見出し画像

書評(相続関連本) わかる 相続・相続税

 5年ほど前。それまで、金融商品(法人融資や証券関連)の営業職や事務管理部門の企画担当者だった私が、突然まったく経験のない相続関連の営業(金融機関でのフロント)業務を命ぜられました。私の会社は、度胸が良いのか悪いのか、どんな営業業務でもほとんど研修もなく、いきなり対顧客の現場に駆り出します。

そしてご多分に漏れず、私も営業の最前線に。殆ど草野球程度の経験しかないピッチャーがいきなりプロの一軍のマウンド立つようなものです。汗 

毎日、お客様からは大谷翔平張りの170KMの打球のような質問を浴びせられ、その打球をしっかりと捕球出来るように自然と相続関連の参考書を貪るように読み、勉強を開始しました。これからその時のお世話になった、きら星の如く光る参考書群を紹介していきます。

数ある参考書の中でも、一番初めに手にしたのが、本書です。今でも疑問点や記憶があいまいな部分は、本書を読み返し、確認をしております。

本書の素晴らしいところは、コンパクトな入門書にも関わらず、細かい相続の各分野を広域にカバーしている部分です。相続の仕組み、相続税の概算の計算や相続関連の税制面までわかりやすく、図解やケーススタディも交えて解説しているところです。さすが税理士さんが監修されているだけのことはあります。

金融機関の営業の最前線で営業されている方には、この本の内容をマスターすれば鬼に金棒です。税理士などの専門職を目指さず、お客様に概要を説明するジェネラリストの営業パーソンであれば、本書1冊あれば、十分すぎる相続関連の知識が得られます。価格も手ごろ。私の仕事のバイブル的一冊です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?