見出し画像

【BTSで韓国語】 君と僕

今回は「君」と「僕」について。
後半にメンバーの一人称についての妄想雑談もありますので、ご注意を。

ようやく、初回から言っていたRUNの歌詞に入っていこうと思います。ここに至るまでにメンバーの名前で全ハングルをやり、その後、Sowoozooのライブレポを書き、いつの間にかこのシリーズも12回目。三日坊主の私がこんなに続いてることが奇跡…。

バンタンにそれだけ魅力があるということだろうけど、色々な方がちょくちょく「読んでます」とお声がけしてくださるのも大きいと思います。すごく励みになっています。この場を借りて改めてお礼を! 감사합니다(感謝します)!

これまでのものはこちらからどうぞ! ↓

和訳といっても、既に色々な方がやっているような、1曲訳して歌詞の深さを考えていくのとはまた違います。あくまで歌詞をもとに韓国語のお勉強(と雑談)。そういうのは、既に色々な素晴らしい和訳があると思いますので、そちらでどうぞ!

そういえば、少し前ですが、Michelleさんの記事で私の花様年華Noteを紹介していただきました!  彼女の歌詞の考察もとても興味深いので、ぜひ〜。

さて、RUNの歌詞 第1節目。

넌 내 하나뿐인 태양 세상에 딱 하나

これまでのルールでアルファベットで書くと
Neon  nae    hanabboonin taeyang sesange ddak hana。

まずは一気に和訳。

넌(君は)
내(僕の)
하나뿐인(ひとつだけの)
태양(太陽)
세상에(世界で)
딱(ただ)
하나(ひとつ)

ほぼ文法が同じなので、単語の意味をそれぞれ調べただけでもう大体分かるのが素晴らしい。

まず言葉を理解するには、一人称(私)・二人称(あなた)・助詞(てにをは)が大事だと思うので、今日はそこをまとめます。

너=neo 「君」「お前」

歌詞などではよく見られますが、会話ではほぼ使われないそうです。特に目上の人に言ったら大変なことに。丁寧な言い方の 당신 (tangsin)「あなた」も教科書では習いますが、それも滅多に使わないと教わりました。

確かに日本でも「君」とか「お前」とか親しくもない人に呼ばれたらイラッとくるかも。丁寧に言う場合でも「あなたの名前は何ですか?」はいかにも教科書的で、自然に話すなら「お名前何て言うんですか?」とかだもんな。

必要な時は、名前や愛称で呼んだり、それこそお馴染みのヒョン、オッパのような呼び方が多いんだろうなと(형は男性→年上の男性、오빠が女性→年上の男性)。それらについてはまた後で説明します。

余談ですが、この「主語や目的語がない」現象が英語圏の皆さんは大変混乱するそうで。そもそも「You が失礼ってどういうこと??」って感じなんでしょうね。うちのアメリカ人の夫も日本語を勉強しようと一時頑張っていたのですが、それについてかなり文句言ってました(笑)

나 =na 「私」「僕」「俺」

You は使わないけど、I はかなり使う。バンタンも自己紹介の度に言いまくってるから、ここらへんはもう説明の必要もないかと。かしこまった場や目上の人と話す時はより丁寧な 저(cheo) を使っていることにも注目です。

しかし、너と나 は何でわざわざ似た単語にしたんだろう。すごく文句言いたい。しかも感覚的に 나 の方が外側を向いてるから相手っぽい感じがしませんか? でも逆なんです、ちくしょう。だから自分の感覚と逆という覚え方をしています。ジミンが前に「自分は運が悪すぎるので、自分がこれだと思った方じゃない方を選ぶ」って言っていたことがありましたが、そんな感じです(例えがとてもマニアック)。

助詞いろいろ

ここは自分がまとめてたノートをそのまま載せます。赤字が今回の歌詞で出てる部分。日本語と必ず一致する訳ではないですが、八割は一緒だと思うので、これらを覚えれば、ある程度自力で作文できるようになります。

これも英語圏の皆さんは苦戦してて大変そうでした。日本語でも「〜は」「〜を」「〜が」の違いを説明するの難しいもんな…。

スクリーンショット 2021-06-20 14.48.28

日本人にも難しいポイントはパッチムによって文字が変わるということ。前にメンバーの中でユンギだけパッチムがついてないと言いましたが、そうすると

나는 남준이 좋아요.
(私はナムジュンが好きです)

나는 윤기가 좋아요.
(私はユンギが好きです)

となります。あまり難しく考える必要はなく、ただパッチムがあるとその音を活かすために ㅇ が続くことになるのです。だからナムジュンの場合、発音はナムジュニになる。

この関連で説明すると、メンバー間で特に年上のジンくんが「ユンギヤ!」「ジョングガ!」と呼ぶのは、親しい人に呼びかける時は名前の後に야(パッチムなし)/아 (パッチムあり)をつけることが多いからです。

