見出し画像

BTS花様年華まとめと残された謎【テヒョン編】

テヒョンは結構本筋でも大きく絡んでいたので、そこでは入れられなかった話をしていきます。

前回 ↓

本筋のまとめはこちら ↓

感謝の言葉

テヒョン父は建設会社で働いており、安全器具なしで高いところに登らされ、落ちて腰を痛めました。口封じにわずかな金だけ握らされて帰らされたのですが、彼はそれを酒代に変えてしまいます。後から悪化しても上司が「酒を飲んで仕事をしていた」と嘘をつき、労災が降りませんでした。

この前から虐待はあったので、この怪我が原因というわけではないですが、こういう職場環境が父親をダメにしてしまったのかもしれません。

ちょうどこの時、ソクジンはテヒョンの止め方を探ろうと、父親のコネを使って研修生として建設会社に潜入してました(実はそんなことまでしてたよ!)。なので、テヒョン父の上司が「労災は降りない」と病院に圧力をかけにきた時、ソクジンが、事故当時テヒョン父はお酒を飲んでいなかったと反論します。上司は焦って退散。

また、ソクジンが入院費を立て替えてあげました。ナムの前例があったので、ここまで自分が出しゃばってよかったのかと不安になりますが、テヒョンは何より彼が父の身の潔白を証明してくれたことに感謝します。ソクジンは率直に感謝されて驚くのでした。だって今まで影ながら皆を助けてきたから、お礼言われる機会なかったもんね…(涙)

補い合う関係

ホソクとジミン、グクとユンギは共通する部分が多くて助け合えた感じだけど、キム3人組は「違う」のがポイントだと私は思っています。ナムとソクジンが外面を気にしたり、感情を抑えたりすることが多い中、テヒョンは直情型で良くも悪くも真正面からぶつかってくる。全く違う考え方をするから反発することもあるけど、足りないものを補い合える関係にもなるんだろうなぁと。

【ナム&テヒョン】経済状況は似てるけど、性格が真逆

【ナム&ソクジン】性格は似てるけど、経済状況が真逆

【テヒョン&ソクジン】何もかも真逆(笑)

テヒョンがコンビニでバイトしている様子をソクジンが車から眺めている描写が好きだったので、きちんと文字を起こしてみます。

テヒョンが大声で笑った。皆に四角い口とからかわれていた、あの表情だった。コンビニの客と何をそんなに大声で笑うことがあるのだろう。確かにテヒョンはそんな奴だった。誰も笑わない冗談にも1人で腹を抱えて転げ回り、皆が理解できないツボにはまり、1人でぽろぽろ涙をこぼした。テヒョンとはどう打ち解けたらいいのだろうか。僕は途方に暮れていた。

リアルでもジンはテヒョンのことを「昔はなかなか理解できなくて大変だった」と言っていましたし、実際にドキュメンタリーで喧嘩する様子が撮られちゃった2人でもありますよね。カメラの前でも構わずピリピリしちゃうのもこの2人ならではだと思います。

でも仲が良い時はものすごく仲が良いんだ、これが…。喧嘩を経て離れるどころかどんどん絆が深まっていっているタイプ。この2人はそういう過程が見られるのがとても素敵です。

それでも見捨てられない

MVだけ見ているとかなり父親を憎んでいる感じがしますが、花様年華のテヒョンは本当に天使です(リアルでも天使ですが…ってこれ、前も言ったな)。

画像1

画像2

私、この写真はお母さんだと勝手に思ってましたが、実はロン毛のお父さんでした。優しかった頃の父の思い出を捨てきれず、殴られても健気に父親の世話をしています。

定期的にテヒョンにバイト先のハンバーガーを差し入れているホソクからの情報によると、テヒョンは自分の食事は適当でも、父親の食事はちゃんとしたものを買ってあげてるんだそうです。だからナムのコンテナに泊まることはあっても1日1回は帰っている。姉だけを残すわけにはいかないという気持ちもあるんだと思いますが。

事が起こるのは、グラフィティを描いて警察に捕まり、留置所で夜を明かした後でした。ご飯大丈夫だったかなとか、腰が悪化していないかなと心配していたところへ、姉を殴っている現場を見てカッとなってしまったんだと思います。

ソクジンはテヒョンが警察に捕まったらホソクに連絡が行くように刑事に手を回し、うまくホソクが現場に居合わせるようにしました。

画像3

ソクジンが直接止めようとするルートもあるんですけどね。突き飛ばされたり、自分が間に入って刺されてしまったりしてバッドエンドです。ホソクの止め方がうまかったのか、単にソクジンが下手だったのか…。

