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ぼくのBL 第三十八回

 定期的に説明をする必要があるならいっそブログタイトルを変えればいいじゃんと思うのだけれど、誤解されたり気を惹かれたりすることを期待している部分もあるので、変えません。
 ここでいうBLはBoy's Loveではなく、Book Love(r)、もしくはBook Lifeという意味合いです。

 さて、
 いやあ、出ましたね。
 これは真の「奇書」といって過言ではないでしょう。絶対に手元に置いておきたい書籍。

 竹本健治『瀬越家殺人事件』講談社

 何がすごいって、いろは四十八文字を重複なく一文字ずつ使って掌編を作り、それを48作品連ねてミステリを書きあげてしまうという、とんでもない力作なんですよ!

 さすがに中身は見せられませんが、1ページの中に、味のあるイラストとタイトル、そして四十八文字で作った本文がまとまっています。
 ちなみに一ページ目は、「幕開け」と題して、舞台となる場所の説明です。漢字込みの四十八文字での記載が上段に、下段にはひらがなでの記載がされています。
 しかも、黒い紙に銀色の文字&イラストという耽美。
 時間をかけてじっくり楽しみたい作品です。

 これは心して読まなくてはならないし、未読の『涙香迷宮』を先に読まねばなりますまい。


 では最近購入した本たちを。

『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎(幻冬舎文庫)
 昨日は仕事終わったあとにカラオケに行って、Twitterで配信しながら歌ってました。ひとりで26曲。
 で、読書好きのフォロワーさんが聞いてくれていて、コメントなど読みながら歌っていたんですが、もともと好きな斉藤和義の曲を歌っているうちに(そういえば「ベリーベリーストロング」って曲が伊坂幸太郎と絡んでたよなあ)と思ったんですよね。
 カラオケ終わったあとに衝動的に買ってしまいました。
 ハードカバーのときに読んで(たぶん図書館本)以来なので、これを機に手元に置こうと思ったわけです。

『いまひとたびの』志水辰夫(新潮文庫)
 大好きな短編集。
 何冊持ってるか分からないけど、やっぱりいつでも読めるように買っておこうと思って手に取ったら、なんか厚くない? パラパラめくってみたら、大好きな表題作が最後に収録されているはずなのに、そのあとに1編追加されてる。解説を読んだら、やはり完全版として元版から追加されているとのこと。
 だったら「完全版」ってどっかに書いておいてほしいところですわね。

『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ(新潮文庫)
 これも大好きな短編集。
 元版は新潮クレストブックス。あれ、造本がすごく素敵なんですよね。
 表題作を読んだときの衝撃は忘れられないし、初めて読んでから20年経ってるけど、どうしても忘れられないんです。
 

 こちらは今日買った本。


『ストームブレイカー 少年スパイアレックス・シリーズ①』アンソニー・ホロヴィッツ(集英社文庫)
 今をときめくホロヴィッツのヤングアダルト向け作品。名前には聞いていたけど、実物を見たのは初めてだったし、表紙が荒木飛呂彦だったのに驚いた。楽しみ。

『オー・マイ・ガアッ!』浅田次郎(集英社文庫)
 たぶん積読の倉庫に入ってるけど探すのに2日くらいかかるので再購入。浅田次郎のエンタメ小説って定期的に読みたくなる。『王妃の館』なんて面白すぎて一気読みしちゃったもの。


 あばば、投稿しようとして一番すごいニュースを書き忘れてた!
 今日書店に寄ったら志水辰夫の新刊が出てたんですよ。

 19年ぶりの現代長編! ですって!
 最近は時代小説を書いていたので、現代ものが読める日が来るとは思ってなかった。たぶん19年前の長編は『ラストドリーム』かな?
 

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