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【読書メモ】『使う力〜知識とスキルを結果につなげる〜』 御立尚資著

▶書籍情報

『使う力〜知識とスキルを結果につなげる〜』,御立尚資著

▶要旨

●第一章 ビジネスリーダーの基本要件
・ビジネスリーダーの基本要件は、I.人間力、II.業界・社内常識、III.経営知識、IV.使う力の4つ
・人間力の源泉は「思い」にある
・経営力と使う力は車の両輪だが、使う力は軽視されがち。

●第二章 「使う力」とは何か
◯到達目標としての「使う力」
・使う力=①情報を加工・統合し意思決定する力
    +②人と組織を動かし、結果を出す力
・①情報を加工・統合し意思決定する力
 =企画力+(意思決定における)人間力
・企画力=課題設定力×情報収集力×分析力×創造力×統合力
・(意思決定における)人間力=自己観照+勇気+内省
・②人と組織を動かし、結果を出す力
 =モチベーション喚起力(自由)
 × 規律徹底力(規律)
 × 仕組み構築力
・仕組み構築力は、仮説〜実行〜検証、シックスシグマやワークアウトなど、仕組み化する力

◯入り口としての「使う力」
・「使う力」=①「頭の使い方」系のスキル
      +②「心の使い方」系のスキル
・①「頭の使い方」系のスキル
 =ベーシックスキル(構造化系)
  ・ロジカルシンキング
  ・図解の技術
  ・モデル構築(システム分野のモデリング)
 +応用スキル(創造力系)
  ・定量化
  ・グラフ発想
  ・クリエイティブシンキング(創造力スキル)
・②「心の使い方」系のスキル
 =ベーシックスキル
  ・プレゼンテーション
  ・ファシリテーション
  ・ネゴシエーション
 +応用スキル
  ・アクティブ・リスニング
  ・コーチング

◯日常の仕事の中での「使う力」
・「入り口」としての使う力と、「到達目標」としての使う力をつなぐのが、「日常の仕事」の中での使う力。
・企画という仕事と「使う力」との関係→第三章
・人を動かすコミュニケーションという仕事と「使う力」との関係→第四章

●第三章 企画という仕事と「使う力」
・仕事はすべてが企画である。
・企業活動は山登りと同じ。1.到達すべき目的地を設定し、2.目的地に至る道筋となすべきことの明確化をし、3.チームでなすべきことを実行して目的地に到達する
・企画力=課題設定力×情報収集力×分析力×創造力×統合力(再掲)
・左脳×右脳→クリエイティブ・ジャンプを生み出す。
・企画に唯一解はない
・意思決定が遅れることこそコスト
・とにかく経験量を増やす
・「知識職人」ではなく「知的職人」に

●第四章 人を動かすコミュニケーションと「使う力」
・効果的なコミュニケーションの本質は「意見の結晶化」
・結晶化を高めるトレーニングとして、ブレット・ポイント(言いたいことの箇条書き)の作成、多数のプレゼン資料からポイントとなるページの「抜き出し」練習がある。
・コミュニケーションの秘訣。行動=論理×感情
・使う力の高め方として、準備は8割に留める(後の2割は実行に関わる他の人たちと議論の中で作り上げる)、相手の論理構造を掴むことが大事
・会議では、ミクロとマクロ、2つのCPUを持ち、幽体離脱する。

●第五章 「楽しむ」ビジネスライフのすすめ
・「楽しむ」と「努力する」の両立
・自由と規律は「シーソー」ではなく「下駄」
・物事を勉強するとは、気づき→知識→経験の3つの段階がある。
・楽しむための勉強法には、そもそも自分が好きなものを学ぶ、達成感を感じる方法を考える、の2つのコツがある。
・有言実行。言葉にする→言霊(はっきりと口に出すことで、物事が実現される)+言葉の結晶化(自分のやりたいことがクリアになる)
・ポジションが上がると、知識より教養が大事になってくる
・何をやっている時が自分自身の幸せ・楽しみかを考える

▶感想

・コンサルだけあって、御立氏の本は、要旨が構造化されていて読みやすい。
・あと、今の自分の立場・心情にマッチしたメッセージも多く、背中を押されている感じを強く持った。

以上です。


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