【お天気コラム】〜「どんたくは雨」伝説を検証してみる~

こんにちは ウエノです。

ゴールデンウィークをいかがお過ごしですか?
今年のゴールデンウィークは前半と後半が改元の祝日でくっつき10連休という異例の長さになりました。10日も休みがあれば、海外旅行も余裕で行けるのですが、受験生を抱えている我が家はそうもいかず、自宅でゆっくり過ごしてます。

110キロウォークが終わって余裕が出来てきたので、今週からお天気コラムを再開します。しばし、お付き合いくださいませ。

まずは、先週の天気を振り返ってみましょう。

1.先週の天気

先週は週末の好天から一転して、雨続きの一週間でした。週の最高気温は25度、最低気温は9度と気温の高低差が激しく、連休を前にして体調を崩された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

2.今週の天気

さて、気になるゴールデンウィークのお天気です。
前半は雨。福岡の平成最後の2日間の空模様は、本降りの雨になってしまいそうです。お天気は2日の木曜日頃から回復して、後半の3日間は今のところ天気に恵まれそうです。お出かけは週の後半がおすすめです。

3.お天気コラム〜「どんたくは雨」伝説を検証する〜

ゴールデンウィークの時期、福岡の街は毎年「博多どんたく港まつり」で盛り上がります。

博多どんたくは1179年に始まったとされる「松ばやし」が起源とされてます。「松ばやし」は明治時代になって「どんたく」と名前を変え、今に至ってます。
「どんたく」の名前は、オランダ語で休日を意味するZondag(ゾンターク)に由来すると言われています。

「どんたく」は昭和37年に「福岡市民の祭り・博多どんたく港まつり」となって、今に至ります。5月3.4日の2日間、市民はしゃもじを叩いて町を練り歩き、市内各所に設置された舞台で踊りを披露します。

そんな博多どんたくですが、市民の間では「どんたくはいつも雨」が定説となっています。

しかし、今年の5月3日と4日の天気予報は今のところ晴れ。昨年のどんたくも2日間とも晴れでした。

本当に「どんたくはいつも雨」なのでしょうか?

今日のコラムでは「どんたくは雨」をデータから検証してみたいと思います。

早速、気象庁の天気データを調べてみました。

福岡の空模様の記録は1967年から残ってました。
1967年から2018年までの52年間で5月3日と4日の昼間(6:00〜18:00)の記録を「晴れ」「曇り」「雨」で集計したところ、興味深い結果になりました。

5月3日 雨 20回 晴れか曇り 32回
5月4日 雨 17回 晴れか曇り 35回

どちらか1日が雨  30回 うち両日とも雨 7回
両日とも晴れか曇り 22回 

この数値だけ見ても雨が降った年が多いのか少ないのか分かり難いので、確率で考えてみましょう。

お天気を「晴れ」「曇り」「雨」と単純に3種類に分けた場合、2日間の組み合わせは9通りです。そのうち2日間のうち1日でも雨になる組合せは5通りなので、確率は55.6%です。

上記の集計結果から、どんたく期間中に1日でも雨が降った確率を計算してみます。回数は52回中30回でしたので、確率は57.7%と理論値に近い計算結果になりました。

この結果を見る限りでは「どんたくはいつも雨」説は正しいとは言えませんね。

人間はどちらかというと悪い結果のほうが記憶に強く残る傾向があります。恐らく、せっかくのお祭りが雨に降られて「やっぱり雨だよなあ」と、記憶にはマイナスのイメージが強く残ってしまい、そのうち「どんたくは雨」が定説になったのではないでしょうか。

今日もここまで読んでいただきありがとうございました。
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