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これが私


「これが私」と言えることは、素晴らしい。
良いところはもちろん、自分のダメなところも含めて、
「これが私」と言えるのは、自分を完全に認めて愛しているから。

自分以外の人が、自分のことを自分以上に愛してくれることは
あまりない。

ラッキーだったとしたら、親が自分のために命を投げ出してくれるかも
知れない。
でもそれも確約はできない。

だったら、自分が自分を愛せばいい。

ある小説の一節に、この言葉があった。

「これが私なんです」
と。

その登場人物は、結婚するチャンスや、仕事のチャンスなど、いろんなチャンスをメリーゴーランドにたとえ、「何度も乗ろうと思ったけど、目の前を通り過ぎていくのを見ていただけ。でもこれが私なんです」

と。(このような内容だったと思う)


これを読んで、「すごいな」と思った。

自分ができていないことも含めて、「これが私なんです」と言えることがすごい。 誰でもなく、自分が自分のことを一番わかっているからこそ、この言葉が出てくる。

この言葉の裏には、
「たとえこの性格で自分が損をすることがあったとしても、
それをひっくるめて自分が全部責任を負う」という意味があると思う。

そうだ。
自分がどんな性格であったとしても、この登場人物のようにどんなにチャンスが
通り過ぎるのを見守るだけだったとしても、その結果は全て自分で受け止めるし、そういう生き方しかできない。
そしてそれでいいんだ、という意味だ。


たった一言のこの言葉が、当たり前のことなんだけど、すごく意味が深く、重く
感じる。

そしてみんなそう思うことができたら、少なくとも自分は自分を認め、その結果まで許せる。
本当にそうできたら、きっと生きるのが楽になるはず。

そんなことを感じた言葉だった。


私も自分に言う。
人にも言う。

「これが私」だと。




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