【読書メモ】『改革のカリスマ直伝! 15歳からのリーダー養成講座』工藤 勇一 (著)
▶今回の読書記録『改革のカリスマ直伝! 15歳からのリーダー養成講座』
『改革のカリスマ直伝! 15歳からのリーダー養成講座』
工藤 勇一 (著)
幻冬舎
▶感想
高校生以上~若手社員にぴったりのリーダー論の本です。また、ベテラン社員が読んでも、若手社員にどのようにリーダーシップを伝えればよいかという観点で役に立つメッセージが多数ありました。
▶読後メモ
第1回 人は簡単に動いてくれない
リーダーとは「人は動いてくれなくて当たり前!」「言葉は伝わらなくて当たり前!」と思える人
第2回 「それって本当か?」と問い続ける
クリティカルシンキング=それって本当か?
人の思考を留める2大ストッパーは「感情論」と「二項対立」
二項対立の罠に引っかからないようにするには、全く違う視点から考えてみることが大事
「メタ認知能力」=自分の思考や行動パターンをもう一人の自分が上から眺める能力
人の日々の行動の9割は無意識のうちに行われている
自分の「脳の癖」「無意識」は、「自省」「クリティカルシンキング」によって意識的に別の自分を思い描くことで、「自分を書き換える」。
ネガティブ思考をポジティブ思考に書き換えるには、
「ポジティブな言葉を積極的に言葉に出す」こと。口に出した言葉は、自分の耳を経由してまた脳に戻ってくるので、言葉選びはとても大事
「自分のこだわりに執着し過ぎない」こと。「こだわり」はしょせん「脳の癖」であり、それが正しいことである保証は全くなく、こだわり続けることに価値はあまりない。
人を嫌いになる時の基準は、「今の自分がこだわっていること」か「自分にもその傾向がある」かのどちらか
自分を知ることと他者をすることはセットであり、鏡のようなもの
第3回 失敗の原因は「目標の立て方」にある
リーダーとして身につけたい最も重要な技術は「目標の立て方」。全員がOKと言える「最上位目標」を設定する
誰一人置き去りにしない
「目的と手段の階層構造」を理解する。目的と手段はどんどん連鎖する
メンバー全員を当事者に変える
第4回 いいアイデアを生み出す技術
ブレストでアイデアを出し、KJ法で整理する
「バリュー・エンジニアリング」を思考のフレームワークとして使う
V(価値)=F(機能)/C(コスト)目的と機能を切り離すと、独創的な発想が生まれる
前例に捉われないためには「本当に今の手段以外に方法はないのか?」を考える
「決断力」=①「最適な判断を下す」+②「どんな結果も覚悟する」
①「最適な判断を下す」ために必要なのはクリティカルシンキング。かつ、最適な判断を下すことにこだわりすぎないこと。
②「どんな結果も覚悟する」ためには、試行錯誤をして失敗から学んでいく。正解がない課題は、少しずつ「最適解のようなもの」に近づけていく
リーダーにとって大切な3つのこと
チーム全員を当事者にすること
チーム全員が最上位目標で合意すること
チーム全員で、目標を実現する手段を決めてもらう
第5回 情報のファクト・チェック!
リーダーにはファクト・チェック力が必要
情報の①出所、②目的、③具体性を意識する
その情報は、1次情報、2次情報、3次情報のどれか?
その情報は、事実、伝聞、推測、デマのどれか?
第6回 人を生かす技術
「フット・イン・ザ・ドア」=小さな要求から入り、大きな要求を勝ち取る
「ドア・イン・ザ・フェイス」=最初に大きな要求を出すことで、小さな要求を飲んでもらいやすくする
「同調効果」=意思に反しても周囲に合わせてしまう。中立の人もイエスに傾きやすくなる
「リスキー・シフト」=気心の知れた仲間だけで物事を決めると、リスクのある、過激な方向にシフトしやすい
→意見の違う人をわざと混ぜるのが大事質問する方法を工夫する
例:する/しないではなく、することを前提にした質問(いつ?)をする「アサーション」=相手の言い分を一旦受け入れてから、自分の言いたいことを伝える
例:「なるほど。おっしゃる通りですね。」「でもこういう考え方もできませんか?」1人1人を当事者に変える魔法の言葉3点セット
どうしたの?
君はどうしたいの?
何か僕に手伝えることはある?
第7回 対立を解決する対話の方法
対立には、①「感情」の対立、②「考え方」の対立、③「利害」の対立の3つがあるが、このうち本当に解決すべきは③「利害」の対立
対立を解決するには、③「利害」の対立に注目し、共通の目的を見つけ出して合意してもらう
第8回 心を揺さぶる言葉の選び方
自分に対して「好意的な人」「中立な人」「好意的でない人」のうち、「好意的でない人」に向かって話しかけ、心をいかに揺さぶることができるかを考える。
「好意的でない人」に言葉を伝える方法は「対立関係にしないこと」「相手の感情を逆撫でしないような言葉を使うこと」
「言葉が伝わった状態」=「聞き手の心が揺さぶられた状態」。そのためには「言葉の選択と配列」が大事。
選択=心を揺さぶる「言葉」を探す
配列=話す言葉の順番を考える
相手の反応を予測して、それを先手を打ってわざわざ言葉で伝えると、話を聞いている途中に反対意見や怒りがこみあげてきても、感情を抑えて話を聞いてくれるようになる。
相手を否定せず、自分を押しつけずに意見を伝える=アサーティブ
伝わるプレゼン7つの極意
手のホームポジションを決める
へその前あたりに両手を添える、縁演台のフチに手を置くなど会場に目線を向ける
会場の四隅を見る。1対1をつくっていく。相手の反応を見て言葉を選ぶ
伝わっていないと思ったら、柔軟に言葉を変える話す順番、とくに「つかみ」を大事に
話し方に緩急をつける
間、声の大きさ、スピード主語と述語を近づける
スライドを文字だらけにしない
「いい言葉を探そう」といつも意識する
以上です。
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