頭の悪いINTJが質の悪い職場に入った話

私は高卒で社会に出て、いろんな仕事を経験して、今の会社に入った。今の会社は一言で言うと「DQNの最終処分場」のような所だ。
DQNやマイルドヤンキーとINTJは相性が悪いと思われるかもしれないが、意外とそんなことはないと言う話がしたい。

まず、私のアホさについてただが、県内でも鼻で笑われるレベルの学力しかないと思ってほしい。頭の良さは学力だけではないが、それ以外の頭の良さを理解できる頭がないと思っていただければいい。

そして、会社にDQNが集まる理由として、業種もあるのだろうが、学歴不問で採用しているからだ。田舎の中小企業は学歴に注文をつけたら、まず応募がこないのだ。学歴不問でも滅多に来ないが。
DQNレベルとしては、40代50代の役職者が酒を飲んで怪我人を出す喧嘩を未だにしている。昭和の話ではない。令和6年になってからの話だ。そして、それを武勇伝のように話している。それが、年に数回起きる。
こんな人たちだが、品性がないだけで仕事ができる人はいる。

私がこの会社に履歴書を送った時、ほぼ採用が決まっていたらしい。私の経歴やスキルが素晴らしいから、ではない。公立高校の普通科を卒業したからだ。意味がわからないだろう。私の会社では公立高校の普通科を卒業しただけで高学歴の仲間入りができるのだ。おかげで唯一の国立大卒の社員は神様扱いだ。なぜこの会社に入ってしまったのか。
他のINTJだったら泡吹いて卒倒しているような環境かもしれない。知性や品性とは無縁の組織だ。我が社の辞書にインテリジェンスという言葉はない。

そんな人たちが集う会社にINTJが入社してみた。
意識高い系とまではいかないが、よくある仕事術のようなものは一切通用しない。仕事はできるようになるものではなく、うまく他人に押し付けるものだ。
会社の評判が下がろうが自分さえ良ければいい、という考えが蔓延っている。だから社名が書かれた社用車でスピード違反をする、煽り運転をする、パチンコ屋へ行く。
労基法を始め、法律なんてものは守れる人が守るもので、守っていないことがバレなければいいと思っている。DQNは悔しいことに要領がいいため、逮捕者は出ていないし、重大な犯罪は流石にしていないと思いたい。社内の酒の席で暴力沙汰はあるのだが。

だが、品性と知性のなささえ慣れてしまえば、そんなに悪いところではない。私の学力のなさが気にならないほど、周りの学力も低い。漢字が読めない、計算ができないという人もいる。営業はDQN流の教育方法がまかり通っているが、私は運良く事務員だ。
だから、私程度の人間が賢い人になれるのだ。漢字が読める、パソコンを使える、電卓を叩ける、文章が読める、会話が通じる。それだけで重宝されるのだ。

私がいくらアホとは言え、INTJの端くれなのだ。NiとTeが働いてくれていれば、仕事では活躍できる。この会社ではあっという間に「仕事ができるすごい人」扱いだ。
徳川家康がどの時代の人か知らない、台湾が島であることを知らない、神社の神様とキリスト教の神様の違いがわからない、そんな人がやばい人と思われない会社。私でもあっという間に博識な人間になれる。最近驚いた言葉は「都道府県っていくつあるの?」だ。ggrks。

正直に言うと、もちろんウンザリすることも多い。どの会社にいてもウンザリすることはあるだろうが。
INTJの端くれとして、博識だ、仕事ができる、頭がいい、と褒められるのはやはり嬉しいのだ。たとえそれが世間の基準の平均に達していないとしても。
INTJの端くれとして、周りの品性の低さに交わらずに自分だけは真っ当でいようと思うのもプライドが刺激されるのだ。たとえ周囲に同類と思われたとしても。

私も、すっかりDQNの最終処分場に馴染んでしまったようだ。
INTJは頭がいいと言われることが多いタイプだ。だが、残念なことに頭のよろしくないINTJは私のようにDQNの中に飛び込んでみてはいかがだろう。
大丈夫、5年も経てば大抵のことには目をつぶれるようになる。

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