ホソクは止められたけど何も気の利いたことを言ってあげられなかったと後悔しています。だから成功ルートでは更に、ナムジュンに電話して繋がることが大事だったみたいです。ナムジュンが直接迎えに行けなかったのかなとも思ったのですが、真っ先に試してそうだよな。バイトが外せなかったかな。

テヒョンはナムジュンに「父を殺しかけました。でも心の中では数えきれないほど殺しました。どうしたらいいのか分かりません。兄さん、今会いたいです」と電話で訴え、そこから皆で海に行く流れになります。

画像4

画像5

Butterfly で血を洗っていた時は手に傷なし、Euphoria では傷あり。ここで殺したか、割れたガラスを握りしめて痛みで我に返ったかの違いが分かります。

母親の存在

Aルートでは、匿名の女性の通報で家に警察が来ます。でもそのまま帰らせることになってしまいました。テヒョンはその通報者が母親ではないかと思います。母親はテヒョンが幼い頃、暴力に耐えかねて2人を置いて出て行きました。今更なんなんだとムカついてきて、ムニョン市に住んでいるという情報だけを頼りに怒りに任せて歩き出します。そしたら後ろからグクがついてきていました。ここはグクのところで述べるので、今は飛ばします。

Bルートでは、ソクジン父の情報を聞き出すために、同じ高校だった母方の叔父に会いに行き、その帰り際に母親の住所を手渡されます。テヒョンは悩んだ末、その建物が見える公園に行って母親らしき人物が煙草を吹かせているのは見ますが、会いにまでは行きませんでした。いずれ再会するのかな…。今後に期待です。

残された謎と展開予想

気になるのはAでもBでもムニョン市に行く途中でカーキ色のコートを着たボロボロのおじさんに会うことです。Aルートではテヒョンとグクがガラの悪い男たちと喧嘩になってしまいますが、その発端がこのおじさんでした。Bルートでは、道端で酔いつぶれているところに出くわして家まで運んであげます。

一度なら偶然で片付けられますが、やけに描写されてますからね…。これはソクジン父のループ関連の人じゃないかなと思っています。もしかして行方不明になったギュホだったりする? あと、グクの父親も行方不明なので、その線もありうるかもしれない。Aルートではグクも一緒に顔を見ているのですが、あまりに変わり果てていて認識できなかった可能性があります。

僕たちは変わる

Stigma は大切に思っているのにその人を逆に傷つけてしまう自分を責める歌だと思います。リアルテヒョンの感情も入っているし、抽象的なので色々な捉え方ができますが、あくまで花様年華の中で解釈すると "I'm sorry my brother" 特にソクジンに向けた歌だと私は思っています。特にあの海の喧嘩のシーン…。

歌詞に出てくる「割れたガラス」は、父親を殺す時のボトルを表しているとも言えるし、ソクジンのループ(ガラスが割れる音)を象徴してるようにも思える。あくまで喧嘩だから、これでループしてやり直しにはならないところがまた…。

歌の中の「あの時 どうしてあんなことしたの?」「ごめん」というセリフと、血汗涙 MV でテヒョンを殴りつけた時にソクジンが言う「ごめん」は関連しているのではないかなとか。

画像6

テヒョンはループ後半から、自分が父親から暴力を受けることより、父親を殺したくなってしまうこと、他のメンバーが死んでいき、ソクジンが1人でもがいて苦しんでいるのに自分は何もできないことが辛かったような感じです。

ソクジンは高校の時のことは皆に自分から言おうとしていたんです。でもテヒョンはループのことを打ち明けてほしかったようでした。このまま1人で全部抱え込んで、何もなかったことにするつもりなの? 俺なんか殺人を犯しているのに? そうしているうちにイライラが爆発してしまって、やっとループが終わって喜んだソクジンを失望させてしまうという…。

これで終わってしまうと切なさが爆発するので、その後に Inner Child まで聞くのがオススメです。テヒョンはオーラがあるので、割と闇のコンセプトが多かったですが、本来のテヒョンはこういうポジティブな空気がありますよね。この差が愛しい。

" We gon' change(僕たちは変わるんだ)" は苦しかった幼い自分(inner child)に語りかけているんだと思いますが、相手に「僕たちの関係はもっと良いものになるよ」と語りかけているようにも聞こえます。花様年華でもこうして絆が深まった6人(グクだけ絶賛反抗期中)の活躍に期待したいです。

「あいつ、反抗期か?」は実際に作中でテヒョンが言ってたセリフです。不穏なシーンなのに、思わずクスッときてしまいました。

次はいよいよそのグクでいこうと思います。

※ 続きました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?