見出し画像

学童野球マガジン vol_04の紹介

「学童野球Magazine vol_04」の紹介です。(もうvol_5発売されたので周回遅れ…)

読書の時間おススメ「貫く意志 佐藤輝明」「スイング動作解説(連続写真)」「上達イロハのイ カラダのヒ・ミ・ツ」「野球用語のABC」

第4号の巻頭は阪神タイガース佐藤輝明選手。小学時代の甲東ブルーサンダース指導者高橋年之さんと母・昌子さんが語る。小学生の時から「飛ばし屋」で、最上級生での公式戦23本塁打は今も破られていないチーム記録。でも、当時はあまり体も大きくなく食も細かったそうで、肉より魚、焼肉より回転寿司、バントのサインに首を振って拒否したという意外な一面も。タイガースジュニアに選出されるも右肘の故障でトーナメントには出られなかったようですが、タイガースとは縁があったんですね肘の故障の影響もあり、中学は軟式の部活を選択、高校進学時は、サッカー部と野球部で悩んだというのも驚きです。この記事には、高校時代のことは書かれていませんが、当時、仁川学院の監督は、私の同級生で、教え子に、こんな偉大な選手がいるなんて感慨深いだろうなと思います。
打撃フォームのスイング解説も佐藤選手の連続写真。前回のヤクルト山田選手と同様に、足を上げる打撃フォームなので、軸足の膝の位置がスパイクの真上にあり安定している。そして、頭が動かず、胴体に巻き付くようにバットが出て、大きなフォロースルーにつながるいかにもホームランバッターのフォーム。「割れ」についても注目されていて、踏み出した前足と、バットを握る手の距離が非常に長く、この距離とスイング力がほぼ比例するとのこと。大きな割れには股関節の柔らかさと強さが必要になるようです。
カラダのヒ・ミ・ツは、なぜ肘を方の高さに上げるのか?(前編)小学生に肘を上げる理由をわかりやすく説明するのは難しいですね。カラダ(肩)の構造・特長を頭で理解することは大事だとは思いますが、自然と肘が上がる投げ方ができるようなドリルが学童指導者には必要だと思います。なかなか難しくて、コレをやれば大丈夫と言えるほど自信があるものはなくて、私もまだまだ勉強中です。
今回の野球用語のABCは「得点」と「打点」。プロ野球でも打点は、打点王のタイトルがあるので馴染みがありますが、得点は、タイトルもないので注目されませんよね。出塁率が高い選手が得点も多くなるので、学童野球では得点にも注目してもよいかもしれません。

特集  打つ喜びよ、永久に

今号はバッティングの大特集。バッティングは楽しい、これは間違いないと思いますが、指導する側としては教えるのが難しいのもバッティング。次の5つのパートに分けて、様々な観点からのバッティング入門となっています。Ⅰ.メカニクス&コーチング Ⅱ.巨人アカデミー Ⅲ.話題の飛ぶバット Ⅳ.最前線の現場ノウハウ Ⅴ.オススメお役立ちアイテム

