主体性、という言葉。
よい組織、強い組織の特徴に「主体的に」「自立して」「自ら考えて」動ける人がどれだけいるかという要素がある。
でも、その一方で。
「主体的になろう!」「自分ごとにして考えよう」と言っても、直ぐに変われるものではない。
また、多くの人にとって、仕事は言われやるものだったり、降ってくる構図になっている。すると、そもそも「なにをやればいいんだっけ?」と悩んでしまうのも当然の話である。
マネジメント的には、少しでも早く「成功体験を積んで」主体的に自走できる手助けをしてあげることや、「ここの領域は自分の仕事の範疇ではないから」「これを話したらセオリーと違うから怒られるのでは?」などといった認知バイアスを外してあげるのがセオリーだったりする。
とはいえ、そのアプローチにはかなり時間がかかるもの。でも、対話を重ねるなかでしか、その流れは作り出せない。この辺にジレンマがあるような気がしている。
その辺の根気強さは求められそう。綺麗事だけで物事は進まないから。清濁合わせ飲むのやはり、組織や経営に必要なんだろう。
誰しも人間完璧な存在ではないから。まず、自分の足りないものを認めつつ。そんなところから、認知のバイアスを外す作業は始まるのかもしれない。