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リモートワークについて改めて考えた

コロナによる非常事態宣言があったのが去年。
世の中は急激に仕事の仕方を変えていった。

リモートワークの機会が増えた。この前、ようやくリモートワーク用にデスクとイスを購入し自宅環境も十分に整った。

1年ほど組織および個人で経験したリモートワークについて改めて思ったことなどをまとめてみる。来年にでも読み返して予想があってるのか確かめたりして楽しみたいと思う。

コミュニケーションの変化

会社では、ずいぶん前からログ残しやデータの受け渡しのためにチャットを利用していた。

リモートワークでは気軽に声をかけることができない。そうなると今までデータの受け渡しがメインだったチャットがコミュニケーションツールとして多く活用されるようになった。

リモートワークの増加にともない、うちの会社だけでなく全体(おそらく世の中)のコミュニケーションツールの移行が起きた。電話や直接座席まで行って話すコミュニケーションからチャットによるテキストコミュニケーションが中心になった。

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テキストコミュニケーションの増加にともない、今までなんとなく雰囲気で押し通してきた会話を使う機会が減った。会話の重要度が下がる一方で的確にわかりやすい文章を書けるテキストスキル(ライティングスキル)の重要度が上がってきた。

会話とテキストの違い

直接会話するときは身振りで伝わったり、わからないことをその場で確認することができた。
しかしテキストだけだと一方的に文字情報だけ送られてくるので、もらった文字情報だけで状況を把握する場面が多くなった。

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会話
内容を補完しあえる双方向のコミュニケーション

テキスト
文字情報のだけの一方向のコミュニケーション

一方向のコミュニケーションが増えた結果、「くみ取り力(読解力)がある人」か「論理的にわかりやすい文章を書ける人」が活躍するようになってきた。

読解力は全員が持っているわけではないので、どれだけわかりやすい文章を書くことができるのかというライティングスキルの重要性は今後上がっていく。

「リモートワーク時代に必要なライティングスキル」

みたいな本がたくさん出てくると思う。

チャットではレスの速さも重要になる

LINEなら既読がつくがチャットワークだと既読がつかない。メッセージを相手が読んでいるのか、読んでいないのか、よくわからない。

リアクションボタンみたいなのが増えたので少しはマシになったが、対応しない人もいる。

直接会って、会話すれば決定まで5分もかからないようなことが、チャットだと半日以上かかることは多々ある。

せめて読んだのかどうかは返信してほしい。送った側としては返事がいつくるかわからないのは相当なストレスになる。

生産性の高いスタッフは比較的レスが早い。すぐに回答できないものがあったとしても○○時までに回答しますと、一次返信はすぐに来てくれる。

今まで以上にレスの速さは今後大事なスキルになると思う。

「新入社員が知っておくべきチャットの作法」

みたいな本がたくさん出てきそう。

オンライン会議はノイキャンで

テキストだけのコミュニケーションでは限界がある。やはり会議は必要。

オンライン会議なら「ZOOM」か「GoogleMeet」が主なツールだと思う。
どちらかしか使えないということがないようにどちらにも慣れておくことは大事。慣れてなくて画面の共有とかで手間取る人は多々いる。

最近のノートPCはカメラもマイクもついているのでPCがあれば会議はできるが、声が漏れるのはマズいので、基本的にはみんなマイクつきのイヤホンを使っていると思う。

その際に、ノイズキャンセリング※が搭載していない人のマイクは、雑音が多く、かなり不快感がある。後ろのテレアポの声とか電話の音とか拾ってしまうし、外だった場合は車の音など雑音がうるさい。

※通話時にノイズを除去して、自分の声をクリアな音質で相手に送信する技術「CVC(Clear Voice Capture)」のほうのノイズキャンセリング

社内同士であれば声の質が少し悪くても問題ないが、商談の場合だと質が悪く話に集中して聞いてもらえない状態ではデメリットが大きい。上手くいく商談も上手くいかなくなる。

社外の人と話す機会が多い人はある程度の費用は出してノイズキャンセリング搭載のマイク付きイヤホンを使うほうがいい。

オンライン会議の場合、自分のマイクの質は自分で確認できない。誰かに指摘してもらわないとわからない。一度、社内でマイクの質を確認してもらうのは大事だと思う。

自分で確認する場合はZoomなら録画機能つかって確認するのも良いと思う。

今までは聴く音が重要視されていたイヤホンも声質のほうの重要度は上がる。美声変換機能とかついたワイヤレスイヤホン出てきそう。

リモートワークでイスは最重要項目

ようやくリモート用のデスクとイスを購入した。それまでは自作のちょっとした机と家にあった簡易なイスで仕事していた。

購入前は別に気にならなかったけど、改めて環境を整えたら、めちゃくちゃ仕事しやすい。会社にいるときとほぼ同じくらいのレベルで仕事ができる。買ってみて初めて気づいた、今まで生産性あまりよくなかったんだな……と。

特にイスは大事。長時間座ってても疲れないちゃんとしたオフィスワーク用のイスを準備するのはリモートワークで最重要項目だと思う。

リモート専用の部屋の有無

自分は今まで物置兼クローゼット替わりにしていた部屋を片付けて部屋の半分をリモートワーク用の環境にした。

自分は部屋に余裕があったので環境を整備することができたが、多くの人はリモートワーク用の部屋は用意できないんじゃないかと思う。

今までの住宅の間取りは当然ながらリモートワークのことは考慮されてない。

リモートワークであれば正直3畳くらいのスペースがあれば十分。しかし3畳の部屋がある間取りは、ほぼない。今後はそういったスペースを考慮された新築マンションなどが多くなるかもしれない。もしくは間取りがある程度カスタマイズできるような壁が可動式の住居とかも多くなる気がする。今後のマンションの間取りは注目してみようと思ってる。

複業の活性化

自宅で仕事ができる環境が整うことで複業はやりやすくなる。今までだったら複業のために自宅環境を整えないといけなかったけども、もうすでに本業で整えてしまっている。

せっかく整えた環境があるんだから、自宅で他の仕事をやろうとする人は増えると思う。特にリモートワークが簡単にできるような仕事は副業がしやすい。

不安定な世の中だからこそ収入源は複数もつことが一番のリスク分散になる。確実に複業は増える。

そうなると企業側の雇用条件も変わってくるし、自分で確定申告をしないといけない人も増える。個人向けの労務管理や社会保険などのサービスが拡充されていくと思う。freeeのようなサービスはますます増えていく。

1つの企業に所属するというよりは、複数のギルドに所属していく形式の働き方が増えるはず。より個人のスキルが重要になり個人主義化が進んでいく。自律できる人とできない人の給与格差は広がっていく。

ビジョンや理念でまとめていた企業は今後どうやって組織をまとめていくのかは注視していきたい。組織マネジメントのスキルや概念も変わっていくんだろうなと思う。

まとめ

テキストコミュニケーションへの移行
・ライティングスキルは必須スキルになる
・レスの速さが重要

オンライン会議
・ノイズキャンセリング機能大事
・ツールは複数使えるようにしておくこと。最低限ZoomとMeet。

リモート環境
・イスはいいものを買いましょう
・間取りの変化が起きてくるはず

働き方
・複業の活性化
・個人で活躍できる人・できない人での給与格差が大きくなる
・組織マネジメントが変わっていく

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