対して親しい年上を呼ぶ場合、パッチムありの名前だと肩書きとの間に이をつける傾向があります。「ソクジニヒョン」「ナムジュニヒョン」となるけど「ユンギイヒョン」とはならない。

나는 석진이형이 좋아요.
(僕はソクジニヒョンが好きです)

ヒョンがついてなくても「昨日ジミニが〜」「こういう時ホソギは〜」などと言うこともあります。こちらも愛称ですが、本人に呼びかける時ではなく、第三者にその人の話をしている時に使われます(追記: 講座ではそう習ったけど、単に響きが良いからそう呼んでるケースもあるみたい)。

나는 지민이가 좋아요.
(私はジミニが好きです)

愛称を使うと、パッチムありの名前の人もパッチムなしの活用になる。でもこれはあくまで口語的な表現で、テストで出てくるようなものではないです。

今日はもう盛り沢山な気がするから、お勉強はここで終わり。一節も終わってないけど、このペースで大丈夫?って思ってる人すいません。最初なので、この辺りはノロノロ進めて後半でスピードアップする予定です。

僕か? 俺か?

でも雑談はする。

こうやって考えてみると、日本語の一人称のレパートリーってすごいなって思いませんか?「私」「わたくし」「僕」「俺」「あたし」「それがし」「わし」…もちろん日常で使われないものも多いけど、小説とかではキャラ付けに欠かせないものですよね。「俺」「おれ」「オレ」でも感覚違いません? そう考えると、やっぱり日本語の方が世界のどの言語より難しいんじゃないかって気がしてくる…。

なぜこの話を出したかというとですね。私たちは通常バンタンのトークを字幕で理解しているわけじゃないですか。字幕は大体「僕」か「私」。日本向けに日本語で話してくれることもあるけど、それもインタビューやコメントの時だからやはり「僕」か「私」。

でも、仮に彼らが日本語で日常会話を繰り広げていた場合、各メンバーの一人称ってなんだろうって考えてみると面白いな〜と。人によって意見違いそう。今回はあくまで私のイメージを書いていきたいと思います。反論はもちろん受け付けます(笑)

画像3

すっごい意見が分かれそうだけど、私の中では「俺」。アイドルモードや誰かに甘える時はあえて「僕は〜」って語尾まで伸ばしてそうだけど。彼は実はグループ内でも一位二位を争うほど男らしいんじゃないかと私は思ってます。意識していない時に出る言葉や動作が割と雑(褒めてますよ)。

まぁでも実際お兄ちゃん勢が年下メンバーと話す時は、一人称「ヒョン」使ってますよね。日本語で言うなら自分で自分のこと「兄ちゃん」って言ってるのか。可愛いすぎる。

画像7

彼は満場一致で「俺」キャラなんじゃないかと。デビュー前は割と修羅場をくぐってきてると聞くし、ちょっとぶっきらぼうな優しさを持った感じとか。インタビューに答える時は、しっかり丁寧な言葉遣いで「私」とすら言っていそう。

画像2

普段は「僕」。なんかすっごいキレた時とかスイッチ入った時だけ吐き捨てるように「俺」って言ってほしい(完全に願望)。それだけで気付く人は気付いて、はっとなる。全メンバーが認める「怒ったら一番怖い人」だもんね。

画像5

仕事中は常に丁寧な「私」や「僕」を多用しているからこそ、完全プライベートの時には「俺」って言っていてほしい。そこで「あ、今は仕事モードじゃないんだな、リラックスしているんだな」と把握できる感じ。

画像8

仕事でも、プライベートでも「僕」のイメージ。むしろ「ボク」かもしれない、あざとジミン。あ、でも釜山訛り全開になる時は「俺」になるのかな。時々治安悪くなるジミンちゃん好物です。

画像7

完全に顔だけ見ると「俺」って言ってそうなんだけど、私的には「僕」なんだよなぁ〜。皆さん的にどうなんだろう。普段のぽやぽや具合を見る限り、満場一致で「僕」なのではと思っているんだけど。

画像7

グクも意見分かれそう。私の中では「オレ」です。昔からワイルドな男らしさに憧れてる子だから、あえて「僕」じゃなくて「俺」を使いたそう。でもちょっと無理して頑張ってる感が残ってるから「オレ」です(伝われ)

以上、第1回 RUN(ほぼ関係ない)韓国語講座でした。今後も多分こんな感じ。次は「ひとつ」がせっかく歌詞に入っているので、韓国語の数の数え方でいこうと思います。おぉぉ、真っ当な講座っぽいぞ。でも多分またバンタン雑談まみれでお届けすると思います。

では。

※ 続きました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?