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罪なき人がインフルエンサー(と支持者)に潰される瞬間を見て

滝沢ガレソというTwitter中心に活躍するインフルエンサーの影響力ってすごいです。
私はそんなにTwitterでの流行に詳しいわけではないけれど、そんな私でもしょっちゅう名前を見ます。
最近インターネット上で起こっている炎上は、この人が取り上げてから激化しているものが多いと感じます。

今回記事を書くに至った経緯と考えたことは、下記記事の一部にほぼ集約されています。

私が目の当たりにした事件の概要です。

某アカウント(以下、A)が、滝沢ガレソの影響力について憂うツイートをする。
(要約)「軽い判断で話題にしただけで、当事者や周りの人生を簡単にぶち壊せるレベルになっている。そろそろ凍結させたほうがいい。」
→Aのツイートがバズり、多くの賛同者を集める。
私も賛同しました。
→そのAのツイートのスクショを滝沢ガレソ本人が、「あくまで自身へのフィードバックを目的に」取り上げてツイートする
→Aのアカウントは鍵アカウントに
→そのままAのアカウント削除

Aがアカウント削除に至った理由として、Aに対してガレソの支持者からの攻撃があったのか、晒し上げのようなやり方にAが恐怖しただけなのか分かりません。
ただ、スクリーンショットをツイートされたときのAが感じたであろう恐怖は、なんとなくわかります。

滝沢ガレソキッカケで炎上した人々は、学校を退学になったり、職場を特定されたり、未だにTwitterに顔や名前が晒されていたり、いずれも悲惨な結末を迎えています。その中の1人になるかもしれない恐怖は測り知れません。

この記事を書いている私も、「もしこの記事が滝沢ガレソに目をつけられたら」と、結構恐怖してます。

滝沢ガレソの影響力自体も怖いですが、ツイートをたどる過程で、その支持者の考え方が垣間見えることがあり、それも結構怖かったです。

◆◆◆◆◆以下、一部スクショ◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆スクショ終わり◆◆◆◆◆

中には、「お前も悪いことして晒されるのが怖いだけだろ」みたいな攻撃的なリプもありました。
そんなリプに対して、まだ冷静な人が反論しているのも見かけましたが、お互いに「言語は通じるけど言葉は通じない」みたいな感じに、一切理解し合えず喧嘩みたいな状況になっているのが印象深かったです。炎上に乗っかって攻撃を繰り返す人って、集団ヒステリーに巻き込まれているだけで頭を冷やせば収まるもんだと思っていましたが、そもそもの考え方が戦闘民族なのだと痛感しました。
たまに、映画やドラマの中で正義の名の元に魔女狩りのようなものがおこなわれるシーンがありますが、現実も似たようなもんなんだなあと思いました。デビルマンとかでも見たぞ

割と、「人生終わって当然なことをしてるんだから、再起不能になろうが関係ないだろう」みたいな意見も多かったです。
確かに、スシロー事件や、最近3.11を茶化した高校生の事件に関しては、とても不愉快でした。
しかし、家族、友人、同じ学校の生徒、地域の住民等にも飛び火させて、関係者全体を不幸にする権利なんて誰にあるのか。本人の罪だって、周りの大人にこっぴどく叱られれば済むレベルのことだってあると思うのに…

ガレソ本人や拡散に協力した人からすれば、炎上したやつの人生がぶっ壊れた時点で飽きて「はい、次」みたいなもんだと思いますが、
人生がぶっ壊れた人間にも明日はあるんです。
世間から追い詰められた人間がどうなるか。
刑務所に服役していた方のツイートが興味深かったです。

まさに、「無敵の人」が誕生する瞬間だと思います。
今ですら無敵の人犯罪が目立ってきて物騒なのに、これ以上増やすつもりなのか。

ちなみに、上記ツイートの方はnoteもしています。面白いです。

もちろん、迷惑行為を繰り返しては注目を集めたがるアホに関しては、そのままではいけないと思います。
でも、絶対に解決策はネットでの私刑ではないと思います。

まあ、滝沢ガレソが仮に消えたとしても、私刑をしたい人は残るので、この流れは変えられないでしょうね。
「自分はこの流れに乗らないぞ」という、芯を持っていたいと思います。
自分自身、たまにすごい単細胞になって、妙な正義感で誰かを攻撃してしまうことだってあると思うので…。


記事を書いている最中に流れが変わって、今は「滝沢ガレソ叩き」がトレンドになっているようです。それもなんか違う気がするな。
結局、滝沢ガレソに乗せられて拡散や個人情報特定する人が大量発生しなければこんな問題にはなっていないはず。
要は、1人1人がもう少し利口に冷静になるしかないんです。
人間の人格の9割近くは野蛮なものだと思います。どんな人でも。
Twitterをやるときは、残り1割の理性的な部分の人格を使いたいですね。

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