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【資格】知的財産管理技能検定2級に独学で合格するためのおススメ勉強法と参考書について書いてみた


■「知的財産管理技能検定2級」について

知的財産管理技能検定2級は、知的財産分野について基本的な能力があるかを問う試験です。この資格は「知財管理のスキルを証明する資格」で、実務的な基本知識が求められます。
学科試験以外に実技試験がありますが、実技試験は、実際に作業をしたり面接をしたりということではないので、実技試験のためだけの特別な対策は必要なく、学科試験の延長で対策が可能です。
あと2級を受検するためには受検資格が必要となりますので、ご注意ください。

  • 名称  : 知的財産管理技能検定 (国家資格)

  • 概要  : https://www.kentei-info-ip-edu.org/

  • 級区分 : 1級(特許/コンテンツ/ブランド)、2級、3級

  • 実施頻度: 年3回(2級の場合)

  • 試験種類: 学科試験実技試験

  • 合格率 : 約40%(2級の場合)

  • 勉強時間: 50時間以上(2級の場合)

  • 受検資格: 2級の受検資格は以下の者に与えられます

    • 知的財産に関する業務について2年以上の実務経験を有する者

    • 3級技能検定の合格者(※合格日が試験日の属する年度及びその前年度・前々年度に属するものに限る)

    • 学校教育法による大学又は大学院において、検定職種に関する科目について10単位以上を修得した者

    • ビジネス著作権検定上級の合格者(※合格日が試験日の属する年度及びその前年度・前々年度に属するものに限る)

■事前習得済の知識(保有資格)

知的財産管理技能検定2級を受検する前に、私は
 「ビジネス著作権検定上級」
の資格を保有していました。
知的財産権には、特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権がありますが、このうち、著作権に関しては事前に一定の知識を保有していたという状況でした。

■使った参考書(テキスト・問題集・過去問)と勉強法

(1) 『知的財産管理技能検定2級公式テキスト』★★★★☆

  • さすが「公式テキスト」だけあって、試験の対象範囲が体系的にまとまっており、分かりやすく書かれています。

  • 欠点としては、値段が高いということぐらいでしょうか。

  • あと、留意点としては、知的財産権の分野は頻繁に法改正がされ、それに合わせて公式テキストも改訂を繰り返し実施していますので、自分が受検する回の試験範囲に合った公式テキストを購入するようにしてください。

(2) 『知的財産管理技能検定2級厳選過去問題集』★★★★★

  • もし、一番コスパ良く(つまり、参考書代を最低限に抑えて)知的財産管理技能検定2級に合格を目指すのであれば、私はこの1冊だけを購入します(し、実際この1冊だけを購入して勉強し、合格しました)

  • ただし、厳選された過去問しか掲載されていないため、どうしても抜け漏れが出てしまいます。これを補うにはもっと多くの過去問を掲載した『完全マスター』を購入するのが良いと思います。

  • また、過去問だけで勉強してしまうと、体系的な知識習得には繋がりにくいという欠点があります。これを補うには『公式テキスト』の購入が必要になってきます。

  • あと、留意点としては、公式テキストのところにも書いた通り、知的財産権の分野は頻繁に法改正がされますので、最新の過去問集を買って、正しい解説から正しい知識を習得するようにしてください。

(3) 『知的財産管理技能検定2級完全マスター』シリーズ★★★★☆

  • 多くの過去問を解いて実力を蓄えたい場合は、『完全マスター』の3冊シリーズを購入するのがベストだと思います。

  • 『1 特許法・実用新案法』『2 意匠法・商標法・条約』『3著作権法・その他』の3冊ありますので、それぞれの分野ごとに豊富な過去問と解説でによって、勉強を抜け漏れなく進めることができます。

  • 欠点は、3冊とも購入すると合計6,600円もかかりますので、以下のどちらかにするのがおススメです。

    1. 過去問は『厳選問題集』ではなくて『完全マスター』3冊にする か

    2. 自分の苦手な分野が載っている『完全マスター』を選んで購入する

(4) 『知的財産管理技能検定 2級 スピードテキスト』★★★☆☆

  • TACの知的財産管理技能検定 2級の『スピードテキスト』です。

  • 私自身はこの資格のスピードテキストを使ったことはないのですが、中小企業診断士の勉強の初期のころ『スピードテキスト』を使っていた印象だけで申し上げると、正直、あまりお勧めではありません。

  • 理由としては、スピードテキストを購入するぐらいなら公式テキストを購入した方が良いと思うのですが、公式テキストが高いので購入に二の足を踏む場合は、テキスト代が安く済む『スピードテキスト』を購入するのも選択肢としてはあると思います。

(5) 『知的財産管理技能検定 2級 スピード問題集』★★☆☆☆

  • TACの知的財産管理技能検定 2級の『スピード問題集』です。過去問と予想問題が合体した問題集で、学科試験用と実技試験用の2冊に分かれています。

  • 私自身はこの資格のスピード問題集を使ったことはないのですが、中小企業診断士の勉強の初期のころ『スピード問題集』を使っていた印象だけで申し上げると、正直、あまりお勧めではありません。

  • 理由としては、スピード問題集を購入するぐらいなら過去問集を購入して分からない問題がなくなるまで繰り返し解くという、過去問ファーストの勉強法が、資格試験の勉強には最適だと思っているので、予想問題の位置づけが中途半端に感じるからです。

以上、知的財産管理技能検定 2級に独学で合格するための、おすすめの参考書(テキスト、問題集、過去問)と勉強法を記載してきました。
本記事が、少しでも皆さんの役に立って、合格に向けて一歩でも近づけるような記事になっていれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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