 Ⅰ.メカニクス&コーチング
筑波大野球コーチング研究室(通称:野球研究班)出身で、現在、巨人チーム戦略室に在籍されている金堀コーチング学博士による打撃メカニクス解説。学童チームを立ち上げたご経験もあり、子供が重いバットを欲しがる傾向や、バットの適正は「振れるか」より「扱えるか」という言葉に共感できます。軽いバットから重いバットに変えて、コンタクト率が下がり、なかなか試合でヒットが出なくなった子もいたりしますが、本人の気持ちは、このバットで打ちたいっていうのがきっとあるはずなので、バットを変えようとは言えないところもあります。身体を壊すほどの重さでなければ、そのバットを扱えるようになるまで見守るのも必要かなとも思ったり、なかなか難しいですね。構えからフォローするーまで、8つのフェーズに分けて、身体とバットの動きのメカニクスが解説されていて、動作の理解が深まります。また、8つのフェーズの打球方向による違いについても、巨人の主砲 岡本選手のレフト/ライトそれぞれの本塁打の連続写真で解説もされています。インパクトからフォロースルーの違いがよくわかります。
 Ⅱ.巨人アカデミー
学童野球マガジンでおなじみのジャイアンツアカデミーによる野球ドリルの紹介。ジャイアンツアカデミーでは最終的に16mの距離で球速100km程度のボールを打てるレベルを目指すそうです。置きティーで安定して打てるか(ミート率)を確認して、ペッパーができるようになるまでの4つのドリルとスイング軌道や飛距離を伸ばすための体重移動ドリルが紹介されています。
 Ⅲ.話題の飛ぶバット
軟式野球で飛ぶバットと言えば「レガシー」、誰もが知っているぐらい有名ですね。ミズノのビヨンドマックスシリーズの歴史と一般用と少年用レガシーの違いも内部構造がわかる写真で解説されています。20年の歴史があるビヨンドマックスシリーズですが、金属バットとの対比でレガシーは約31%高い反発力だとか、、、ウレタン部が肉厚で一般用のほうが反発力が高いため、強豪チームで一般用レガシーを使っている選手が多くいますが、こんなに高価過ぎるバットが学童野球に必要なのだろうか???というのは疑問に思うところです。野球はお金が掛かるスポーツだという印象も学童野球にはマイナスで、野球人口減少の一因になっているのかもしれません。(様々な要因がある中の一つかもしれない)
昔に比べるとJ球になってボールも飛ぶようになっているし、飛ぶバットの進化も凄まじく、球数制限があるので、ストライクゾーンでの勝負主体になることを考えると投手には不利ですよね。
 Ⅳ.最前線の現場ノウハウ
東16丁目フリッパーズ(北海道)、町田玉川学園少年野球クラブ(東京)、平戸イーグルス(神奈川)、東川大雪野球少年団(北海道)の打撃練習紹介。どのチームもロングティーや3,4箇所での同時打撃練習など共通点があり、3,4箇所の同時打撃では、球速を場所ごとに変えたり、時間や球数で、バットを変えたり、狙う方向や打球(フライ、ライナー、ゴロ)など、テーマを持った打撃練習の工夫があり、打撃フォームは、トップをしっかり作ることに重点を置いた指導をされています。さすが強豪チームだけあって、防球ネットやマシンなど設備も充実しているようで羨ましいなと思います。
 Ⅴ.オススメお役立ちアイテム
打撃練習のお役立ちアイテムは、フィールドフォースの「スウィングパートナー」 私も息子用に購入しましたが、単なるティースタンドではなくて、ボール受けの部分をボールに見立てた的に付け替えられて、打つ感覚で素振りができたり、支柱も360度動かせるので、自分でコースを変えた練習ができます。別売オプションもあるユニークなアイテムです。(息子が全然家で練習しないのでもったいないことになってますが、、、)

連載コンテンツ

キッズ専門トレーニングでは、コアスタビリティということで体幹トレーニングの「プランク」「3点プランク」「サイドプランク」が紹介されています。体幹の重要性は野球に限らず様々なスポーツでも言われており、うまく練習の中でもトレーニングできるといいですね。
ケガ予防では「成長軟骨」ということで野球でも障害が多いヒジ関節の様々なレントゲン写真を使って説明されています。審判ノウハウはライン際の打球判断。フェアかファールの判断は、子供だけでなく大人も正しく理解できてないことがありますね。日本シリーズのオスナ選手の三塁線の打球判定に対して、SNSでも多く話題になっていましたが、ルールを正しく理解していないコメントがたくさん見られました。
野球弁当(栄養学)は、「夏休みスペシャル」をテーマにした内容。(投稿時期が夏終わっててすいません)
保護者・指導者の談話室では、身長が話題。遺伝の影響は大きいものの、運動・栄養・睡眠の3点セット。朝練をなくしてしっかり寝てもらったら選手が大型化した中学もあるそうです。「寝る子は育つ」はやっぱり正しい!

周回遅れを取り戻すべく、次号を早く書かないと、、、


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?