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Stability MatrixでPCの状態をキープ!Stable Diffusionを手軽に導入しよう♪

最近、GPUを搭載したPCを使用する機会に恵まれ、自分も画像生成系AIのStable Diffusionを使用することにしてみました。そこまでの興味というわけでもないのですが、自分が最も不得意とするCGという分野がお手軽に楽しめるということと、ガチャのような体験をしつつ出来上がる作品を待つというのがわりと面白いものだなと思っていました。

といっても、あまりPCの環境をぐちゃぐちゃにしたくないなあという思いもあり、これまではDocker環境を使用してStable Diffusion(厳密に言えばStableDiffusion Web UI Automatic1111)を使用していました。確かにDockerは普段使っていますし、環境もコンテナを消せば何事もないというのは魅力的なのですが、Dockerのコンテナを使用しているとメインメモリの消費が半端なく、16GBのメモリ量であっても枯渇し、動作も不安定になるようでした。

そこで、探したところかなり簡単にStable DiffusionをインストールすることができるStabilityMatrixというものがあるとわかりました。こちらはStable Diffusionのインストールを行うだけでなく、必要となるGit環境やPython環境もインストールしてくれ、かつCivitAIと連携してモデルのダウンロードを行う機能や環境移動に対応するようにポータブル環境を構築するといった事もできる、いたせり尽くせる的なものになります。

StabilityMatrixここからダウンロードでき、Releaseバージョンであれば実行可能なバイナリもあるので、初心者には🤔となりがちな部分をGUI操作だけで準備できます。

Windowsではこちらをダウンロード

あとはダウンロードしたzipファイルの中にあるexeファイルを実行すればOKです。

実行ファイル

これを実行すると環境チェックが行われ、使用許諾の確認の後Stable Diffusionのインストールが行われるわけです。【使用許諾に同意】のチェックをいれて【続ける】ボタンをクリックします。

チェックをいれないとボタンがアクティブになりません

初回実行時にはStability Matrixのインストールダイアログが表示されます。

インストールダイアログ

ダイアログ内にPortableモードのチェックボックスがあるのでチェックを行うことで、Portableモードとしてインストールが行なえます。ただ、この実行中のexeファイルも一緒に別環境へ移動する必要があるのでその点は注意です。また、チェックを入れるとデスクトップに作業用フォルダが作成されます(移動する場合には、StabilityMatrix.exeファイルと作成されたDataフォルダを同じパスに入れて起動すればOK)

Portableモードにチェックをいれて【続ける】ボタンをクリックします。

Portableモードのチェックを入れて続けるボタンをクリック

続いてはUIStable Diffusion WebUI Automatic1111)をインストールしていきます。初回では以下の様な表示が行われるので【インストール】ボタンをクリックします。確認はできていませんがAMD製のGPUでも動作するっぽいですね。

Stable Diffusion WebUIのインストールダイアログ

あとはインストールが完了を待つだけです。この処理中に必要となるGit、Pythonなども自動的にインストールが行われるので、ほぼ操作はありません。

インストール中のウインドウ

かなり長い時間がかかりますが、インストールが完了するとWebブラウザを起動して、Stable Diffusion WebUIを起動する画面が表示されます。この画面の【Launch】ボタンをクリックするとStable Diffusion WebUIの起動が行われ、ブラウザが起動してStable Diffusion WebUIの画面が表示されます。(ここからの処理も時間がかなりかかります。)

起動画面

以下の画面がブラウザ上で表示されれば成功です。

Stable Diffusion WebUI Automatic1111の画面

以降はStability Matrixを起動して、【Lunch】ボタンをクリックするだけで起動してくれ瑠葉になります。

あとは、ローカルに入れたStable Diffusionと同じ様に操作が可能です。メインメモリ消費に関しても4GBほど使用率が減っているようです。これを使用すれば、非力なPCでもStable Diffusionが実行できるようになります。

タスクマネージャーからの負荷の様子

適当に生成を行ってみました。

生成のテスト

おわりに

Dockerコンテナ上での実行では悲鳴を上げていたPCでしたが、Stability Matrixで環境構築するとメインメモリの消費が大幅に抑えられ、比較的容易に動作ができているようです。

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