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おや……いらっしゃい。 参ったな、今日は客を入れない予定でね。私としたことが、入口に…
「貴方様に、一度限りの時を止める能力を授けます、どうぞご自由にお使いください」 その老…
YouTubeに、こんなタイトルの動画がある。 「ガチでヤバい! 世界一怖い心霊映像 / The wor…
大小様々な企業のオフィスがひしめき合うビル街。その中でも一際高いビルの屋上で、清掃員の…
私はキノコが嫌いだ。私と同じ菌類だから。 「おい押すなよ、曽我の机に触っちまっただろ」…
ムダな時間を過ごすのも、二人でいるなら特別だ。 だけどたまには私の方を見て欲しい。恋…
俺たち五人を乗せた巨大なロボット、その名も「ジャスティス・ジャイアント」が、同じく巨大化した悪の魔王、その名も「デス・ハデス」に斬りかかる。いつ聞いても酷いネーミングセンスだ。 必殺技の「ブレイブ・ブレード」が炸裂し、お馴染みのダサいポーズを決めたロボの背後で、魔王が爆発四散する。 ロボのコックピットを模したセット内で、俺の隣に座ったレッドが、ガッツポーズをして叫ぶ。 「ジャスティス・ジャイアントのブレイブ・ブレードなら、デス・ハデスも木っ端微塵だぜ!」 何故恥ず
夏休みが明けて三日経っても、カンザキくんは登校してこなかった。 クラスのみんなが不思…
人間の頭上、右上、斜め四十二度。あいつはそんなことを言っていた。 大学で作る友人なん…
真夏、快晴。冷房などまったく効果を持たず、うだる暑さが纏わりついて、少し歪んで見える時…
宇宙を知った人間は、決して前と同じ人間ではいられない。 ーラッセル・L・シュウェイカート …
二十年前。小学生の頃、捨てられていた犬を殺してしまったことがある。 ダンボール箱に入…
なるべく給料の良いところで働きたい。 でも風俗はちょっと……かと言ってキャバクラもダ…
壁に穴が空いている。 私の大切な研究室を廃墟同然の風貌にしてしまった程のどでかい穴が、つい一時間前まで壁があった場所に空いている。 やったのは誰だ。敵はどこだ。許さん。怒りのあまり私は叫んだ。 「なんちゅうことをしてくれたんだ!」 壁に穴を空けている。 俺は今日から一人暮らしを始めた大学一回生だ。 家具の配置は完璧。カーペットやカーテンも取り付け、食器や服も収納するべき場所に収納した。あとは壁に俺が尊敬してやまないギタリストのポスターを貼ればバッチリだ。俺だけ