【読書メモ】『「結局、何が言いたいの?」と言われない 一生使える「1分で伝わる」技術』沖本るり子 (著)
▶今回の読書記録『「結局、何が言いたいの?」と言われない 一生使える「1分で伝わる」技術』
『「結局、何が言いたいの?」と言われない 一生使える「1分で伝わる」技術』
沖本るり子 (著)
大和出版
▶感想
最近、新入社員等にコミュニケーションのコツを話す機会が増えてきたのですが、小難しいことをたくさん言うよりも、これぐらい、分かりやすい端的なコツを伝える方が良いのではないかと思いながら読んでいました。
▶読後メモ
序章 しっかり伝えようとしてついだらだら話していませんか?
「1分以内」が絶対!
とっさのときは、「枠」=フレームワーク、○○法に頼る
第1章 パッと理解してもらえる説明の仕方
「最初の一文」に勝負をかける
「最初の一語」で相手の聞く心構えをつくる
(例:問題点は~。原因は~。解決策は~。)「~で」「~ですが」「~が」「~ですが」を多用して、ダラダラ文をつながない
「接続詞は一度まで」と決めてしまう
一文で言いたいことは1つに絞る
質問に的確にこたえる秘訣は、質問の種類「閉鎖型(クローズ)」「開放型(オープン)」「選択型(チョイス)」をよく聞き分けること
同じ物差し(数値化)でズレを防止する
「カタカナ語/専門用語/業界用語禁止令」で話してみる
「3×2法」=言いたいことは3個までに絞る。大事なことは、最初と最後に2回伝える。
(本書では「2,3個法」と書いてあったが、そのネーミング自体がとても分かりにくいので、私が勝手に「3×2法」に書き換えました)
第2章 すぐに相手の「Yes」を引き出す伝え方
開放型質問なら、断られる確率が下がる
(例:「先輩、○○会社への同行営業はいつが宜しいですか?」)選択肢は3つが良い
偉人の言葉を借用して説得する
(例:誰もがご存じのあのスティーブ・ジョブズが言った『何を捨てないと前に進めない』という有名な言葉があるように、これまでの手法を捨て、前に進んでみませんか?)自分ではなく、相手のメリットを強調する
反対された時こそ、自分で考えるより、下から目線で相手に助けを求める
「今、ちょっといいですか?」→「今、1分お時間いいですか?」
語尾は、自信に満ちた言葉で伝える。「?」→「!」
「両面法」でプラス面+マイナス面を伝え、
→「しかし、大丈夫です。対策は~」で提案する相手の意見は、
まず、賛否に関わらず認める
次にマイナス面を質問する
「あえて言うならば、マイナス面はどんなことが考えられますか?」マイナス面の対策を質問する
「その対策は、どうお考えですか?」
第3章 誰とでも一瞬で距離が縮まる伝え方
「同感」は同じ気持ちになることだが、「共感」は同じ気持ちにならなくてもよい。
→自分が「共感した」というのではなく、相手に「共感された」と感じてもらうことが大事
→相手の話の中に「感情を表す言葉」が出てきたら、それを受け止める
→もしそれがない場合には「相手の行動」を受け止める
(行動と感情はつながっている)人は自分の「行動」を否定されるよりも「思考」を否定される方が嫌
→相手の思考を否定せず、受け止める
→相手の話の中の「思った」「考えた」に注目する困ったときは「感情」を受け止める
相手を褒めたいのであれば、物ではなく人に焦点を当てる
下から目線でさりげなく相手を持ち上げ、プラスの気持ちにさせて教えを請う
「どうやったら、先輩のような資料をつくることができるんですか? 教えてください」「なぜ」で始まる質問は、過去についての質問で、ほぼマイナスの内容が多い
→「どうやって~」「どんな気持ち?」相手との関係性を良くするには、相手が「褒められた」「共感された」と感じるコミュニケーションを繰り返す
部下から上司に「なるほど」→「おっしゃる通りですね」
「大変でしたね」(×Youメッセージ、決めつけない)
→「大変そうに感じたのですが、体調は大丈夫なんですか?」(○Iメッセージ、受け止め)誘いを受けたら、「感謝」+「プラスの気持ち」だけで良い。
(例:「ありがとう」「誘ってくれて嬉しい、また今度誘って!」「結果法」=提案+結果+現状+理由+提案
第4章 短時間でスルッと人を動かす伝え方
私たち人間は「伝えないと分からない」「空気は読めない」「気を利かせることはできない」「察することはできない」
→「してほしい行動」は言葉で表す語尾は言い切る。「思います」は頼りなく聞こえ、信頼度がどんどん低くなる
お願いするときは必ず「期限」を添える
誘うときは「もしよろしければ」→「是非ご一緒に(本気度100%で)」
人は限定に弱い。「あなただけ」
上司に相談するときは「私はxxで困っているんです。xxさんしか頼れず、解決策が分かる人がいないんです。どうやったらいいでしょうか?」
指示ではなく、動くか動かないかという選択して伝える
「~しなさい」→「~してもらえる?」どうしてほしいか、どうすればよいかなどの要求や提案は「べき」を使わない謙虚さが必要
→「~しましょう+なぜなら~+具体例として~」コミュニケーションは、自分を軸に考えるのではなく、相手を軸として考えるとうまくいく
以上です。
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