ページ(Booth)↓

・指弾き版、ピック弾き版、指弾きとピック弾き両方のライブラリを収めたフルセット版の3種があります。

*ご購入にはpixiv IDが必要です。
Google,X(旧Twitter),FaceBook等のアカウントと紐付けられます。

サウンドサンプル


本人による製品説明動画

制作のきっかけ

自身がベーシストなのでベースは基本は生で弾くのですが、Recのセッティングをするほどの事でもない時や、外スタジオでアレンジのプリプロなどを行う時にパソコンや機材など荷物が多く、ベースを持っていくのが難しい時にそれまで既製品の"とりあえず"のベース音源を何だかな〜と思いながら使っていたのですが『自分の音がするベース音源があればいいのに』と思い作ることに決めました。

収録方法

自分のメインベースである1965年製のオリジナルビンテージジャズベースを使い、普段のレコーディングと同じ機材でレコーディング。
通常のノート、ミュート音(ゴーストノート)を人差し指(又はダウン)ピッキングと中指(又はアップ)ピッキングでそれぞれ収録。全音下からスライドアップ、4弦から1弦までそれぞれのグリスダウン、グリスアップ、グリスアップ&ダウン、休符の時などに弦に強めに触るタッチ音も収録。

録音機材
DI:
Umbrella Company SIGNALFORM ORGANIZER
Manley TUBE DIRECT INTERFACE

Mic Pre:
AURORA AUDIO GTQ2

Comp:
WesAudio β76

Mic:
NEUMANN U47 FET

BassAmp:
Orange AD200B(Head)
Orange OBC410(Cab)

音源概要

・Native Instruments KONTAKT 5.8.1以上(Mac,Win)
(KONTAKT PlayerではDEMOモードになり15分以上使えません。)
・容量307MB(ピック弾き奏法を含めたフルセット版は652MB)
・24bit48KHzモノで収録

・最もスタンダードな2フィンガー奏法とピック弾き奏法を収録

・E1~D#5までの通常のノートとE5~G5までのミュート音(ゴーストノート)はmidiキーボードを打つ度に人差し指ピッキングと中指ピッキングが自動で切り替わるので連打しても自然な演奏に。
・ピック弾き奏法ライブラリでは通常のノートはダウンピックングとアップピッキングが交互に切り替わります。
モジュレーションホイールmidi cc1を65以上にするとダウンピッキングのみにすることも可能。

・F#1~D#5までは強いベロシティ(121以上)で全音下からのスライドアップに切り替わる。

・休符の時などに弦に触れるタッチ音も全弦で収録。

・グリスダウン、アップ、アップ&ダウンを全弦で2,3パターンの長さで収録

・ドロップD対応(v1.02から)

*v1.05よりサスティンペダル(midi cc64)を踏んでいる間だけモノフォニック+レガートになる「Monoモード」機能が搭載されました。 これによりハンマリングやプリングのようなニュアンスが表現できるようになりました。


収録されていない奏法:
ハンマリング・オン、プリング・オフ、スライドダウン、ハーモニクス、チョーキングなど

収録内容

・ReadMe(製品概要、KONTAKTへの読み込み方法など)
・キーボードマップ(画像)
・デモサウンドで使用したmidiデータ

・収録キット:3種類の音を収録
『FuruBass-JB1965_BaMix』
ラインとアンプの音をミックスした音源です。通常のレコーディングでの音を再現した最もベースらしいオールマイティーな音色です。太さと芯があり、アンプシミュレーターなどの余計な調整を必要としません。アンプの音には収録時多少コンプはかかっていますがラインとアンプをミックスした後はEQもコンプもかけていないので曲調やフレーズによってお好みのEQ,コンプ処理を行えます。

『FuruBass-JB1965_Line』
Umbrella CompanyのSIGNALFORM ORGANIZERからAudio I/Fに直接入力し楽器の音をそのままに、クリーンでピュアな音で収録した音源です。『FuruBass-JB1965_BaMix』が作られた音色に対し、こちらはご自身で色々と音作りをしたい方向けです。そのままでも十分なハイレンジの音像ですがアンプシミュレーターを通したり、リアンプすることもできます。

『FuruBass-JB1965_Amp』
アンプの出音をマイクで収録した音源です。そのままでもファットな音像ですが『FuruBass-JB1965_Line』と同時に鳴らすことでラインとアンプの音をユーザーでミックスすることが出来ます。

*ピック弾き奏法でもライン、アンプ、ラインとアンプのミックスの音を収録したライブラリが追加されます。

*『FuruBass-JB1965_Line』と『FuruBass-JB1965_Amp』をミックスするときの注意
本音源は人差し指ピッキングと中指ピッキングがmidiキーボードを打つたびに切り替わる設定なので連打をしても自然な演奏になるようにしてあります。その為、『FuruBass-JB1965_Line』と『FuruBass-JB1965_Amp』をミックスする際人先指/中指のピッキングがそれぞれの音源で逆になってしまうと同じ音程でも違う音になってしまうので位相がズレる可能性があります。
なので予防策として1つのKONTAKT内に『FuruBass-JB1965_Line』と『FuruBass-JB1965_Amp』をそれぞれ立ち上げるか、別トラックに2つKONTAKTを立ち上げた場合1つのmidiから2つの音源に出力をするようにすることをお勧めします
KONTAKTをOFF/ONするとピッキング順がリセットされ正常な状態になります。オーディオ書き出し時などはKONTAKTのOFF/ONを推奨します。

使用規約

この音源を使い自由に音楽作品をリリースなどしていただいて構いません。但し、二次配布・再配布は一切お断りします。

製品レビュー

ベータ版を周りの作編曲家やミュージシャンに試してもらって動作確認、感想などをもらっています。10人ほどに試してもらいMac、Winともに問題なく使用できています。

以下のような感想をいただいています。

・音は本当に最高です! プラグイン何も刺さなくてもラインの音だけで全然いけます!! (作編曲家、ギタリスト@Mac Logic)
・全く問題なくいけました。めっちゃ使いやすくてびっくり。シンプルに上手いことツボ押さえて組みましたね。音の良さも合わせて流石っす。(作編曲家、ギタリスト@Win Cubase)
・驚き。グリスの躍動感も素敵。早速納品案件につかちゃおうかな。音色もイイね!(作編曲家、ギタリスト@Mac Logic)
・めちゃくちゃいいです!芯があって埋もれないですね。(作編曲家@Mac Logic)
・Winでも使用可能で特に不具合はありませんでした!ほんっと古川さんの音ですね!(作編曲家@Win Cubase)
・ピック凄く良いです!指弾きもちゃんと音の立ち上がりが早いのと芯があるので個人的に指最高です。ピックは歪ませてゴリゴリ弾く曲とか歪み乗りが良いですね!dark glassのプラグイン入れて、卑劣なくらい歪ませてもボケないので、個人的に攻め攻めアップ曲で最高です。(作編曲家、ギタリスト@Mac Logic)

最後に

自分用にと制作したベース音源ですが思った以上に良い出来なのでベース音源などお探しの方いましたら候補の一つにしていただいたら喜びます。
自分一人で音源の制作、サウンドサンプルの作成、説明動画の作成もしているのでかなりお安い値段設定です。ただ、細かい設定をできないこと以外は手前味噌ですが音やシンプルな操作性は他のベース音源に全く引けをとっていないのではと思います。


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