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ビー玉コロコロ

私には宝物があった。

それは、ビー玉だった。ある日、奈美ちゃんからもらったものだ。これあげる。と言われたので、とりあえず受け取ることにした。
そのビー玉は悪魔のような紫色で、お花のような色でもあった。
私はきれいだなという気持ちの方が強かった。だから、お気に入り箱に入れた。お気に入り箱にはお気に入りの物が入っている。その中にビー玉を入れておいた。

次の日たまたま朝早く起きてしまった私はビー玉を太陽に照らすことにした。宝物は育てるのも重要だしね!
私は宝箱を開けた。ビー玉の位置はかわってない。
ビー玉を取り出して、太陽に照らした。そのときのビー玉は、苦手なようなちょっと嬉しそうなそんな気持ちを放っているように感じた。私はそのあと角にビー玉をおき、学校にいくことにした。今日のご飯は目玉焼きとフランスパンだった。
私は洋風のご飯が好きで、よくパンを食べていた。さくっとした感じか好きだったからだ。
学校にいくと、美奈ちゃんが「お世話ちゃんとしてる?」と聞いてきた。
なので私は「うん。お日様を浴びさせているよ!」と言った。
そしたら、美奈ちゃんが「よかった!せっかくなら、学校につれてくれば良かったのにぃ」と言った。
私は「無くしものはしたくないからね!」と言った。美奈ちゃんってこんな子だっけ?という気持ちが私のなかに芽生えていた。
私の得意科目は社会。歴史とか神社とかが好きかな。今日は2時間目に私の好きな社会が入っているからウキウキなんだ!


ホームルーム後

美奈ちゃんが今日は一緒に帰れないというので、一人で帰ることにした。今日はビー玉のお世話をしようかな。

今日は特になにもないし!帰って、ビー玉を取り出した。すると朝の位置と違うところにあった。私は、ママが掃除したときにずれたのかな?と思った。
よく見ると、私のお気に入りの熊のキーホルダーが無くなっていた。探したが、見つからない。確かに今朝はあったはずなんだけど…でも、幸いビー玉はあるから、ビー玉はなくさないようにと思った。
私は、部屋の家具などを紹介した。私はビー玉も嬉しいだろうかなんて勝手な想像をした。そんなとき、5時のチャイムがなった。私は急いで宿題をすると同時にビー玉をお気に入り箱にしまった。
宿題に熱中していると、一階からお母さんの声がした。私はすぐ行くよーと言い、部屋を出た。

今日の夜ご飯は、私が好きなパスタだった。私は特にたらこパスタが好きだ。だからとても気に入っている。お母さんはそれを知っているから頻繁に作ってくれる。

夕ご飯後

私はそろそろ寝ようかなと思った。昨日早く起きてしまったから、長く寝たいと思って目覚ましを念のため遅めにかけることにした。

朝起きたのは7:00。今日は30分早めに起きた。わざとなんだけどね。熊のキーホルダー探しをするんだ。と、早速お気に入り箱を開けると、かわいい、美奈ちゃんにもらった、猫のキーホルダーがなくなっていた。流石にこれは無くさないよという宝物だったため、私は、特にお気に入りのものを別の箱に移した。お母さんが「朝よー」って言ってたから、私は急いでお母さんの元に行った。

学校に着くとみんながざわざわしていた。私は、友達のここなちゃんに話を聞くと、「今日美奈ちゃん休んじゃったよぅ」と言っていた。美奈は元気で、面白くて、一年生から一回も休んだことがないのだ。なのに今年いきなり、初めて休むなんて・・・想像もできなかった。どうしたのだろう。私は、今日社会がなかったことと美奈が初めて休んだことであまり授業に集中できなかった。帰ってきたら、お母さんの顔面があった。「菜子!!」と言われてびっくりしたので、「お母さんどうしたの!?」と聞いてみた。そしたら、部屋に来たら分かるわ・・・と深刻な顔で言われた。私の部屋がどうかした?とお母さんに聞いてみた。そしたら、「本棚がないのよ!」と言った。私は一瞬意識が抜けたように感じた。

そういえば、ビー玉を家に持ってきてからよく物がなくなる気がするな。

一昨日は熊のキーホルダー。昨日は猫のキーホルダー今日は本棚。

こんなことは絶対にありえない。ビー玉を捨てなよ。とお母さんに言われた。確かに、辻褄は合うが、そんなことはあり得るのだろうか。そんな時、玄関のチャイムがなった。お母さんは首を傾げていた。私が出ると、所々怪我をしている美奈ちゃんが出てきた。私は、「どうしたのその怪我!」と言う。そしたら美奈は、「いいから私があげたビー玉を頂戴。」と言った。「えっ?」と私は美奈に聞いた。「いいから!早く」と言われたから、「わかった。」と言いながら、ポケットに入れていたビー玉を渡した。すると美奈は全く動かなくなった。私は、「どうしたの?」聞いても返事がないから、とても不安になった。私はとても悲しく学校にはいけなくなった。

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