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DAOの本質とは?

みなさんこんにちは、ウエマツです。

昨日に引き続き仮想通貨(暗号資産)関連の
気になった記事を紹介していきます。


今回は、CoinMarket Capから

「DAOの本質とは?」

という記事について書いていきたいと思います。

今回の記事はコチラ↓


まず、知っている方も多いと思いますが、

簡単にDAOの説明を。

DAOとは


DAO・・・Decentralized Autonomous Organization
      自立分散型組織。

DAOは一般的な会社などと違い組織の代表者などがいない
組織形態となります。
その言葉の通り、
中央集権的な管理者がいなく参加者全員が平等であり、
自由にその活動へ参加することが可能です。

そして国籍、性別、年齢に縛られることなく
実名を明かさず匿名で誰でも自由に参加し、
意見を交換したり仕事をするというのがDAOになります。

記事の解説

この記事は、
2023年の終わりに向けて、
仮想通貨とブロックチェーン技術の様々なトピックについて振り返り、
多くのリサーチ機関が2024年の見通しを分析するレポートを発表しています。


ソラナの復活や、
L1チェーン、いわゆる第1層のブロックチェーンが、
L2チェーン(第2層)でL1チェーンの問題解決に焦点を当て、
現在の話題やトレンドを変える可能性があるということ。

L1はブロックチェーンの基礎層、
L2はその上に構築される追加層で、
より高速な取引処理やスケーラビリティを提供していく可能性。

そして、
米国の大統領選での上院の議席数の重要性、
ビットコインETFを含む次の相場のテーマなど、
様々な視点から分析を行っている中で、
特に注目されているのが「DAO」に関する分野になります。

Messari(仮想通貨の分析や調査に特化したサイト)や
a16z(アンドリーセン・ホロウィッツ「VC」)
などの、リサーチに長けた米企業が注目する分野の一つです。

彼らは「DAOとは一体何なのか?」
という概念レベルでの整理に注力しており、
「民主主義でもコーポレートガバナンス(企業の不正や不祥事を防ぎ、公正な判断や健全な経営が行えるように監視・統制をする仕組み)の枠組みでもない、DAOのユニークさ」に正面から直面しています。

MessariのCEO、ライアン・セルキス氏は
彼の年間報告「Crypto Theses for 2024」で、

DAOは設立が迅速かつ安価で、
安価で、管理や資金援助、Exit、清算が容易だが、
国際的な規制の曖昧さで、
アービトラージ(「裁定取引」金利差や価格差に注目して、割安な投資対象を買い、割高な投資対象を売るポジションを取ることで、両者のサヤを抜こうとする手法)の問題があると指摘。

また、従来の企業行動とは異なる新しい形態、例えばDAO間の合併やプロトコルの統合の可能性を提起しています。

一方でa16zは、
DAOのデザインにマキャベリ的なアプローチ(実用的で現実主義的な権力行使や戦略)が必要と論じています。

彼らは、
DAOの現状におけるいくつかの問題点を指摘しています。

参加者間の知識と自由時間の不均等分配、
効果的な協力(コーディネーション)の欠如、
明確なリーダーの不在などが。

そのためa16zは、
完全な直接民主主義的なデザインではなく、
意思決定を行う少数のリーダーの存在が必要かもしれないと提案。

さらに、
権力のバランスを取るためのチェック体制に関する概念レベルの議論も始まっています。

これは、
DAOが直面している統治の課題を解決するための新しい考え方を模索していることを示しています。

まとめ

これらの分析から、
DAOはまだテスト段階にあり、

もし、
「Governators」(民主主義と企業統治を融合させた新しいガバナンスの形態を指す概念)が実現すれば、
それは民主主義と企業統治(コーポレートガバナンス)の両方の要素を組み合わせた異なる形の統治モデルを提供する可能性があるということ。

これは、
DAOが持つユニークな特性や、
従来のガバナンスモデルでは語り尽くせない新しい側面を探求し明らかにするための試みが続いていることを示しています。

DAOはまだ発展途上であり、その組織の形態や運営の仕方を理解し、改善するための実験が行われているのです。

記事の最後に、
日本においては、
会社法やコーポレートガバナンスの文脈でDAOを理解しようとするのは時期尚早かもしれません。

と、書かれています。

完全な自立分散型組織が本当に可能か、
一部、中央集権的にリーダーが必要かなど、
まだまだDAOの動向を注視していきたい思います。


以上、ウエマツでした〜

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