シラスはウェブの何をやり直すのか

安達真、桂大介、東浩紀のシラス番組。この話の第二部、もう配信終わったんですが、桂さんが、web3.0に行く前に2.0をやり直すという議論をしています。
web1.0はインターネット黎明期で、『ハッカーズ』スティーブン・レビー著ご存じでしょうか?アメリカのパーソナルコンピューターやプログラマー達の黎明期、MITのハッカーやガレージで集まって新しい技術情報を交換した『ホームブルー・コンピューター・クラブ』スティーブ・ジョブズとかウォズニャックも参加していた。
web2.0がSNSの誰もが情報を発信できた時代で現在ですね。双方向という利点はあるのですが、アメリカのプラットフォーム企業に支配されている時代。彼らは本来、web1.0のオープンソースとかフリーの時代に連なる人達ですが、フリーが自由ではなく無料という側面にフォーカスしたせいで、収益を広告モデルに依存するしかなかった。それが、結局、プラットフォームの大企業が、匿名化してはいますが個人情報を抜き取って収入源としている。
東浩紀さんが指摘しているのは、我々は労働者として搾取されていれば、戦うこともできますが、単に羊飼い(googleなど)に飼われている羊で、搾取されているとはいえないが、毛を刈られて(個人情報)利用されているだけで、痛みはない。これを居心地の悪さと感じるか?これがweb2.0なのか、web1.0のハッカーの目指した世界か?
シラスという有料の配信システムを作ったのは、web1.0のフリーは自由だったはずが、無料に重点を置いて商売にしたために居心地の悪い世界になっていないか?それなら、ちゃんと対価を払って情報を受け取るのが真っ当な世界ではないか?
というような議論をしています。
桂さんは広告モデルを乗り越えるweb2+i(虚数)で、web2.0をやり直すということを話していました。
面白い議論でした。

https://youtu.be/RsXOZI3zBlY?si=cmP_EfAajHPFXw9T

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